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2010年05月04日

新しいカウンセリングの方向と目標の設定 97

今日も、「新しいカウンセリングの方向と目標の設定」を述べます。

不登校や引きこもりの人に対する「新しいカウンセリングの方向と目標の設定」は、カウンセラーが『方向と目標の設定』をしないことが大切です。不登校や引きこもりの人が、自分自身で『方向と目標の設定』をします。

そのために、家族との面接も大切です。
具体的には3種類の方法が、その家族面接の軸になります。

先ず、質問を家族に行います。それが家族面接の初めの軸になります。
次に家族面接の軸になるものは、家族間の非言語的な相互作用の理解です。
最後の軸は、家族で不登校・引きこもりの人とともに何かをするということです。

これから、今まで述べたことを小学校5年生の不登校の男の子をモデルに述べます。
子供の乱暴な行動を切っ掛けとして、不登校が起きたのです。

この子との面接で、この子は家でプラモデルを作っていることがとても多いことが分かりました。
外で遊ぶことはほとんどありませんでしたから、友人も少なかったのです。
なおこの小学生は家庭では、「転校したい」とよく母親に言っていました。
それに対して父親は、子供の学力のみにしか感心を示しませんでした。
そして両親は、子供のことに対していつもイライラしていました。

このような親子関係と不登校に対して、広く間接的に学校の成績の問題がありました。
成績はあまりよくなく、さらに学校で落ちつかない行動が見受けられました。
先生は学校の成績と落ちつかない行動の、関連性を指摘しました。

しかし父親は、成績と落ちつかない行動は別のものと言い張り、かたくなにその指摘を拒みました。
父親は、それゆえに転校を希望しました。
カウンセラーが本人に転校のことに対して尋ねても、ボソボソと答えるのみでした。

父親は集団での勉強が無理ならば個別性の高い授業を行う学校への転校を希望しましたが、落ちつかない行動ゆえに、それすらも不可能な状態に追い込まれました。

学校の先生はこの子の落ちつかなさの解決を先ず第一に指摘し、落ちつかなさの解決からすべては始まるとしたのです。このことは、カウンセラーも同じ意見でした。

ただしこのように父親と学校の先生の意見が異なり、カウンセラーがどちらかの意見に賛成である場合は、カウンセリングがうまく進まないことが多いのです。

現実にカウンセラーが正しいと思われる意見を言えば、肝心かなめの不登校や引きこもりの人は取り残されてしまいます。

常にカウンセリングの場面では、カウンセラーは意見に対しては中立でなければいけません。同時にその姿勢としては、無条件の肯定的な関心が必要です。

そのためにはこの家族の肯定的な側面を、とらえ返す必要があります。
カウンセリングはいのちを持っていますから、常に肯定的な側面をとらえ返す必要があります。

そこでカウンセラーは、この家族の肯定的な側面をとらえ返しました。
その肯定的な側面は、先ず「両親ともに子供の願いを本当の意味でかなえてあげたい」と思っていることでした。このように最も本質的なことは、OKなのです。

次に、「子供の願いを本当の意味でかなえてあげるためには、協力をおしまない」ということでした。このように本質的なことを支えることも、OKなのです。

さらに「母親とは良い関係である」このことも、大切です。
「父親とは親密な関係である」これも、肯定的な側面です。

究極的には両親は、「周囲と争そうことよりも、子供のために最善の結果を望んでいる」のでした。これは、カウンセリングを進める最大のエネルギーです。カウンセリングではこのような家族の肯定的な側面こそが、すべての支えとなります。

それを踏まえてカウンセラーは本人を含めた家族に、家族の肯定的な側面をさらに引き出すための質問をしました。多くの場合、次のような言葉から始まります。

「私はご両親が、子供さんのことを真におもう姿にこころを動かされました。」さらに、「ご両親が子供さんのことを真におもう姿を、現実化しようとする力のある人だということも実感しています。」と、続けました。

そして両親の願いを否定しないで、全体が前に進むようにここから質問に入ります。
「現実に転校することは、すべてに負担が多いと思いませんか?」
「最もその負担を感じるのは、子供さんですね?」

ここで大切なことは、けっして父親の希望である転校を否定したものではないということです。
ここが、従来のカウンセリングとは異なります。

よって父親の希望である転校というラインに沿って、現実を進めていくのです。
「転校に負担を感じる子供さん自身に、その力があるか見極める必要がありますね?」

これが前に進むための質問になり、さらに次のように続けます。
「ご両親が子供さん自身に、その力があるかどうかのサインをさがしてください。」

これは遠まわしな、親の子供の(能力の)宝さがしです。
どちらかと言えば親は子供のあらさがしをしがちですが、それを逆転させるのです。

その逆転だけでも、大きな力になります。さらに、次のように続けます。
「特に子供さん自身の長所や希望、およびそのサインをさがしてください。」

このようにして、カウンセラーとともに両親は子供に対する姿勢を変えていくのです。
それは子供にも、おのずから伝わります。

カウンセリングよりも「親の子供に対する姿勢の変化」こそが、最も大切です。
カウンセリングは、そのための小さな一歩と言えます。

それと同時にカウンセラーも子供の長所や希望、およびそのサインをさがしました。
親とカウンセラーが、同じ方向に歩いたのです。

次回に、さらに述べます。

  

Posted by counsellor at 13:23Comments(0)カウンセリング

2010年05月05日

新しいカウンセリングの方向と目標の設定 98

今日も、「新しいカウンセリングの方向と目標の設定」を述べます。

不登校や引きこもりの人に対する「新しいカウンセリングの方向と目標の設定」は、カウンセラーが『方向と目標の設定』をしないことが大切です。不登校や引きこもりの人が、自分自身で『方向と目標の設定』をします。

そのために、家族との面接も大切です。
具体的には3種類の方法が、その家族面接の軸になります。

先ず、質問を家族に行います。それが家族面接の初めの軸になります。
次に家族面接の軸になるものは、家族間の非言語的な相互作用の理解です。
最後の軸は、家族で不登校・引きこもりの人とともに何かをするということです。

これから、今まで述べたことを小学校5年生の不登校の男の子をモデルに述べます。
子供の乱暴な行動を切っ掛けとして、不登校が起きたのです。

この子との面接で、この子は家でプラモデルを作っていることがとても多いことが分かりました。
外で遊ぶことはほとんどありませんでしたから、友人も少なかったのです。
なおこの小学生は家庭では、「転校したい」とよく母親に言っていました。
それに対して父親は、子供の学力のみにしか感心を示しませんでした。
そして両親は、子供のことに対していつもイライラしていました。

このような親子関係と不登校に対して、広く間接的に学校の成績の問題がありました。
成績はあまりよくなく、さらに学校で落ちつかない行動が見受けられました。
先生は学校の成績と落ちつかない行動の、関連性を指摘しました。

しかし父親は、成績と落ちつかない行動は別のものと言い張り、かたくなにその指摘を拒みました。
父親は、それゆえに転校を希望しました。
カウンセラーが本人に転校のことに対して尋ねても、ボソボソと答えるのみでした。

父親は集団での勉強が無理ならば個別性の高い授業を行う学校への転校を希望しましたが、落ちつかない行動ゆえに、それすらも不可能な状態に追い込まれました。

学校の先生はこの子の落ちつかなさの解決を先ず第一に指摘し、落ちつかなさの解決からすべては始まるとしたのです。このことは、カウンセラーも同じ意見でした。

ただしこのように父親と学校の先生の意見が異なり、カウンセラーがどちらかの意見に賛成である場合は、カウンセリングがうまく進まないことが多いのです。

現実にカウンセラーが正しいと思われる意見を言えば、肝心かなめの不登校や引きこもりの人は取り残されてしまいます。

常にカウンセリングの場面では、カウンセラーは意見に対しては中立でなければいけません。同時にその姿勢としては、無条件の肯定的な関心が必要です。

そのためにはこの家族の肯定的な側面を、とらえ返す必要があります。
カウンセリングはいのちを持っていますから、常に肯定的な側面をとらえ返す必要があります。

そこでカウンセラーは、この家族の肯定的な側面をとらえ返しました。
その肯定的な側面は、先ず「両親ともに子供の願いを本当の意味でかなえてあげたい」と思っていることでした。このように最も本質的なことは、OKなのです。

次に、「子供の願いを本当の意味でかなえてあげるためには、協力をおしまない」ということでした。このように本質的なことを支えることも、OKなのです。

さらに「母親とは良い関係である」このことも、大切です。
「父親とは親密な関係である」これも、肯定的な側面です。

究極的には両親は、「周囲と争そうことよりも、子供のために最善の結果を望んでいる」のでした。これは、カウンセリングを進める最大のエネルギーです。カウンセリングではこのような家族の肯定的な側面こそが、すべての支えとなります。

それを踏まえてカウンセラーは本人を含めた家族に、家族の肯定的な側面をさらに引き出すための質問をしました。多くの場合、次のような言葉から始まります。

「私はご両親が、子供さんのことを真におもう姿にこころを動かされました。」さらに、「ご両親が子供さんのことを真におもう姿を、現実化しようとする力のある人だということも実感しています。」と、続けました。

そして両親の願いを否定しないで、全体が前に進むようにここから質問に入ります。
「現実に転校することは、すべてに負担が多いと思いませんか?」
「最もその負担を感じるのは、子供さんですね?」

ここで大切なことは、けっして父親の希望である転校を否定したものではないということです。
ここが、従来のカウンセリングとは異なります。

よって父親の希望である転校というラインに沿って、現実を進めていくのです。
「転校に負担を感じる子供さん自身に、その力があるか見極める必要がありますね?」

これが前に進むための質問になり、さらに次のように続けます。
「ご両親が子供さん自身に、その力があるかどうかのサインをさがしてください。」

これは遠まわしな、親の子供の(能力の)宝さがしです。
どちらかと言えば親は子供のあらさがしをしがちですが、それを逆転させるのです。

その逆転だけでも、大きな力になります。さらに、次のように続けます。
「特に子供さん自身の長所や希望、およびそのサインをさがしてください。」

このようにして、カウンセラーとともに両親は子供に対する姿勢を変えていくのです。
それは子供にも、おのずから伝わります。

カウンセリングよりも「親の子供に対する姿勢の変化」こそが、最も大切です。
カウンセリングは、そのための小さな一歩と言えます。

それと同時にカウンセラーも子供の長所や希望、およびそのサインをさがし、親とカウンセラーが同じ歩幅で歩いたのです。歩幅だけではなく、同じ速さでも歩きました。

次回に、さらに述べます。

  

Posted by counsellor at 16:53Comments(0)カウンセリング

2010年05月06日

新しいカウンセリングの方向と目標の設定 99

今日も、「新しいカウンセリングの方向と目標の設定」を述べます。

不登校や引きこもりの人に対する「新しいカウンセリングの方向と目標の設定」は、カウンセラーが『方向と目標の設定』をしないことが大切です。不登校や引きこもりの人が、自分自身で『方向と目標の設定』をします。

そのために、家族との面接も大切です。
具体的には3種類の方法が、その家族面接の軸になります。

先ず、質問を家族に行います。それが家族面接の初めの軸になります。
次に家族面接の軸になるものは、家族間の非言語的な相互作用の理解です。
最後の軸は、家族で不登校・引きこもりの人とともに何かをするということです。

これから、今まで述べたことを小学校5年生の不登校の男の子をモデルに述べます。
子供の乱暴な行動を切っ掛けとして、不登校が起きたのです。

この子との面接で、この子は家でプラモデルを作っていることがとても多いことが分かりました。
外で遊ぶことはほとんどありませんでしたから、友人も少なかったのです。
なおこの小学生は家庭では、「転校したい」とよく母親に言っていました。
それに対して父親は、子供の学力のみにしか感心を示しませんでした。
そして両親は、子供のことに対していつもイライラしていました。

このような親子関係と不登校に対して、広く間接的に学校の成績の問題がありました。
成績はあまりよくなく、さらに学校で落ちつかない行動が見受けられました。
先生は学校の成績と落ちつかない行動の、関連性を指摘しました。

しかし父親は、成績と落ちつかない行動は別のものと言い張り、かたくなにその指摘を拒みました。
父親は、それゆえに転校を希望しました。
カウンセラーが本人に転校のことに対して尋ねても、ボソボソと答えるのみでした。

父親は集団での勉強が無理ならば個別性の高い授業を行う学校への転校を希望しましたが、落ちつかない行動ゆえに、それすらも不可能な状態に追い込まれました。

学校の先生はこの子の落ちつかなさの解決を先ず第一に指摘し、落ちつかなさの解決からすべては始まるとしたのです。このことは、カウンセラーも同じ意見でした。

ただしこのように父親と学校の先生の意見が異なり、カウンセラーがどちらかの意見に賛成である場合は、カウンセリングがうまく進まないことが多いのです。

現実にカウンセラーが正しいと思われる意見を言えば、肝心かなめの不登校や引きこもりの人は取り残されてしまいます。

常にカウンセリングの場面では、カウンセラーは意見に対しては中立でなければいけません。同時にその姿勢としては、無条件の肯定的な関心が必要です。

そのためにはこの家族の肯定的な側面を、とらえ返す必要があります。
カウンセリングはいのちを持っていますから、常に肯定的な側面をとらえ返す必要があります。

そこでカウンセラーは、この家族の肯定的な側面をとらえ返しました。
その肯定的な側面は、先ず「両親ともに子供の願いを本当の意味でかなえてあげたい」と思っていることでした。このように最も本質的なことは、OKなのです。

次に、「子供の願いを本当の意味でかなえてあげるためには、協力をおしまない」ということでした。このように本質的なことを支えることも、OKなのです。

さらに「母親とは良い関係である」このことも、大切です。
「父親とは親密な関係である」これも、肯定的な側面です。

究極的には両親は、「周囲と争そうことよりも、子供のために最善の結果を望んでいる」のでした。これは、カウンセリングを進める最大のエネルギーです。カウンセリングではこのような家族の肯定的な側面こそが、すべての支えとなります。

それを踏まえてカウンセラーは本人を含めた家族に、家族の肯定的な側面をさらに引き出すための質問をしました。多くの場合、次のような言葉から始まります。

「私はご両親が、子供さんのことを真におもう姿にこころを動かされました。」さらに、「ご両親が子供さんのことを真におもう姿を、現実化しようとする力のある人だということも実感しています。」と、続けました。

そして両親の願いを否定しないで、全体が前に進むようにここから質問に入ります。
「現実に転校することは、すべてに負担が多いと思いませんか?」
「最もその負担を感じるのは、子供さんですね?」

ここで大切なことは、けっして父親の希望である転校を否定したものではないということです。
ここが、従来のカウンセリングとは異なります。

よって父親の希望である転校というラインに沿って、現実を進めていくのです。
「転校に負担を感じる子供さん自身に、その力があるか見極める必要がありますね?」

これが前に進むための質問になり、さらに次のように続けます。
「ご両親が子供さん自身に、その力があるかどうかのサインをさがしてください。」

これは遠まわしな、親の子供の(能力の)宝さがしです。
どちらかと言えば親は子供のあらさがしをしがちですが、それを逆転させるのです。

その逆転だけでも、大きな力になります。さらに、次のように続けます。
「特に子供さん自身の長所や希望、およびそのサインをさがしてください。」

このようにして、カウンセラーとともに両親は子供に対する姿勢を変えていくのです。
それは子供にも、おのずから伝わります。

カウンセリングよりも「親の子供に対する姿勢の変化」こそが、最も大切です。
カウンセリングは、そのための小さな一歩と言えます。

それと同時にカウンセラーも子供の長所や希望、およびそのサインをさがし、親とカウンセラーが同じ歩幅と速さで歩きました。これはとても大切です。

カウンセラーも親と同じように、子供の長所や希望およびそのサインをさがしました。その結果、次のことが分かりました。

次回に、さらに述べます。

  

Posted by counsellor at 15:56Comments(0)カウンセリング

2010年05月07日

新しいカウンセリングの方向と目標の設定 100

今日も、「新しいカウンセリングの方向と目標の設定」を述べます。

不登校や引きこもりの人に対する「新しいカウンセリングの方向と目標の設定」は、カウンセラーが『方向と目標の設定』をしないことが大切です。不登校や引きこもりの人が、自分自身で『方向と目標の設定』をします。

そのために、家族との面接も大切です。
具体的には3種類の方法が、その家族面接の軸になります。

先ず、質問を家族に行います。それが家族面接の初めの軸になります。
次に家族面接の軸になるものは、家族間の非言語的な相互作用の理解です。
最後の軸は、家族で不登校・引きこもりの人とともに何かをするということです。

これから、今まで述べたことを小学校5年生の不登校の男の子をモデルに述べます。
子供の乱暴な行動を切っ掛けとして、不登校が起きたのです。

この子との面接で、この子は家でプラモデルを作っていることがとても多いことが分かりました。
外で遊ぶことはほとんどありませんでしたから、友人も少なかったのです。
なおこの小学生は家庭では、「転校したい」とよく母親に言っていました。
それに対して父親は、子供の学力のみにしか感心を示しませんでした。
そして両親は、子供のことに対していつもイライラしていました。

このような親子関係と不登校に対して、広く間接的に学校の成績の問題がありました。
成績はあまりよくなく、さらに学校で落ちつかない行動が見受けられました。
先生は学校の成績と落ちつかない行動の、関連性を指摘しました。

しかし父親は、成績と落ちつかない行動は別のものと言い張り、かたくなにその指摘を拒みました。
父親は、それゆえに転校を希望しました。
カウンセラーが本人に転校のことに対して尋ねても、ボソボソと答えるのみでした。

父親は集団での勉強が無理ならば個別性の高い授業を行う学校への転校を希望しましたが、落ちつかない行動ゆえに、それすらも不可能な状態に追い込まれました。

学校の先生はこの子の落ちつかなさの解決を先ず第一に指摘し、落ちつかなさの解決からすべては始まるとしたのです。このことは、カウンセラーも同じ意見でした。

ただしこのように父親と学校の先生の意見が異なり、カウンセラーがどちらかの意見に賛成である場合は、カウンセリングがうまく進まないことが多いのです。

現実にカウンセラーが正しいと思われる意見を言えば、肝心かなめの不登校や引きこもりの人は取り残されてしまいます。

常にカウンセリングの場面では、カウンセラーは意見に対しては中立でなければいけません。同時にその姿勢としては、無条件の肯定的な関心が必要です。

そのためにはこの家族の肯定的な側面を、とらえ返す必要があります。
カウンセリングはいのちを持っていますから、常に肯定的な側面をとらえ返す必要があります。

そこでカウンセラーは、この家族の肯定的な側面をとらえ返しました。
その肯定的な側面は、先ず「両親ともに子供の願いを本当の意味でかなえてあげたい」と思っていることでした。このように最も本質的なことは、OKなのです。

次に、「子供の願いを本当の意味でかなえてあげるためには、協力をおしまない」ということでした。このように本質的なことを支えることも、OKなのです。

さらに「母親とは良い関係である」このことも、大切です。
「父親とは親密な関係である」これも、肯定的な側面です。

究極的には両親は、「周囲と争そうことよりも、子供のために最善の結果を望んでいる」のでした。これは、カウンセリングを進める最大のエネルギーです。カウンセリングではこのような家族の肯定的な側面こそが、すべての支えとなります。

それを踏まえてカウンセラーは本人を含めた家族に、家族の肯定的な側面をさらに引き出すための質問をしました。多くの場合、次のような言葉から始まります。

「私はご両親が、子供さんのことを真におもう姿にこころを動かされました。」さらに、「ご両親が子供さんのことを真におもう姿を、現実化しようとする力のある人だということも実感しています。」と、続けました。

そして両親の願いを否定しないで、全体が前に進むようにここから質問に入ります。
「現実に転校することは、すべてに負担が多いと思いませんか?」
「最もその負担を感じるのは、子供さんですね?」

ここで大切なことは、けっして父親の希望である転校を否定したものではないということです。
ここが、従来のカウンセリングとは異なります。

よって父親の希望である転校というラインに沿って、現実を進めていくのです。
「転校に負担を感じる子供さん自身に、その力があるか見極める必要がありますね?」

これが前に進むための質問になり、さらに次のように続けます。
「ご両親が子供さん自身に、その力があるかどうかのサインをさがしてください。」

これは遠まわしな、親の子供の(能力の)宝さがしです。
どちらかと言えば親は子供のあらさがしをしがちですが、それを逆転させるのです。

その逆転だけでも、大きな力になります。さらに、次のように続けます。
「特に子供さん自身の長所や希望、およびそのサインをさがしてください。」

このようにして、カウンセラーとともに両親は子供に対する姿勢を変えていくのです。
それは子供にも、おのずから伝わります。

カウンセリングよりも「親の子供に対する姿勢の変化」こそが、最も大切です。
カウンセリングは、そのための小さな一歩と言えます。

それと同時にカウンセラーも子供の長所や希望、およびそのサインをさがし、親とカウンセラーが同じ歩幅と速さで歩きました。これはとても大切です。

カウンセラーも親と同じように、子供の長所や希望およびそのサインをさがしました。
その結果、「乱暴な行動の前に、落ちつかなさがあらわれる」ことが分かりました。
ようするに落ちつかなさが切っ掛けで、乱暴な行動が起きるのです。

次回に、さらに述べます。

  

Posted by counsellor at 14:37Comments(0)カウンセリング

2010年05月09日

新しいカウンセリングの方向と目標の設定 101

今日も、「新しいカウンセリングの方向と目標の設定」を述べます。

不登校や引きこもりの人に対する「新しいカウンセリングの方向と目標の設定」は、カウンセラーが『方向と目標の設定』をしないことが大切です。不登校や引きこもりの人が、自分自身で『方向と目標の設定』をします。

そのために、家族との面接も大切です。
具体的には3種類の方法が、その家族面接の軸になります。

先ず、質問を家族に行います。それが家族面接の初めの軸になります。
次に家族面接の軸になるものは、家族間の非言語的な相互作用の理解です。
最後の軸は、家族で不登校・引きこもりの人とともに何かをするということです。

これから、今まで述べたことを小学校5年生の不登校の男の子をモデルに述べます。
子供の乱暴な行動を切っ掛けとして、不登校が起きたのです。

この子との面接で、この子は家でプラモデルを作っていることがとても多いことが分かりました。
外で遊ぶことはほとんどありませんでしたから、友人も少なかったのです。
なおこの小学生は家庭では、「転校したい」とよく母親に言っていました。
それに対して父親は、子供の学力のみにしか感心を示しませんでした。
そして両親は、子供のことに対していつもイライラしていました。

このような親子関係と不登校に対して、広く間接的に学校の成績の問題がありました。
成績はあまりよくなく、さらに学校で落ちつかない行動が見受けられました。
先生は学校の成績と落ちつかない行動の、関連性を指摘しました。

しかし父親は、成績と落ちつかない行動は別のものと言い張り、かたくなにその指摘を拒みました。
父親は、それゆえに転校を希望しました。
カウンセラーが本人に転校のことに対して尋ねても、ボソボソと答えるのみでした。

父親は集団での勉強が無理ならば個別性の高い授業を行う学校への転校を希望しましたが、落ちつかない行動ゆえに、それすらも不可能な状態に追い込まれました。

学校の先生はこの子の落ちつかなさの解決を先ず第一に指摘し、落ちつかなさの解決からすべては始まるとしたのです。このことは、カウンセラーも同じ意見でした。

ただしこのように父親と学校の先生の意見が異なり、カウンセラーがどちらかの意見に賛成である場合は、カウンセリングがうまく進まないことが多いのです。

現実にカウンセラーが正しいと思われる意見を言えば、肝心かなめの不登校や引きこもりの人は取り残されてしまいます。

常にカウンセリングの場面では、カウンセラーは意見に対しては中立でなければいけません。同時にその姿勢としては、無条件の肯定的な関心が必要です。

そのためにはこの家族の肯定的な側面を、とらえ返す必要があります。
カウンセリングはいのちを持っていますから、常に肯定的な側面をとらえ返す必要があります。

そこでカウンセラーは、この家族の肯定的な側面をとらえ返しました。
その肯定的な側面は、先ず「両親ともに子供の願いを本当の意味でかなえてあげたい」と思っていることでした。このように最も本質的なことは、OKなのです。

次に、「子供の願いを本当の意味でかなえてあげるためには、協力をおしまない」ということでした。このように本質的なことを支えることも、OKなのです。

さらに「母親とは良い関係である」このことも、大切です。
「父親とは親密な関係である」これも、肯定的な側面です。

究極的には両親は、「周囲と争そうことよりも、子供のために最善の結果を望んでいる」のでした。これは、カウンセリングを進める最大のエネルギーです。カウンセリングではこのような家族の肯定的な側面こそが、すべての支えとなります。

それを踏まえてカウンセラーは本人を含めた家族に、家族の肯定的な側面をさらに引き出すための質問をしました。多くの場合、次のような言葉から始まります。

「私はご両親が、子供さんのことを真におもう姿にこころを動かされました。」さらに、「ご両親が子供さんのことを真におもう姿を、現実化しようとする力のある人だということも実感しています。」と、続けました。

そして両親の願いを否定しないで、全体が前に進むようにここから質問に入ります。
「現実に転校することは、すべてに負担が多いと思いませんか?」
「最もその負担を感じるのは、子供さんですね?」

ここで大切なことは、けっして父親の希望である転校を否定したものではないということです。
ここが、従来のカウンセリングとは異なります。

よって父親の希望である転校というラインに沿って、現実を進めていくのです。
「転校に負担を感じる子供さん自身に、その力があるか見極める必要がありますね?」

これが前に進むための質問になり、さらに次のように続けます。
「ご両親が子供さん自身に、その力があるかどうかのサインをさがしてください。」

これは遠まわしな、親の子供の(能力の)宝さがしです。
どちらかと言えば親は子供のあらさがしをしがちですが、それを逆転させるのです。

その逆転だけでも、大きな力になります。さらに、次のように続けます。
「特に子供さん自身の長所や希望、およびそのサインをさがしてください。」

このようにして、カウンセラーとともに両親は子供に対する姿勢を変えていくのです。
それは子供にも、おのずから伝わります。

カウンセリングよりも「親の子供に対する姿勢の変化」こそが、最も大切です。
カウンセリングは、そのための小さな一歩と言えます。

それと同時にカウンセラーも子供の長所や希望、およびそのサインをさがし、親とカウンセラーが同じ歩幅と速さで歩きました。これはとても大切です。

カウンセラーも親と同じように、子供の長所や希望およびそのサインをさがしました。
その結果、落ちつかなさが切っ掛けで、乱暴な行動が起きることを発見しました。

しかし、それは小さなグループでは起きません。大きなグループでのみ、起きるのです。
このように現実をできるだけ、詳細に見ていくことは大切です。

次回に、さらに述べます。

  

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2010年05月10日

新しいカウンセリングの方向と目標の設定 102

今日も、「新しいカウンセリングの方向と目標の設定」を述べます。

不登校や引きこもりの人に対する「新しいカウンセリングの方向と目標の設定」は、カウンセラーが『方向と目標の設定』をしないことが大切です。不登校や引きこもりの人が、自分自身で『方向と目標の設定』をします。

そのために、家族との面接も大切です。
具体的には3種類の方法が、その家族面接の軸になります。

先ず、質問を家族に行います。それが家族面接の初めの軸になります。
次に家族面接の軸になるものは、家族間の非言語的な相互作用の理解です。
最後の軸は、家族で不登校・引きこもりの人とともに何かをするということです。

これから、今まで述べたことを小学校5年生の不登校の男の子をモデルに述べます。
子供の乱暴な行動を切っ掛けとして、不登校が起きたのです。

この子との面接で、この子は家でプラモデルを作っていることがとても多いことが分かりました。
外で遊ぶことはほとんどありませんでしたから、友人も少なかったのです。
なおこの小学生は家庭では、「転校したい」とよく母親に言っていました。
それに対して父親は、子供の学力のみにしか感心を示しませんでした。
そして両親は、子供のことに対していつもイライラしていました。

このような親子関係と不登校に対して、広く間接的に学校の成績の問題がありました。
成績はあまりよくなく、さらに学校で落ちつかない行動が見受けられました。
先生は学校の成績と落ちつかない行動の、関連性を指摘しました。

しかし父親は、成績と落ちつかない行動は別のものと言い張り、かたくなにその指摘を拒みました。
父親は、それゆえに転校を希望しました。
カウンセラーが本人に転校のことに対して尋ねても、ボソボソと答えるのみでした。

父親は集団での勉強が無理ならば個別性の高い授業を行う学校への転校を希望しましたが、落ちつかない行動ゆえに、それすらも不可能な状態に追い込まれました。

学校の先生はこの子の落ちつかなさの解決を先ず第一に指摘し、落ちつかなさの解決からすべては始まるとしたのです。このことは、カウンセラーも同じ意見でした。

ただしこのように父親と学校の先生の意見が異なり、カウンセラーがどちらかの意見に賛成である場合は、カウンセリングがうまく進まないことが多いのです。

現実にカウンセラーが正しいと思われる意見を言えば、肝心かなめの不登校や引きこもりの人は取り残されてしまいます。

常にカウンセリングの場面では、カウンセラーは意見に対しては中立でなければいけません。同時にその姿勢としては、無条件の肯定的な関心が必要です。

そのためにはこの家族の肯定的な側面を、とらえ返す必要があります。
カウンセリングはいのちを持っていますから、常に肯定的な側面をとらえ返す必要があります。

そこでカウンセラーは、この家族の肯定的な側面をとらえ返しました。
その肯定的な側面は、先ず「両親ともに子供の願いを本当の意味でかなえてあげたい」と思っていることでした。このように最も本質的なことは、OKなのです。

次に、「子供の願いを本当の意味でかなえてあげるためには、協力をおしまない」ということでした。このように本質的なことを支えることも、OKなのです。

さらに「母親とは良い関係である」このことも、大切です。
「父親とは親密な関係である」これも、肯定的な側面です。

究極的には両親は、「周囲と争そうことよりも、子供のために最善の結果を望んでいる」のでした。これは、カウンセリングを進める最大のエネルギーです。カウンセリングではこのような家族の肯定的な側面こそが、すべての支えとなります。

それを踏まえてカウンセラーは本人を含めた家族に、家族の肯定的な側面をさらに引き出すための質問をしました。多くの場合、次のような言葉から始まります。

「私はご両親が、子供さんのことを真におもう姿にこころを動かされました。」さらに、「ご両親が子供さんのことを真におもう姿を、現実化しようとする力のある人だということも実感しています。」と、続けました。

そして両親の願いを否定しないで、全体が前に進むようにここから質問に入ります。
「現実に転校することは、すべてに負担が多いと思いませんか?」
「最もその負担を感じるのは、子供さんですね?」

ここで大切なことは、けっして父親の希望である転校を否定したものではないということです。
ここが、従来のカウンセリングとは異なります。

よって父親の希望である転校というラインに沿って、現実を進めていくのです。
「転校に負担を感じる子供さん自身に、その力があるか見極める必要がありますね?」

これが前に進むための質問になり、さらに次のように続けます。
「ご両親が子供さん自身に、その力があるかどうかのサインをさがしてください。」

これは遠まわしな、親の子供の(能力の)宝さがしです。
どちらかと言えば親は子供のあらさがしをしがちですが、それを逆転させるのです。

その逆転だけでも、大きな力になります。さらに、次のように続けます。
「特に子供さん自身の長所や希望、およびそのサインをさがしてください。」

このようにして、カウンセラーとともに両親は子供に対する姿勢を変えていくのです。
それは子供にも、おのずから伝わります。

カウンセリングよりも「親の子供に対する姿勢の変化」こそが、最も大切です。
カウンセリングは、そのための小さな一歩と言えます。

それと同時にカウンセラーも子供の長所や希望、およびそのサインをさがし、親とカウンセラーが同じ歩幅と速さで歩きました。これはとても大切です。

カウンセラーも親と同じように、子供の長所や希望およびそのサインをさがしました。
その結果、落ちつかなさが切っ掛けで、乱暴な行動が起きることを発見しました。
しかし、それは小さなグループでは起きません。大きなグループでのみ、起きるのです。

この事実をカウンセラーと、両親で話し合いました。
その話し合いでも、事実を事実として受け入れていくことが大切です。

次回に、さらに述べます。

  

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2010年05月11日

新しいカウンセリングの方向と目標の設定 103

今日も、「新しいカウンセリングの方向と目標の設定」を述べます。

不登校や引きこもりの人に対する「新しいカウンセリングの方向と目標の設定」は、カウンセラーが『方向と目標の設定』をしないことが大切です。不登校や引きこもりの人が、自分自身で『方向と目標の設定』をします。

そのために、家族との面接も大切です。
具体的には3種類の方法が、その家族面接の軸になります。

先ず、質問を家族に行います。それが家族面接の初めの軸になります。
次に家族面接の軸になるものは、家族間の非言語的な相互作用の理解です。
最後の軸は、家族で不登校・引きこもりの人とともに何かをするということです。

これから、今まで述べたことを小学校5年生の不登校の男の子をモデルに述べます。
子供の乱暴な行動を切っ掛けとして、不登校が起きたのです。

この子との面接で、この子は家でプラモデルを作っていることがとても多いことが分かりました。
外で遊ぶことはほとんどありませんでしたから、友人も少なかったのです。
なおこの小学生は家庭では、「転校したい」とよく母親に言っていました。
それに対して父親は、子供の学力のみにしか感心を示しませんでした。
そして両親は、子供のことに対していつもイライラしていました。

このような親子関係と不登校に対して、広く間接的に学校の成績の問題がありました。
成績はあまりよくなく、さらに学校で落ちつかない行動が見受けられました。
先生は学校の成績と落ちつかない行動の、関連性を指摘しました。

しかし父親は、成績と落ちつかない行動は別のものと言い張り、かたくなにその指摘を拒みました。
父親は、それゆえに転校を希望しました。
カウンセラーが本人に転校のことに対して尋ねても、ボソボソと答えるのみでした。

父親は集団での勉強が無理ならば個別性の高い授業を行う学校への転校を希望しましたが、落ちつかない行動ゆえに、それすらも不可能な状態に追い込まれました。

学校の先生はこの子の落ちつかなさの解決を先ず第一に指摘し、落ちつかなさの解決からすべては始まるとしたのです。このことは、カウンセラーも同じ意見でした。

ただしこのように父親と学校の先生の意見が異なり、カウンセラーがどちらかの意見に賛成である場合は、カウンセリングがうまく進まないことが多いのです。

現実にカウンセラーが正しいと思われる意見を言えば、肝心かなめの不登校や引きこもりの人は取り残されてしまいます。

常にカウンセリングの場面では、カウンセラーは意見に対しては中立でなければいけません。同時にその姿勢としては、無条件の肯定的な関心が必要です。

そのためにはこの家族の肯定的な側面を、とらえ返す必要があります。
カウンセリングはいのちを持っていますから、常に肯定的な側面をとらえ返す必要があります。

そこでカウンセラーは、この家族の肯定的な側面をとらえ返しました。
その肯定的な側面は、先ず「両親ともに子供の願いを本当の意味でかなえてあげたい」と思っていることでした。このように最も本質的なことは、OKなのです。

次に、「子供の願いを本当の意味でかなえてあげるためには、協力をおしまない」ということでした。このように本質的なことを支えることも、OKなのです。

さらに「母親とは良い関係である」このことも、大切です。
「父親とは親密な関係である」これも、肯定的な側面です。

究極的には両親は、「周囲と争そうことよりも、子供のために最善の結果を望んでいる」のでした。これは、カウンセリングを進める最大のエネルギーです。カウンセリングではこのような家族の肯定的な側面こそが、すべての支えとなります。

それを踏まえてカウンセラーは本人を含めた家族に、家族の肯定的な側面をさらに引き出すための質問をしました。多くの場合、次のような言葉から始まります。

「私はご両親が、子供さんのことを真におもう姿にこころを動かされました。」さらに、「ご両親が子供さんのことを真におもう姿を、現実化しようとする力のある人だということも実感しています。」と、続けました。

そして両親の願いを否定しないで、全体が前に進むようにここから質問に入ります。
「現実に転校することは、すべてに負担が多いと思いませんか?」
「最もその負担を感じるのは、子供さんですね?」

ここで大切なことは、けっして父親の希望である転校を否定したものではないということです。
ここが、従来のカウンセリングとは異なります。

よって父親の希望である転校というラインに沿って、現実を進めていくのです。
「転校に負担を感じる子供さん自身に、その力があるか見極める必要がありますね?」

これが前に進むための質問になり、さらに次のように続けます。
「ご両親が子供さん自身に、その力があるかどうかのサインをさがしてください。」

これは遠まわしな、親の子供の(能力の)宝さがしです。
どちらかと言えば親は子供のあらさがしをしがちですが、それを逆転させるのです。

その逆転だけでも、大きな力になります。さらに、次のように続けます。
「特に子供さん自身の長所や希望、およびそのサインをさがしてください。」

このようにして、カウンセラーとともに両親は子供に対する姿勢を変えていくのです。
それは子供にも、おのずから伝わります。

カウンセリングよりも「親の子供に対する姿勢の変化」こそが、最も大切です。
カウンセリングは、そのための小さな一歩と言えます。

それと同時にカウンセラーも子供の長所や希望、およびそのサインをさがし、親とカウンセラーが同じ歩幅と速さで歩きました。これはとても大切です。

カウンセラーも親と同じように、子供の長所や希望およびそのサインをさがしました。
その結果、落ちつかなさが切っ掛けで、乱暴な行動が起きることを発見しました。
しかし、それは小さなグループでは起きません。大きなグループでのみ、起きるのです。

この事実をカウンセラーと、両親で話し合いました。
その話し合いでも、事実を事実として受け入れていくことが大切です。

それを通して、両親と子供のサークルに変化を起こしていくのです。
今までの多くのカウンセリングが、直接の変化を目指したこととは大きく異なります。

次回に、さらに述べます。

  

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2010年05月12日

新しいカウンセリングの方向と目標の設定 104

今日も、「新しいカウンセリングの方向と目標の設定」を述べます。

不登校や引きこもりの人に対する「新しいカウンセリングの方向と目標の設定」は、カウンセラーが『方向と目標の設定』をしないことが大切です。不登校や引きこもりの人が、自分自身で『方向と目標の設定』をします。

そのために、家族との面接も大切です。
具体的には3種類の方法が、その家族面接の軸になります。

先ず、質問を家族に行います。それが家族面接の初めの軸になります。
次に家族面接の軸になるものは、家族間の非言語的な相互作用の理解です。
最後の軸は、家族で不登校・引きこもりの人とともに何かをするということです。

これから、今まで述べたことを小学校5年生の不登校の男の子をモデルに述べます。
子供の乱暴な行動を切っ掛けとして、不登校が起きたのです。

この子との面接で、この子は家でプラモデルを作っていることがとても多いことが分かりました。
外で遊ぶことはほとんどありませんでしたから、友人も少なかったのです。
なおこの小学生は家庭では、「転校したい」とよく母親に言っていました。
それに対して父親は、子供の学力のみにしか感心を示しませんでした。
そして両親は、子供のことに対していつもイライラしていました。

このような親子関係と不登校に対して、広く間接的に学校の成績の問題がありました。
成績はあまりよくなく、さらに学校で落ちつかない行動が見受けられました。
先生は学校の成績と落ちつかない行動の、関連性を指摘しました。

しかし父親は、成績と落ちつかない行動は別のものと言い張り、かたくなにその指摘を拒みました。
父親は、それゆえに転校を希望しました。
カウンセラーが本人に転校のことに対して尋ねても、ボソボソと答えるのみでした。

父親は集団での勉強が無理ならば個別性の高い授業を行う学校への転校を希望しましたが、落ちつかない行動ゆえに、それすらも不可能な状態に追い込まれました。

学校の先生はこの子の落ちつかなさの解決を先ず第一に指摘し、落ちつかなさの解決からすべては始まるとしたのです。このことは、カウンセラーも同じ意見でした。

ただしこのように父親と学校の先生の意見が異なり、カウンセラーがどちらかの意見に賛成である場合は、カウンセリングがうまく進まないことが多いのです。

現実にカウンセラーが正しいと思われる意見を言えば、肝心かなめの不登校や引きこもりの人は取り残されてしまいます。

常にカウンセリングの場面では、カウンセラーは意見に対しては中立でなければいけません。同時にその姿勢としては、無条件の肯定的な関心が必要です。

そのためにはこの家族の肯定的な側面を、とらえ返す必要があります。
カウンセリングはいのちを持っていますから、常に肯定的な側面をとらえ返す必要があります。

そこでカウンセラーは、この家族の肯定的な側面をとらえ返しました。
その肯定的な側面は、先ず「両親ともに子供の願いを本当の意味でかなえてあげたい」と思っていることでした。このように最も本質的なことは、OKなのです。

次に、「子供の願いを本当の意味でかなえてあげるためには、協力をおしまない」ということでした。このように本質的なことを支えることも、OKなのです。

さらに「母親とは良い関係である」このことも、大切です。
「父親とは親密な関係である」これも、肯定的な側面です。

究極的には両親は、「周囲と争そうことよりも、子供のために最善の結果を望んでいる」のでした。これは、カウンセリングを進める最大のエネルギーです。カウンセリングではこのような家族の肯定的な側面こそが、すべての支えとなります。

それを踏まえてカウンセラーは本人を含めた家族に、家族の肯定的な側面をさらに引き出すための質問をしました。多くの場合、次のような言葉から始まります。

「私はご両親が、子供さんのことを真におもう姿にこころを動かされました。」さらに、「ご両親が子供さんのことを真におもう姿を、現実化しようとする力のある人だということも実感しています。」と、続けました。

そして両親の願いを否定しないで、全体が前に進むようにここから質問に入ります。
「現実に転校することは、すべてに負担が多いと思いませんか?」
「最もその負担を感じるのは、子供さんですね?」

ここで大切なことは、けっして父親の希望である転校を否定したものではないということです。
ここが、従来のカウンセリングとは異なります。

よって父親の希望である転校というラインに沿って、現実を進めていくのです。
「転校に負担を感じる子供さん自身に、その力があるか見極める必要がありますね?」

これが前に進むための質問になり、さらに次のように続けます。
「ご両親が子供さん自身に、その力があるかどうかのサインをさがしてください。」

これは遠まわしな、親の子供の(能力の)宝さがしです。
どちらかと言えば親は子供のあらさがしをしがちですが、それを逆転させるのです。

その逆転だけでも、大きな力になります。さらに、次のように続けます。
「特に子供さん自身の長所や希望、およびそのサインをさがしてください。」

このようにして、カウンセラーとともに両親は子供に対する姿勢を変えていくのです。
それは子供にも、おのずから伝わります。

カウンセリングよりも「親の子供に対する姿勢の変化」こそが、最も大切です。
カウンセリングは、そのための小さな一歩と言えます。

それと同時にカウンセラーも子供の長所や希望、およびそのサインをさがし、親とカウンセラーが同じ歩幅と速さで歩きました。これはとても大切です。

カウンセラーも親と同じように、子供の長所や希望およびそのサインをさがしました。
その結果、落ちつかなさが切っ掛けで、乱暴な行動が起きることを発見しました。
しかし、それは小さなグループでは起きません。大きなグループでのみ、起きるのです。

この事実をカウンセラーと、両親で話し合いました。
その話し合いでも、事実を事実として受け入れていくことが大切です。

それを通して、両親と子供のサークルに変化を起こしていくのです。
今までの多くのカウンセリングが、直接の変化を目指したこととは大きく異なります。

これは今までの多くのカウンセリングは、言葉を中心としたものであることによります。
それに対して、新しいカウンセリングは言葉以外のものを用いるのです。

次回に、さらに述べます。

  

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2010年05月13日

新しいカウンセリングの方向と目標の設定 105

今日も、「新しいカウンセリングの方向と目標の設定」を述べます。

不登校や引きこもりの人に対する「新しいカウンセリングの方向と目標の設定」は、カウンセラーが『方向と目標の設定』をしないことが大切です。不登校や引きこもりの人が、自分自身で『方向と目標の設定』をします。

そのために、家族との面接も大切です。
具体的には3種類の方法が、その家族面接の軸になります。

先ず、質問を家族に行います。それが家族面接の初めの軸になります。
次に家族面接の軸になるものは、家族間の非言語的な相互作用の理解です。
最後の軸は、家族で不登校・引きこもりの人とともに何かをするということです。

これから、今まで述べたことを小学校5年生の不登校の男の子をモデルに述べます。
子供の乱暴な行動を切っ掛けとして、不登校が起きたのです。

この子との面接で、この子は家でプラモデルを作っていることがとても多いことが分かりました。
外で遊ぶことはほとんどありませんでしたから、友人も少なかったのです。
なおこの小学生は家庭では、「転校したい」とよく母親に言っていました。
それに対して父親は、子供の学力のみにしか感心を示しませんでした。
そして両親は、子供のことに対していつもイライラしていました。

このような親子関係と不登校に対して、広く間接的に学校の成績の問題がありました。
成績はあまりよくなく、さらに学校で落ちつかない行動が見受けられました。
先生は学校の成績と落ちつかない行動の、関連性を指摘しました。

しかし父親は、成績と落ちつかない行動は別のものと言い張り、かたくなにその指摘を拒みました。
父親は、それゆえに転校を希望しました。
カウンセラーが本人に転校のことに対して尋ねても、ボソボソと答えるのみでした。

父親は集団での勉強が無理ならば個別性の高い授業を行う学校への転校を希望しましたが、落ちつかない行動ゆえに、それすらも不可能な状態に追い込まれました。

学校の先生はこの子の落ちつかなさの解決を先ず第一に指摘し、落ちつかなさの解決からすべては始まるとしたのです。このことは、カウンセラーも同じ意見でした。

ただしこのように父親と学校の先生の意見が異なり、カウンセラーがどちらかの意見に賛成である場合は、カウンセリングがうまく進まないことが多いのです。

現実にカウンセラーが正しいと思われる意見を言えば、肝心かなめの不登校や引きこもりの人は取り残されてしまいます。

常にカウンセリングの場面では、カウンセラーは意見に対しては中立でなければいけません。同時にその姿勢としては、無条件の肯定的な関心が必要です。

そのためにはこの家族の肯定的な側面を、とらえ返す必要があります。
カウンセリングはいのちを持っていますから、常に肯定的な側面をとらえ返す必要があります。

そこでカウンセラーは、この家族の肯定的な側面をとらえ返しました。
その肯定的な側面は、先ず「両親ともに子供の願いを本当の意味でかなえてあげたい」と思っていることでした。このように最も本質的なことは、OKなのです。

次に、「子供の願いを本当の意味でかなえてあげるためには、協力をおしまない」ということでした。このように本質的なことを支えることも、OKなのです。

さらに「母親とは良い関係である」このことも、大切です。
「父親とは親密な関係である」これも、肯定的な側面です。

究極的には両親は、「周囲と争そうことよりも、子供のために最善の結果を望んでいる」のでした。これは、カウンセリングを進める最大のエネルギーです。カウンセリングではこのような家族の肯定的な側面こそが、すべての支えとなります。

それを踏まえてカウンセラーは本人を含めた家族に、家族の肯定的な側面をさらに引き出すための質問をしました。多くの場合、次のような言葉から始まります。

「私はご両親が、子供さんのことを真におもう姿にこころを動かされました。」さらに、「ご両親が子供さんのことを真におもう姿を、現実化しようとする力のある人だということも実感しています。」と、続けました。

そして両親の願いを否定しないで、全体が前に進むようにここから質問に入ります。
「現実に転校することは、すべてに負担が多いと思いませんか?」
「最もその負担を感じるのは、子供さんですね?」

ここで大切なことは、けっして父親の希望である転校を否定したものではないということです。
ここが、従来のカウンセリングとは異なります。

よって父親の希望である転校というラインに沿って、現実を進めていくのです。
「転校に負担を感じる子供さん自身に、その力があるか見極める必要がありますね?」

これが前に進むための質問になり、さらに次のように続けます。
「ご両親が子供さん自身に、その力があるかどうかのサインをさがしてください。」

これは遠まわしな、親の子供の(能力の)宝さがしです。
どちらかと言えば親は子供のあらさがしをしがちですが、それを逆転させるのです。

その逆転だけでも、大きな力になります。さらに、次のように続けます。
「特に子供さん自身の長所や希望、およびそのサインをさがしてください。」

このようにして、カウンセラーとともに両親は子供に対する姿勢を変えていくのです。
それは子供にも、おのずから伝わります。

カウンセリングよりも「親の子供に対する姿勢の変化」こそが、最も大切です。
カウンセリングは、そのための小さな一歩と言えます。

それと同時にカウンセラーも子供の長所や希望、およびそのサインをさがし、親とカウンセラーが同じ歩幅と速さで歩きました。これはとても大切です。

カウンセラーも親と同じように、子供の長所や希望およびそのサインをさがしました。
その結果、落ちつかなさが切っ掛けで、乱暴な行動が起きることを発見しました。
しかし、それは小さなグループでは起きません。大きなグループでのみ、起きるのです。

この事実をカウンセラーと、両親で話し合いました。
その話し合いでも、事実を事実として受け入れていくことが大切です。

それを通して、両親と子供のサークルに変化を起こしていくのです。
今までの多くのカウンセリングが、直接の変化を目指したこととは大きく異なります。

これは今までの多くのカウンセリングは言葉を中心としたものであり、新しいカウンセリングは言葉以外のものを用いるものであることと対応します。

この場合は、カウンセラーは関係性を用いています。
正確にはカウンセラーと両親と子供の、関係性を用いているのです。

次回に、さらに述べます。

  

Posted by counsellor at 15:08Comments(0)カウンセリング

2010年05月14日

新しいカウンセリングの方向と目標の設定 106

今日も、「新しいカウンセリングの方向と目標の設定」を述べます。

不登校や引きこもりの人に対する「新しいカウンセリングの方向と目標の設定」は、カウンセラーが『方向と目標の設定』をしないことが大切です。不登校や引きこもりの人が、自分自身で『方向と目標の設定』をします。

そのために、家族との面接も大切です。
具体的には3種類の方法が、その家族面接の軸になります。

先ず、質問を家族に行います。それが家族面接の初めの軸になります。
次に家族面接の軸になるものは、家族間の非言語的な相互作用の理解です。
最後の軸は、家族で不登校・引きこもりの人とともに何かをするということです。

これから、今まで述べたことを小学校5年生の不登校の男の子をモデルに述べます。
子供の乱暴な行動を切っ掛けとして、不登校が起きたのです。

この子との面接で、この子は家でプラモデルを作っていることがとても多いことが分かりました。
外で遊ぶことはほとんどありませんでしたから、友人も少なかったのです。
なおこの小学生は家庭では、「転校したい」とよく母親に言っていました。
それに対して父親は、子供の学力のみにしか感心を示しませんでした。
そして両親は、子供のことに対していつもイライラしていました。

このような親子関係と不登校に対して、広く間接的に学校の成績の問題がありました。
成績はあまりよくなく、さらに学校で落ちつかない行動が見受けられました。
先生は学校の成績と落ちつかない行動の、関連性を指摘しました。

しかし父親は、成績と落ちつかない行動は別のものと言い張り、かたくなにその指摘を拒みました。
父親は、それゆえに転校を希望しました。
カウンセラーが本人に転校のことに対して尋ねても、ボソボソと答えるのみでした。

父親は集団での勉強が無理ならば個別性の高い授業を行う学校への転校を希望しましたが、落ちつかない行動ゆえに、それすらも不可能な状態に追い込まれました。

学校の先生はこの子の落ちつかなさの解決を先ず第一に指摘し、落ちつかなさの解決からすべては始まるとしたのです。このことは、カウンセラーも同じ意見でした。

ただしこのように父親と学校の先生の意見が異なり、カウンセラーがどちらかの意見に賛成である場合は、カウンセリングがうまく進まないことが多いのです。

現実にカウンセラーが正しいと思われる意見を言えば、肝心かなめの不登校や引きこもりの人は取り残されてしまいます。

常にカウンセリングの場面では、カウンセラーは意見に対しては中立でなければいけません。同時にその姿勢としては、無条件の肯定的な関心が必要です。

そのためにはこの家族の肯定的な側面を、とらえ返す必要があります。
カウンセリングはいのちを持っていますから、常に肯定的な側面をとらえ返す必要があります。

そこでカウンセラーは、この家族の肯定的な側面をとらえ返しました。
その肯定的な側面は、先ず「両親ともに子供の願いを本当の意味でかなえてあげたい」と思っていることでした。このように最も本質的なことは、OKなのです。

次に、「子供の願いを本当の意味でかなえてあげるためには、協力をおしまない」ということでした。このように本質的なことを支えることも、OKなのです。

さらに「母親とは良い関係である」このことも、大切です。
「父親とは親密な関係である」これも、肯定的な側面です。

究極的には両親は、「周囲と争そうことよりも、子供のために最善の結果を望んでいる」のでした。これは、カウンセリングを進める最大のエネルギーです。カウンセリングではこのような家族の肯定的な側面こそが、すべての支えとなります。

それを踏まえてカウンセラーは本人を含めた家族に、家族の肯定的な側面をさらに引き出すための質問をしました。多くの場合、次のような言葉から始まります。

「私はご両親が、子供さんのことを真におもう姿にこころを動かされました。」さらに、「ご両親が子供さんのことを真におもう姿を、現実化しようとする力のある人だということも実感しています。」と、続けました。

そして両親の願いを否定しないで、全体が前に進むようにここから質問に入ります。
「現実に転校することは、すべてに負担が多いと思いませんか?」
「最もその負担を感じるのは、子供さんですね?」

ここで大切なことは、けっして父親の希望である転校を否定したものではないということです。
ここが、従来のカウンセリングとは異なります。

よって父親の希望である転校というラインに沿って、現実を進めていくのです。
「転校に負担を感じる子供さん自身に、その力があるか見極める必要がありますね?」

これが前に進むための質問になり、さらに次のように続けます。
「ご両親が子供さん自身に、その力があるかどうかのサインをさがしてください。」

これは遠まわしな、親の子供の(能力の)宝さがしです。
どちらかと言えば親は子供のあらさがしをしがちですが、それを逆転させるのです。

その逆転だけでも、大きな力になります。さらに、次のように続けます。
「特に子供さん自身の長所や希望、およびそのサインをさがしてください。」

このようにして、カウンセラーとともに両親は子供に対する姿勢を変えていくのです。
それは子供にも、おのずから伝わります。

カウンセリングよりも「親の子供に対する姿勢の変化」こそが、最も大切です。
カウンセリングは、そのための小さな一歩と言えます。

それと同時にカウンセラーも子供の長所や希望、およびそのサインをさがし、親とカウンセラーが同じ歩幅と速さで歩きました。これはとても大切です。

カウンセラーも親と同じように、子供の長所や希望およびそのサインをさがしました。
その結果、落ちつかなさが切っ掛けで、乱暴な行動が起きることを発見しました。
しかし、それは小さなグループでは起きません。大きなグループでのみ、起きるのです。

この事実をカウンセラーと、両親で話し合いました。
その話し合いでも、事実を事実として受け入れていくことが大切です。

それを通して、両親と子供のサークルに変化を起こしていくのです。
今までの多くのカウンセリングが、直接の変化を目指したこととは大きく異なります。

これは今までの多くのカウンセリングは言葉を中心としたものであり、新しいカウンセリングは言葉以外のものを用いるものであることと対応します。

この場合、カウンセラーは「カウンセラーと両親と子供の関係性」を用いているのです。
どちらかと言うと、今までの多くのカウンセリングは言葉を中心としたものであるがゆえに、「正しいこと」の追求に一生懸命でした。しかし新しいカウンセリングは言葉以外のものを用いるので、おのずから異なるのです。

次回に、さらに述べます。

  

Posted by counsellor at 13:18Comments(0)カウンセリング

2010年05月15日

新しいカウンセリングの方向と目標の設定 107

今日も、「新しいカウンセリングの方向と目標の設定」を述べます。

不登校や引きこもりの人に対する「新しいカウンセリングの方向と目標の設定」は、カウンセラーが『方向と目標の設定』をしないことが大切です。不登校や引きこもりの人が、自分自身で『方向と目標の設定』をします。

そのために、家族との面接も大切です。
具体的には3種類の方法が、その家族面接の軸になります。

先ず、質問を家族に行います。それが家族面接の初めの軸になります。
次に家族面接の軸になるものは、家族間の非言語的な相互作用の理解です。
最後の軸は、家族で不登校・引きこもりの人とともに何かをするということです。

これから、今まで述べたことを小学校5年生の不登校の男の子をモデルに述べます。
子供の乱暴な行動を切っ掛けとして、不登校が起きたのです。

この子との面接で、この子は家でプラモデルを作っていることがとても多いことが分かりました。
外で遊ぶことはほとんどありませんでしたから、友人も少なかったのです。
なおこの小学生は家庭では、「転校したい」とよく母親に言っていました。
それに対して父親は、子供の学力のみにしか感心を示しませんでした。
そして両親は、子供のことに対していつもイライラしていました。

このような親子関係と不登校に対して、広く間接的に学校の成績の問題がありました。
成績はあまりよくなく、さらに学校で落ちつかない行動が見受けられました。
先生は学校の成績と落ちつかない行動の、関連性を指摘しました。

しかし父親は、成績と落ちつかない行動は別のものと言い張り、かたくなにその指摘を拒みました。
父親は、それゆえに転校を希望しました。
カウンセラーが本人に転校のことに対して尋ねても、ボソボソと答えるのみでした。

父親は集団での勉強が無理ならば個別性の高い授業を行う学校への転校を希望しましたが、落ちつかない行動ゆえに、それすらも不可能な状態に追い込まれました。

学校の先生はこの子の落ちつかなさの解決を先ず第一に指摘し、落ちつかなさの解決からすべては始まるとしたのです。このことは、カウンセラーも同じ意見でした。

ただしこのように父親と学校の先生の意見が異なり、カウンセラーがどちらかの意見に賛成である場合は、カウンセリングがうまく進まないことが多いのです。

現実にカウンセラーが正しいと思われる意見を言えば、肝心かなめの不登校や引きこもりの人は取り残されてしまいます。

常にカウンセリングの場面では、カウンセラーは意見に対しては中立でなければいけません。同時にその姿勢としては、無条件の肯定的な関心が必要です。

そのためにはこの家族の肯定的な側面を、とらえ返す必要があります。
カウンセリングはいのちを持っていますから、常に肯定的な側面をとらえ返す必要があります。

そこでカウンセラーは、この家族の肯定的な側面をとらえ返しました。
その肯定的な側面は、先ず「両親ともに子供の願いを本当の意味でかなえてあげたい」と思っていることでした。このように最も本質的なことは、OKなのです。

次に、「子供の願いを本当の意味でかなえてあげるためには、協力をおしまない」ということでした。このように本質的なことを支えることも、OKなのです。

さらに「母親とは良い関係である」このことも、大切です。
「父親とは親密な関係である」これも、肯定的な側面です。

究極的には両親は、「周囲と争そうことよりも、子供のために最善の結果を望んでいる」のでした。これは、カウンセリングを進める最大のエネルギーです。カウンセリングではこのような家族の肯定的な側面こそが、すべての支えとなります。

それを踏まえてカウンセラーは本人を含めた家族に、家族の肯定的な側面をさらに引き出すための質問をしました。多くの場合、次のような言葉から始まります。

「私はご両親が、子供さんのことを真におもう姿にこころを動かされました。」さらに、「ご両親が子供さんのことを真におもう姿を、現実化しようとする力のある人だということも実感しています。」と、続けました。

そして両親の願いを否定しないで、全体が前に進むようにここから質問に入ります。
「現実に転校することは、すべてに負担が多いと思いませんか?」
「最もその負担を感じるのは、子供さんですね?」

ここで大切なことは、けっして父親の希望である転校を否定したものではないということです。
ここが、従来のカウンセリングとは異なります。

よって父親の希望である転校というラインに沿って、現実を進めていくのです。
「転校に負担を感じる子供さん自身に、その力があるか見極める必要がありますね?」

これが前に進むための質問になり、さらに次のように続けます。
「ご両親が子供さん自身に、その力があるかどうかのサインをさがしてください。」

これは遠まわしな、親の子供の(能力の)宝さがしです。
どちらかと言えば親は子供のあらさがしをしがちですが、それを逆転させるのです。

その逆転だけでも、大きな力になります。さらに、次のように続けます。
「特に子供さん自身の長所や希望、およびそのサインをさがしてください。」

このようにして、カウンセラーとともに両親は子供に対する姿勢を変えていくのです。
それは子供にも、おのずから伝わります。

カウンセリングよりも「親の子供に対する姿勢の変化」こそが、最も大切です。
カウンセリングは、そのための小さな一歩と言えます。

それと同時にカウンセラーも子供の長所や希望、およびそのサインをさがし、親とカウンセラーが同じ歩幅と速さで歩きました。これはとても大切です。

カウンセラーも親と同じように、子供の長所や希望およびそのサインをさがしました。
その結果、落ちつかなさが切っ掛けで、乱暴な行動が起きることを発見しました。
しかし、それは小さなグループでは起きません。大きなグループでのみ、起きるのです。

この事実をカウンセラーと、両親で話し合いました。
その話し合いでも、事実を事実として受け入れていくことが大切です。

それを通して、両親と子供のサークルに変化を起こしていくのです。
今までの多くのカウンセリングが、直接の変化を目指したこととは大きく異なります。

これは今までの多くのカウンセリングは言葉を中心としたものであり、新しいカウンセリングは言葉以外のものを用いるものであることと対応します。

この場合、カウンセラーは「カウンセラーと両親と子供の関係性」を用いているのです。
どちらかと言うと、今までの多くのカウンセリングは言葉を中心としたものであるがゆえに、「正しいこと」の追求に一生懸命でした。しかし新しいカウンセリングは言葉以外のものを用いるので、おのずから異なるのです。すなわち、新しいカウンセリングでは「正しいこと」の追求に力を入れません。

それよりも関係性の成長に、力を注ぎます。
この場合は、先ず「カウンセラーと両親と子供の関係性」に力を注ぎます。
そして、次は「両親と子供の関係性」に移ります。
究極的には、「子供が自分自身との関係を良くできる」ように力を注ぐのです。

次回に、さらに述べます。

  

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2010年05月16日

新しいカウンセリングの方向と目標の設定 108

今日も、「新しいカウンセリングの方向と目標の設定」を述べます。

不登校や引きこもりの人に対する「新しいカウンセリングの方向と目標の設定」は、カウンセラーが『方向と目標の設定』をしないことが大切です。不登校や引きこもりの人が、自分自身で『方向と目標の設定』をします。

そのために、家族との面接も大切です。
具体的には3種類の方法が、その家族面接の軸になります。

先ず、質問を家族に行います。それが家族面接の初めの軸になります。
次に家族面接の軸になるものは、家族間の非言語的な相互作用の理解です。
最後の軸は、家族で不登校・引きこもりの人とともに何かをするということです。

これから、今まで述べたことを小学校5年生の不登校の男の子をモデルに述べます。
子供の乱暴な行動を切っ掛けとして、不登校が起きたのです。

この子との面接で、この子は家でプラモデルを作っていることがとても多いことが分かりました。
外で遊ぶことはほとんどありませんでしたから、友人も少なかったのです。
なおこの小学生は家庭では、「転校したい」とよく母親に言っていました。
それに対して父親は、子供の学力のみにしか感心を示しませんでした。
そして両親は、子供のことに対していつもイライラしていました。

このような親子関係と不登校に対して、広く間接的に学校の成績の問題がありました。
成績はあまりよくなく、さらに学校で落ちつかない行動が見受けられました。
先生は学校の成績と落ちつかない行動の、関連性を指摘しました。

しかし父親は、成績と落ちつかない行動は別のものと言い張り、かたくなにその指摘を拒みました。
父親は、それゆえに転校を希望しました。
カウンセラーが本人に転校のことに対して尋ねても、ボソボソと答えるのみでした。

父親は集団での勉強が無理ならば個別性の高い授業を行う学校への転校を希望しましたが、落ちつかない行動ゆえに、それすらも不可能な状態に追い込まれました。

学校の先生はこの子の落ちつかなさの解決を先ず第一に指摘し、落ちつかなさの解決からすべては始まるとしたのです。このことは、カウンセラーも同じ意見でした。

ただしこのように父親と学校の先生の意見が異なり、カウンセラーがどちらかの意見に賛成である場合は、カウンセリングがうまく進まないことが多いのです。

現実にカウンセラーが正しいと思われる意見を言えば、肝心かなめの不登校や引きこもりの人は取り残されてしまいます。

常にカウンセリングの場面では、カウンセラーは意見に対しては中立でなければいけません。同時にその姿勢としては、無条件の肯定的な関心が必要です。

そのためにはこの家族の肯定的な側面を、とらえ返す必要があります。
カウンセリングはいのちを持っていますから、常に肯定的な側面をとらえ返す必要があります。

そこでカウンセラーは、この家族の肯定的な側面をとらえ返しました。
その肯定的な側面は、先ず「両親ともに子供の願いを本当の意味でかなえてあげたい」と思っていることでした。このように最も本質的なことは、OKなのです。

次に、「子供の願いを本当の意味でかなえてあげるためには、協力をおしまない」ということでした。このように本質的なことを支えることも、OKなのです。

さらに「母親とは良い関係である」このことも、大切です。
「父親とは親密な関係である」これも、肯定的な側面です。

究極的には両親は、「周囲と争そうことよりも、子供のために最善の結果を望んでいる」のでした。これは、カウンセリングを進める最大のエネルギーです。カウンセリングではこのような家族の肯定的な側面こそが、すべての支えとなります。

それを踏まえてカウンセラーは本人を含めた家族に、家族の肯定的な側面をさらに引き出すための質問をしました。多くの場合、次のような言葉から始まります。

「私はご両親が、子供さんのことを真におもう姿にこころを動かされました。」さらに、「ご両親が子供さんのことを真におもう姿を、現実化しようとする力のある人だということも実感しています。」と、続けました。

そして両親の願いを否定しないで、全体が前に進むようにここから質問に入ります。
「現実に転校することは、すべてに負担が多いと思いませんか?」
「最もその負担を感じるのは、子供さんですね?」

ここで大切なことは、けっして父親の希望である転校を否定したものではないということです。
ここが、従来のカウンセリングとは異なります。

よって父親の希望である転校というラインに沿って、現実を進めていくのです。
「転校に負担を感じる子供さん自身に、その力があるか見極める必要がありますね?」

これが前に進むための質問になり、さらに次のように続けます。
「ご両親が子供さん自身に、その力があるかどうかのサインをさがしてください。」

これは遠まわしな、親の子供の(能力の)宝さがしです。
どちらかと言えば親は子供のあらさがしをしがちですが、それを逆転させるのです。

その逆転だけでも、大きな力になります。さらに、次のように続けます。
「特に子供さん自身の長所や希望、およびそのサインをさがしてください。」

このようにして、カウンセラーとともに両親は子供に対する姿勢を変えていくのです。
それは子供にも、おのずから伝わります。

カウンセリングよりも「親の子供に対する姿勢の変化」こそが、最も大切です。
カウンセリングは、そのための小さな一歩と言えます。

それと同時にカウンセラーも子供の長所や希望、およびそのサインをさがし、親とカウンセラーが同じ歩幅と速さで歩きました。これはとても大切です。

カウンセラーも親と同じように、子供の長所や希望およびそのサインをさがしました。
その結果、落ちつかなさが切っ掛けで、乱暴な行動が起きることを発見しました。
しかし、それは小さなグループでは起きません。大きなグループでのみ、起きるのです。

この事実をカウンセラーと、両親で話し合いました。
その話し合いでも、事実を事実として受け入れていくことが大切です。

それを通して、両親と子供のサークルに変化を起こしていくのです。
今までの多くのカウンセリングが、直接の変化を目指したこととは大きく異なります。

これは今までの多くのカウンセリングは言葉を中心としたものであり、新しいカウンセリングは言葉以外のものを用いるものであることと対応します。

この場合、カウンセラーは「カウンセラーと両親と子供の関係性」を用いているのです。
どちらかと言うと、今までの多くのカウンセリングは言葉を中心としたものであるがゆえに、「正しいこと」の追求に一生懸命でした。しかし新しいカウンセリングは言葉以外のものを用いるので、おのずから異なるのです。すなわち、新しいカウンセリングでは「正しいこと」の追求に力を入れません。

それよりも関係性の成長に、力を注ぎます。それは、次のように表せます。

「カウンセラーと両親と子供の関係性」→「両親と子供の関係性」→「子供が自分自身との関係を良くする」

大切なことは、最後の「子供が『自分自身との関係を良くする』」ということです。

次回に、さらに述べます。

  

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2010年05月17日

新しいカウンセリングの方向と目標の設定 109

今日も、「新しいカウンセリングの方向と目標の設定」を述べます。

不登校や引きこもりの人に対する「新しいカウンセリングの方向と目標の設定」は、カウンセラーが『方向と目標の設定』をしないことが大切です。不登校や引きこもりの人が、自分自身で『方向と目標の設定』をします。

そのために、家族との面接も大切です。
具体的には3種類の方法が、その家族面接の軸になります。

先ず、質問を家族に行います。それが家族面接の初めの軸になります。
次に家族面接の軸になるものは、家族間の非言語的な相互作用の理解です。
最後の軸は、家族で不登校・引きこもりの人とともに何かをするということです。

これから、今まで述べたことを小学校5年生の不登校の男の子をモデルに述べます。
子供の乱暴な行動を切っ掛けとして、不登校が起きたのです。

この子との面接で、この子は家でプラモデルを作っていることがとても多いことが分かりました。
外で遊ぶことはほとんどありませんでしたから、友人も少なかったのです。
なおこの小学生は家庭では、「転校したい」とよく母親に言っていました。
それに対して父親は、子供の学力のみにしか感心を示しませんでした。
そして両親は、子供のことに対していつもイライラしていました。

このような親子関係と不登校に対して、広く間接的に学校の成績の問題がありました。
成績はあまりよくなく、さらに学校で落ちつかない行動が見受けられました。
先生は学校の成績と落ちつかない行動の、関連性を指摘しました。

しかし父親は、成績と落ちつかない行動は別のものと言い張り、かたくなにその指摘を拒みました。
父親は、それゆえに転校を希望しました。
カウンセラーが本人に転校のことに対して尋ねても、ボソボソと答えるのみでした。

父親は集団での勉強が無理ならば個別性の高い授業を行う学校への転校を希望しましたが、落ちつかない行動ゆえに、それすらも不可能な状態に追い込まれました。

学校の先生はこの子の落ちつかなさの解決を先ず第一に指摘し、落ちつかなさの解決からすべては始まるとしたのです。このことは、カウンセラーも同じ意見でした。

ただしこのように父親と学校の先生の意見が異なり、カウンセラーがどちらかの意見に賛成である場合は、カウンセリングがうまく進まないことが多いのです。

現実にカウンセラーが正しいと思われる意見を言えば、肝心かなめの不登校や引きこもりの人は取り残されてしまいます。

常にカウンセリングの場面では、カウンセラーは意見に対しては中立でなければいけません。同時にその姿勢としては、無条件の肯定的な関心が必要です。

そのためにはこの家族の肯定的な側面を、とらえ返す必要があります。
カウンセリングはいのちを持っていますから、常に肯定的な側面をとらえ返す必要があります。

そこでカウンセラーは、この家族の肯定的な側面をとらえ返しました。
その肯定的な側面は、先ず「両親ともに子供の願いを本当の意味でかなえてあげたい」と思っていることでした。このように最も本質的なことは、OKなのです。

次に、「子供の願いを本当の意味でかなえてあげるためには、協力をおしまない」ということでした。このように本質的なことを支えることも、OKなのです。

さらに「母親とは良い関係である」このことも、大切です。
「父親とは親密な関係である」これも、肯定的な側面です。

究極的には両親は、「周囲と争そうことよりも、子供のために最善の結果を望んでいる」のでした。これは、カウンセリングを進める最大のエネルギーです。カウンセリングではこのような家族の肯定的な側面こそが、すべての支えとなります。

それを踏まえてカウンセラーは本人を含めた家族に、家族の肯定的な側面をさらに引き出すための質問をしました。多くの場合、次のような言葉から始まります。

「私はご両親が、子供さんのことを真におもう姿にこころを動かされました。」さらに、「ご両親が子供さんのことを真におもう姿を、現実化しようとする力のある人だということも実感しています。」と、続けました。

そして両親の願いを否定しないで、全体が前に進むようにここから質問に入ります。
「現実に転校することは、すべてに負担が多いと思いませんか?」
「最もその負担を感じるのは、子供さんですね?」

ここで大切なことは、けっして父親の希望である転校を否定したものではないということです。
ここが、従来のカウンセリングとは異なります。

よって父親の希望である転校というラインに沿って、現実を進めていくのです。
「転校に負担を感じる子供さん自身に、その力があるか見極める必要がありますね?」

これが前に進むための質問になり、さらに次のように続けます。
「ご両親が子供さん自身に、その力があるかどうかのサインをさがしてください。」

これは遠まわしな、親の子供の(能力の)宝さがしです。
どちらかと言えば親は子供のあらさがしをしがちですが、それを逆転させるのです。

その逆転だけでも、大きな力になります。さらに、次のように続けます。
「特に子供さん自身の長所や希望、およびそのサインをさがしてください。」

このようにして、カウンセラーとともに両親は子供に対する姿勢を変えていくのです。
それは子供にも、おのずから伝わります。

カウンセリングよりも「親の子供に対する姿勢の変化」こそが、最も大切です。
カウンセリングは、そのための小さな一歩と言えます。

それと同時にカウンセラーも子供の長所や希望、およびそのサインをさがし、親とカウンセラーが同じ歩幅と速さで歩きました。これはとても大切です。

カウンセラーも親と同じように、子供の長所や希望およびそのサインをさがしました。
その結果、落ちつかなさが切っ掛けで、乱暴な行動が起きることを発見しました。
しかし、それは小さなグループでは起きません。大きなグループでのみ、起きるのです。

この事実をカウンセラーと、両親で話し合いました。
その話し合いでも、事実を事実として受け入れていくことが大切です。

それを通して、両親と子供のサークルに変化を起こしていくのです。
今までの多くのカウンセリングが、直接の変化を目指したこととは大きく異なります。

これは今までの多くのカウンセリングは言葉を中心としたものであり、新しいカウンセリングは言葉以外のものを用いるものであることと対応します。

この場合、カウンセラーは「カウンセラーと両親と子供の関係性」を用いているのです。
どちらかと言うと、今までの多くのカウンセリングは言葉を中心としたものであるがゆえに、「正しいこと」の追求に一生懸命でした。しかし新しいカウンセリングは言葉以外のものを用いるので、おのずから異なるのです。すなわち、新しいカウンセリングでは「正しいこと」の追求に力を入れません。

それよりも関係性の成長に、力を注ぎます。それは、次のように表せます。

「カウンセラーと両親と子供の関係性」→「両親と子供の関係性」→「子供が自分自身との関係を良くする」

大切なことは、最後の「子供が『自分自身との関係を良くする』」ということです。
大人のカウンセリングでも、『自分自身との関係を良くする』ということは大切です。
神経症的な傾向のある人は、人との関係に巻き込まれて『自分自身との関係を良くする』ことのできない状況にいます。

次回に、さらに述べます。

  

Posted by counsellor at 15:01Comments(0)カウンセリング

2010年05月18日

新しいカウンセリングの方向と目標の設定 110

今日も、「新しいカウンセリングの方向と目標の設定」を述べます。

不登校や引きこもりの人に対する「新しいカウンセリングの方向と目標の設定」は、カウンセラーが『方向と目標の設定』をしないことが大切です。不登校や引きこもりの人が、自分自身で『方向と目標の設定』をします。

そのために、家族との面接も大切です。
具体的には3種類の方法が、その家族面接の軸になります。

先ず、質問を家族に行います。それが家族面接の初めの軸になります。
次に家族面接の軸になるものは、家族間の非言語的な相互作用の理解です。
最後の軸は、家族で不登校・引きこもりの人とともに何かをするということです。

これから、今まで述べたことを小学校5年生の不登校の男の子をモデルに述べます。
子供の乱暴な行動を切っ掛けとして、不登校が起きたのです。

この子との面接で、この子は家でプラモデルを作っていることがとても多いことが分かりました。
外で遊ぶことはほとんどありませんでしたから、友人も少なかったのです。
なおこの小学生は家庭では、「転校したい」とよく母親に言っていました。
それに対して父親は、子供の学力のみにしか感心を示しませんでした。
そして両親は、子供のことに対していつもイライラしていました。

このような親子関係と不登校に対して、広く間接的に学校の成績の問題がありました。
成績はあまりよくなく、さらに学校で落ちつかない行動が見受けられました。
先生は学校の成績と落ちつかない行動の、関連性を指摘しました。

しかし父親は、成績と落ちつかない行動は別のものと言い張り、かたくなにその指摘を拒みました。
父親は、それゆえに転校を希望しました。
カウンセラーが本人に転校のことに対して尋ねても、ボソボソと答えるのみでした。

父親は集団での勉強が無理ならば個別性の高い授業を行う学校への転校を希望しましたが、落ちつかない行動ゆえに、それすらも不可能な状態に追い込まれました。

学校の先生はこの子の落ちつかなさの解決を先ず第一に指摘し、落ちつかなさの解決からすべては始まるとしたのです。このことは、カウンセラーも同じ意見でした。

ただしこのように父親と学校の先生の意見が異なり、カウンセラーがどちらかの意見に賛成である場合は、カウンセリングがうまく進まないことが多いのです。

現実にカウンセラーが正しいと思われる意見を言えば、肝心かなめの不登校や引きこもりの人は取り残されてしまいます。

常にカウンセリングの場面では、カウンセラーは意見に対しては中立でなければいけません。同時にその姿勢としては、無条件の肯定的な関心が必要です。

そのためにはこの家族の肯定的な側面を、とらえ返す必要があります。
カウンセリングはいのちを持っていますから、常に肯定的な側面をとらえ返す必要があります。

そこでカウンセラーは、この家族の肯定的な側面をとらえ返しました。
その肯定的な側面は、先ず「両親ともに子供の願いを本当の意味でかなえてあげたい」と思っていることでした。このように最も本質的なことは、OKなのです。

次に、「子供の願いを本当の意味でかなえてあげるためには、協力をおしまない」ということでした。このように本質的なことを支えることも、OKなのです。

さらに「母親とは良い関係である」このことも、大切です。
「父親とは親密な関係である」これも、肯定的な側面です。

究極的には両親は、「周囲と争そうことよりも、子供のために最善の結果を望んでいる」のでした。これは、カウンセリングを進める最大のエネルギーです。カウンセリングではこのような家族の肯定的な側面こそが、すべての支えとなります。

それを踏まえてカウンセラーは本人を含めた家族に、家族の肯定的な側面をさらに引き出すための質問をしました。多くの場合、次のような言葉から始まります。

「私はご両親が、子供さんのことを真におもう姿にこころを動かされました。」さらに、「ご両親が子供さんのことを真におもう姿を、現実化しようとする力のある人だということも実感しています。」と、続けました。

そして両親の願いを否定しないで、全体が前に進むようにここから質問に入ります。
「現実に転校することは、すべてに負担が多いと思いませんか?」
「最もその負担を感じるのは、子供さんですね?」

ここで大切なことは、けっして父親の希望である転校を否定したものではないということです。
ここが、従来のカウンセリングとは異なります。

よって父親の希望である転校というラインに沿って、現実を進めていくのです。
「転校に負担を感じる子供さん自身に、その力があるか見極める必要がありますね?」

これが前に進むための質問になり、さらに次のように続けます。
「ご両親が子供さん自身に、その力があるかどうかのサインをさがしてください。」

これは遠まわしな、親の子供の(能力の)宝さがしです。
どちらかと言えば親は子供のあらさがしをしがちですが、それを逆転させるのです。

その逆転だけでも、大きな力になります。さらに、次のように続けます。
「特に子供さん自身の長所や希望、およびそのサインをさがしてください。」

このようにして、カウンセラーとともに両親は子供に対する姿勢を変えていくのです。
それは子供にも、おのずから伝わります。

カウンセリングよりも「親の子供に対する姿勢の変化」こそが、最も大切です。
カウンセリングは、そのための小さな一歩と言えます。

それと同時にカウンセラーも子供の長所や希望、およびそのサインをさがし、親とカウンセラーが同じ歩幅と速さで歩きました。これはとても大切です。

カウンセラーも親と同じように、子供の長所や希望およびそのサインをさがしました。
その結果、落ちつかなさが切っ掛けで、乱暴な行動が起きることを発見しました。
しかし、それは小さなグループでは起きません。大きなグループでのみ、起きるのです。

この事実をカウンセラーと、両親で話し合いました。
その話し合いでも、事実を事実として受け入れていくことが大切です。

それを通して、両親と子供のサークルに変化を起こしていくのです。
今までの多くのカウンセリングが、直接の変化を目指したこととは大きく異なります。

これは今までの多くのカウンセリングは言葉を中心としたものであり、新しいカウンセリングは言葉以外のものを用いるものであることと対応します。

この場合、カウンセラーは「カウンセラーと両親と子供の関係性」を用いているのです。
どちらかと言うと、今までの多くのカウンセリングは言葉を中心としたものであるがゆえに、「正しいこと」の追求に一生懸命でした。しかし新しいカウンセリングは言葉以外のものを用いるので、おのずから異なるのです。すなわち、新しいカウンセリングでは「正しいこと」の追求に力を入れません。

それよりも関係性の成長に、力を注ぎます。それは、次のように表せます。

「カウンセラーと両親と子供の関係性」→「両親と子供の関係性」→「子供が自分自身との関係を良くする」

大切なことは、最後の「子供が『自分自身との関係を良くする』」ということです。
大人のカウンセリングでも、『自分自身との関係を良くする』ということは大切です。
神経症的な傾向のある人は、人との関係に巻き込まれて『自分自身との関係を良くする』ことのできない状況にいます。

さらに述べれば、神経症的な傾向のある人は「遠慮がちな態度」により「人を遠ざけている」のです。
これには本人も気付いていません。

次回に、さらに述べます。

  

Posted by counsellor at 09:53Comments(0)カウンセリング

2010年05月19日

新しいカウンセリングの方向と目標の設定 111

今日も、「新しいカウンセリングの方向と目標の設定」を述べます。

不登校や引きこもりの人に対する「新しいカウンセリングの方向と目標の設定」は、カウンセラーが『方向と目標の設定』をしないことが大切です。不登校や引きこもりの人が、自分自身で『方向と目標の設定』をします。

そのために、家族との面接も大切です。
具体的には3種類の方法が、その家族面接の軸になります。

先ず、質問を家族に行います。それが家族面接の初めの軸になります。
次に家族面接の軸になるものは、家族間の非言語的な相互作用の理解です。
最後の軸は、家族で不登校・引きこもりの人とともに何かをするということです。

これから、今まで述べたことを小学校5年生の不登校の男の子をモデルに述べます。
子供の乱暴な行動を切っ掛けとして、不登校が起きたのです。

この子との面接で、この子は家でプラモデルを作っていることがとても多いことが分かりました。
外で遊ぶことはほとんどありませんでしたから、友人も少なかったのです。
なおこの小学生は家庭では、「転校したい」とよく母親に言っていました。
それに対して父親は、子供の学力のみにしか感心を示しませんでした。
そして両親は、子供のことに対していつもイライラしていました。

このような親子関係と不登校に対して、広く間接的に学校の成績の問題がありました。
成績はあまりよくなく、さらに学校で落ちつかない行動が見受けられました。
先生は学校の成績と落ちつかない行動の、関連性を指摘しました。

しかし父親は、成績と落ちつかない行動は別のものと言い張り、かたくなにその指摘を拒みました。
父親は、それゆえに転校を希望しました。
カウンセラーが本人に転校のことに対して尋ねても、ボソボソと答えるのみでした。

父親は集団での勉強が無理ならば個別性の高い授業を行う学校への転校を希望しましたが、落ちつかない行動ゆえに、それすらも不可能な状態に追い込まれました。

学校の先生はこの子の落ちつかなさの解決を先ず第一に指摘し、落ちつかなさの解決からすべては始まるとしたのです。このことは、カウンセラーも同じ意見でした。

ただしこのように父親と学校の先生の意見が異なり、カウンセラーがどちらかの意見に賛成である場合は、カウンセリングがうまく進まないことが多いのです。

現実にカウンセラーが正しいと思われる意見を言えば、肝心かなめの不登校や引きこもりの人は取り残されてしまいます。

常にカウンセリングの場面では、カウンセラーは意見に対しては中立でなければいけません。同時にその姿勢としては、無条件の肯定的な関心が必要です。

そのためにはこの家族の肯定的な側面を、とらえ返す必要があります。
カウンセリングはいのちを持っていますから、常に肯定的な側面をとらえ返す必要があります。

そこでカウンセラーは、この家族の肯定的な側面をとらえ返しました。
その肯定的な側面は、先ず「両親ともに子供の願いを本当の意味でかなえてあげたい」と思っていることでした。このように最も本質的なことは、OKなのです。

次に、「子供の願いを本当の意味でかなえてあげるためには、協力をおしまない」ということでした。このように本質的なことを支えることも、OKなのです。

さらに「母親とは良い関係である」このことも、大切です。
「父親とは親密な関係である」これも、肯定的な側面です。

究極的には両親は、「周囲と争そうことよりも、子供のために最善の結果を望んでいる」のでした。これは、カウンセリングを進める最大のエネルギーです。カウンセリングではこのような家族の肯定的な側面こそが、すべての支えとなります。

それを踏まえてカウンセラーは本人を含めた家族に、家族の肯定的な側面をさらに引き出すための質問をしました。多くの場合、次のような言葉から始まります。

「私はご両親が、子供さんのことを真におもう姿にこころを動かされました。」さらに、「ご両親が子供さんのことを真におもう姿を、現実化しようとする力のある人だということも実感しています。」と、続けました。

そして両親の願いを否定しないで、全体が前に進むようにここから質問に入ります。
「現実に転校することは、すべてに負担が多いと思いませんか?」
「最もその負担を感じるのは、子供さんですね?」

ここで大切なことは、けっして父親の希望である転校を否定したものではないということです。
ここが、従来のカウンセリングとは異なります。

よって父親の希望である転校というラインに沿って、現実を進めていくのです。
「転校に負担を感じる子供さん自身に、その力があるか見極める必要がありますね?」

これが前に進むための質問になり、さらに次のように続けます。
「ご両親が子供さん自身に、その力があるかどうかのサインをさがしてください。」

これは遠まわしな、親の子供の(能力の)宝さがしです。
どちらかと言えば親は子供のあらさがしをしがちですが、それを逆転させるのです。

その逆転だけでも、大きな力になります。さらに、次のように続けます。
「特に子供さん自身の長所や希望、およびそのサインをさがしてください。」

このようにして、カウンセラーとともに両親は子供に対する姿勢を変えていくのです。
それは子供にも、おのずから伝わります。

カウンセリングよりも「親の子供に対する姿勢の変化」こそが、最も大切です。
カウンセリングは、そのための小さな一歩と言えます。

それと同時にカウンセラーも子供の長所や希望、およびそのサインをさがし、親とカウンセラーが同じ歩幅と速さで歩きました。これはとても大切です。

カウンセラーも親と同じように、子供の長所や希望およびそのサインをさがしました。
その結果、落ちつかなさが切っ掛けで、乱暴な行動が起きることを発見しました。
しかし、それは小さなグループでは起きません。大きなグループでのみ、起きるのです。

この事実をカウンセラーと、両親で話し合いました。
その話し合いでも、事実を事実として受け入れていくことが大切です。

それを通して、両親と子供のサークルに変化を起こしていくのです。
今までの多くのカウンセリングが、直接の変化を目指したこととは大きく異なります。

これは今までの多くのカウンセリングは言葉を中心としたものであり、新しいカウンセリングは言葉以外のものを用いるものであることと対応します。

この場合、カウンセラーは「カウンセラーと両親と子供の関係性」を用いているのです。
どちらかと言うと、今までの多くのカウンセリングは言葉を中心としたものであるがゆえに、「正しいこと」の追求に一生懸命でした。しかし新しいカウンセリングは言葉以外のものを用いるので、おのずから異なるのです。すなわち、新しいカウンセリングでは「正しいこと」の追求に力を入れません。

それよりも関係性の成長に、力を注ぎます。それは、次のように表せます。

「カウンセラーと両親と子供の関係性」→「両親と子供の関係性」→「子供が自分自身との関係を良くする」

大切なことは、最後の「子供が『自分自身との関係を良くする』」ということです。
大人のカウンセリングでも、『自分自身との関係を良くする』ということは大切です。
神経症的な傾向のある人は、人との関係に巻き込まれて『自分自身との関係を良くする』ことのできない状況にいます。

さらに述べれば、神経症的な傾向のある人は「遠慮がちな態度」により「人を遠ざけている」のです。
これには本人も気付いていません。

その本質的な解決は、『自分自身との関係を良くする』にあります。
それはこの子供のカウンセリングにも、用いられています。

次回に、さらに述べます。

  

Posted by counsellor at 14:49Comments(0)カウンセリング

2010年05月20日

新しいカウンセリングの方向と目標の設定 112

今日も、「新しいカウンセリングの方向と目標の設定」を述べます。

不登校や引きこもりの人に対する「新しいカウンセリングの方向と目標の設定」は、カウンセラーが『方向と目標の設定』をしないことが大切です。不登校や引きこもりの人が、自分自身で『方向と目標の設定』をします。

そのために、家族との面接も大切です。
具体的には3種類の方法が、その家族面接の軸になります。

先ず、質問を家族に行います。それが家族面接の初めの軸になります。
次に家族面接の軸になるものは、家族間の非言語的な相互作用の理解です。
最後の軸は、家族で不登校・引きこもりの人とともに何かをするということです。

これから、今まで述べたことを小学校5年生の不登校の男の子をモデルに述べます。
子供の乱暴な行動を切っ掛けとして、不登校が起きたのです。

この子との面接で、この子は家でプラモデルを作っていることがとても多いことが分かりました。
外で遊ぶことはほとんどありませんでしたから、友人も少なかったのです。
なおこの小学生は家庭では、「転校したい」とよく母親に言っていました。
それに対して父親は、子供の学力のみにしか感心を示しませんでした。
そして両親は、子供のことに対していつもイライラしていました。

このような親子関係と不登校に対して、広く間接的に学校の成績の問題がありました。
成績はあまりよくなく、さらに学校で落ちつかない行動が見受けられました。
先生は学校の成績と落ちつかない行動の、関連性を指摘しました。

しかし父親は、成績と落ちつかない行動は別のものと言い張り、かたくなにその指摘を拒みました。
父親は、それゆえに転校を希望しました。
カウンセラーが本人に転校のことに対して尋ねても、ボソボソと答えるのみでした。

父親は集団での勉強が無理ならば個別性の高い授業を行う学校への転校を希望しましたが、落ちつかない行動ゆえに、それすらも不可能な状態に追い込まれました。

学校の先生はこの子の落ちつかなさの解決を先ず第一に指摘し、落ちつかなさの解決からすべては始まるとしたのです。このことは、カウンセラーも同じ意見でした。

ただしこのように父親と学校の先生の意見が異なり、カウンセラーがどちらかの意見に賛成である場合は、カウンセリングがうまく進まないことが多いのです。

現実にカウンセラーが正しいと思われる意見を言えば、肝心かなめの不登校や引きこもりの人は取り残されてしまいます。

常にカウンセリングの場面では、カウンセラーは意見に対しては中立でなければいけません。同時にその姿勢としては、無条件の肯定的な関心が必要です。

そのためにはこの家族の肯定的な側面を、とらえ返す必要があります。
カウンセリングはいのちを持っていますから、常に肯定的な側面をとらえ返す必要があります。

そこでカウンセラーは、この家族の肯定的な側面をとらえ返しました。
その肯定的な側面は、先ず「両親ともに子供の願いを本当の意味でかなえてあげたい」と思っていることでした。このように最も本質的なことは、OKなのです。

次に、「子供の願いを本当の意味でかなえてあげるためには、協力をおしまない」ということでした。このように本質的なことを支えることも、OKなのです。

さらに「母親とは良い関係である」このことも、大切です。
「父親とは親密な関係である」これも、肯定的な側面です。

究極的には両親は、「周囲と争そうことよりも、子供のために最善の結果を望んでいる」のでした。これは、カウンセリングを進める最大のエネルギーです。カウンセリングではこのような家族の肯定的な側面こそが、すべての支えとなります。

それを踏まえてカウンセラーは本人を含めた家族に、家族の肯定的な側面をさらに引き出すための質問をしました。多くの場合、次のような言葉から始まります。

「私はご両親が、子供さんのことを真におもう姿にこころを動かされました。」さらに、「ご両親が子供さんのことを真におもう姿を、現実化しようとする力のある人だということも実感しています。」と、続けました。

そして両親の願いを否定しないで、全体が前に進むようにここから質問に入ります。
「現実に転校することは、すべてに負担が多いと思いませんか?」
「最もその負担を感じるのは、子供さんですね?」

ここで大切なことは、けっして父親の希望である転校を否定したものではないということです。
ここが、従来のカウンセリングとは異なります。

よって父親の希望である転校というラインに沿って、現実を進めていくのです。
「転校に負担を感じる子供さん自身に、その力があるか見極める必要がありますね?」

これが前に進むための質問になり、さらに次のように続けます。
「ご両親が子供さん自身に、その力があるかどうかのサインをさがしてください。」

これは遠まわしな、親の子供の(能力の)宝さがしです。
どちらかと言えば親は子供のあらさがしをしがちですが、それを逆転させるのです。

その逆転だけでも、大きな力になります。さらに、次のように続けます。
「特に子供さん自身の長所や希望、およびそのサインをさがしてください。」

このようにして、カウンセラーとともに両親は子供に対する姿勢を変えていくのです。
それは子供にも、おのずから伝わります。

カウンセリングよりも「親の子供に対する姿勢の変化」こそが、最も大切です。
カウンセリングは、そのための小さな一歩と言えます。

それと同時にカウンセラーも子供の長所や希望、およびそのサインをさがし、親とカウンセラーが同じ歩幅と速さで歩きました。これはとても大切です。

カウンセラーも親と同じように、子供の長所や希望およびそのサインをさがしました。
その結果、落ちつかなさが切っ掛けで、乱暴な行動が起きることを発見しました。
しかし、それは小さなグループでは起きません。大きなグループでのみ、起きるのです。

この事実をカウンセラーと、両親で話し合いました。
その話し合いでも、事実を事実として受け入れていくことが大切です。

それを通して、両親と子供のサークルに変化を起こしていくのです。
今までの多くのカウンセリングが、直接の変化を目指したこととは大きく異なります。

これは今までの多くのカウンセリングは言葉を中心としたものであり、新しいカウンセリングは言葉以外のものを用いるものであることと対応します。

この場合、カウンセラーは「カウンセラーと両親と子供の関係性」を用いているのです。
どちらかと言うと、今までの多くのカウンセリングは言葉を中心としたものであるがゆえに、「正しいこと」の追求に一生懸命でした。しかし新しいカウンセリングは言葉以外のものを用いるので、おのずから異なるのです。すなわち、新しいカウンセリングでは「正しいこと」の追求に力を入れません。

それよりも関係性の成長に、力を注ぎます。それは、次のように表せます。

「カウンセラーと両親と子供の関係性」→「両親と子供の関係性」→「子供が自分自身との関係を良くする」

大切なことは、最後の「子供が『自分自身との関係を良くする』」ということです。
大人のカウンセリングでも、『自分自身との関係を良くする』ということは大切です。
神経症的な傾向のある人は、人との関係に巻き込まれて『自分自身との関係を良くする』ことのできない状況にいます。

さらに述べれば、神経症的な傾向のある人は「遠慮がちな態度」により「人を遠ざけている」のです。
これには本人も気付いていません。

その本質的な解決は、『自分自身との関係を良くする』にあります。
それはこの子供のカウンセリングにも、用いられています。

カウンセリングは相談者が、『自分自身との関係を良くする』ためのお手伝いだと言えます。
そこに到達するには、紆余曲折あります。カウンセラーは、その道をともに歩む同伴者です。

次回に、さらに述べます。

  

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2010年05月21日

新しいカウンセリングの方向と目標の設定 113

今日も、「新しいカウンセリングの方向と目標の設定」を述べます。

不登校や引きこもりの人に対する「新しいカウンセリングの方向と目標の設定」は、カウンセラーが『方向と目標の設定』をしないことが大切です。不登校や引きこもりの人が、自分自身で『方向と目標の設定』をします。

そのために、家族との面接も大切です。
具体的には3種類の方法が、その家族面接の軸になります。

先ず、質問を家族に行います。それが家族面接の初めの軸になります。
次に家族面接の軸になるものは、家族間の非言語的な相互作用の理解です。
最後の軸は、家族で不登校・引きこもりの人とともに何かをするということです。

これから、今まで述べたことを小学校5年生の不登校の男の子をモデルに述べます。
子供の乱暴な行動を切っ掛けとして、不登校が起きたのです。

この子との面接で、この子は家でプラモデルを作っていることがとても多いことが分かりました。
外で遊ぶことはほとんどありませんでしたから、友人も少なかったのです。
なおこの小学生は家庭では、「転校したい」とよく母親に言っていました。
それに対して父親は、子供の学力のみにしか感心を示しませんでした。
そして両親は、子供のことに対していつもイライラしていました。

このような親子関係と不登校に対して、広く間接的に学校の成績の問題がありました。
成績はあまりよくなく、さらに学校で落ちつかない行動が見受けられました。
先生は学校の成績と落ちつかない行動の、関連性を指摘しました。

しかし父親は、成績と落ちつかない行動は別のものと言い張り、かたくなにその指摘を拒みました。
父親は、それゆえに転校を希望しました。
カウンセラーが本人に転校のことに対して尋ねても、ボソボソと答えるのみでした。

父親は集団での勉強が無理ならば個別性の高い授業を行う学校への転校を希望しましたが、落ちつかない行動ゆえに、それすらも不可能な状態に追い込まれました。

学校の先生はこの子の落ちつかなさの解決を先ず第一に指摘し、落ちつかなさの解決からすべては始まるとしたのです。このことは、カウンセラーも同じ意見でした。

ただしこのように父親と学校の先生の意見が異なり、カウンセラーがどちらかの意見に賛成である場合は、カウンセリングがうまく進まないことが多いのです。

現実にカウンセラーが正しいと思われる意見を言えば、肝心かなめの不登校や引きこもりの人は取り残されてしまいます。

常にカウンセリングの場面では、カウンセラーは意見に対しては中立でなければいけません。同時にその姿勢としては、無条件の肯定的な関心が必要です。

そのためにはこの家族の肯定的な側面を、とらえ返す必要があります。
カウンセリングはいのちを持っていますから、常に肯定的な側面をとらえ返す必要があります。

そこでカウンセラーは、この家族の肯定的な側面をとらえ返しました。
その肯定的な側面は、先ず「両親ともに子供の願いを本当の意味でかなえてあげたい」と思っていることでした。このように最も本質的なことは、OKなのです。

次に、「子供の願いを本当の意味でかなえてあげるためには、協力をおしまない」ということでした。このように本質的なことを支えることも、OKなのです。

さらに「母親とは良い関係である」このことも、大切です。
「父親とは親密な関係である」これも、肯定的な側面です。

究極的には両親は、「周囲と争そうことよりも、子供のために最善の結果を望んでいる」のでした。これは、カウンセリングを進める最大のエネルギーです。カウンセリングではこのような家族の肯定的な側面こそが、すべての支えとなります。

それを踏まえてカウンセラーは本人を含めた家族に、家族の肯定的な側面をさらに引き出すための質問をしました。多くの場合、次のような言葉から始まります。

「私はご両親が、子供さんのことを真におもう姿にこころを動かされました。」さらに、「ご両親が子供さんのことを真におもう姿を、現実化しようとする力のある人だということも実感しています。」と、続けました。

そして両親の願いを否定しないで、全体が前に進むようにここから質問に入ります。
「現実に転校することは、すべてに負担が多いと思いませんか?」
「最もその負担を感じるのは、子供さんですね?」

ここで大切なことは、けっして父親の希望である転校を否定したものではないということです。
ここが、従来のカウンセリングとは異なります。

よって父親の希望である転校というラインに沿って、現実を進めていくのです。
「転校に負担を感じる子供さん自身に、その力があるか見極める必要がありますね?」

これが前に進むための質問になり、さらに次のように続けます。
「ご両親が子供さん自身に、その力があるかどうかのサインをさがしてください。」

これは遠まわしな、親の子供の(能力の)宝さがしです。
どちらかと言えば親は子供のあらさがしをしがちですが、それを逆転させるのです。

その逆転だけでも、大きな力になります。さらに、次のように続けます。
「特に子供さん自身の長所や希望、およびそのサインをさがしてください。」

このようにして、カウンセラーとともに両親は子供に対する姿勢を変えていくのです。
それは子供にも、おのずから伝わります。

カウンセリングよりも「親の子供に対する姿勢の変化」こそが、最も大切です。
カウンセリングは、そのための小さな一歩と言えます。

それと同時にカウンセラーも子供の長所や希望、およびそのサインをさがし、親とカウンセラーが同じ歩幅と速さで歩きました。これはとても大切です。

カウンセラーも親と同じように、子供の長所や希望およびそのサインをさがしました。
その結果、落ちつかなさが切っ掛けで、乱暴な行動が起きることを発見しました。
しかし、それは小さなグループでは起きません。大きなグループでのみ、起きるのです。

この事実をカウンセラーと、両親で話し合いました。
その話し合いでも、事実を事実として受け入れていくことが大切です。

それを通して、両親と子供のサークルに変化を起こしていくのです。
今までの多くのカウンセリングが、直接の変化を目指したこととは大きく異なります。

これは今までの多くのカウンセリングは言葉を中心としたものであり、新しいカウンセリングは言葉以外のものを用いるものであることと対応します。

この場合、カウンセラーは「カウンセラーと両親と子供の関係性」を用いているのです。
どちらかと言うと、今までの多くのカウンセリングは言葉を中心としたものであるがゆえに、「正しいこと」の追求に一生懸命でした。しかし新しいカウンセリングは言葉以外のものを用いるので、おのずから異なるのです。すなわち、新しいカウンセリングでは「正しいこと」の追求に力を入れません。

それよりも関係性の成長に、力を注ぎます。それは、次のように表せます。

「カウンセラーと両親と子供の関係性」→「両親と子供の関係性」→「子供が自分自身との関係を良くする」

大切なことは、最後の「子供が『自分自身との関係を良くする』」ということです。
大人のカウンセリングでも、『自分自身との関係を良くする』ということは大切です。
神経症的な傾向のある人は、人との関係に巻き込まれて『自分自身との関係を良くする』ことのできない状況にいます。

さらに述べれば、神経症的な傾向のある人は「遠慮がちな態度」により「人を遠ざけている」のです。
これには本人も気付いていません。

その本質的な解決は、『自分自身との関係を良くする』にあります。
それはこの子供のカウンセリングにも、用いられています。
カウンセリングは相談者が、『自分自身との関係を良くする』ためのお手伝いだと言えます。

この子供のカウンセリングでも、親子間全体の調整なのです。
親が正しい、子供が正しいというものではありません。

次回に、さらに述べます。

  

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2010年05月22日

新しいカウンセリングの方向と目標の設定 114

今日も、「新しいカウンセリングの方向と目標の設定」を述べます。

不登校や引きこもりの人に対する「新しいカウンセリングの方向と目標の設定」は、カウンセラーが『方向と目標の設定』をしないことが大切です。不登校や引きこもりの人が、自分自身で『方向と目標の設定』をします。

そのために、家族との面接も大切です。
具体的には3種類の方法が、その家族面接の軸になります。

先ず、質問を家族に行います。それが家族面接の初めの軸になります。
次に家族面接の軸になるものは、家族間の非言語的な相互作用の理解です。
最後の軸は、家族で不登校・引きこもりの人とともに何かをするということです。

これから、今まで述べたことを小学校5年生の不登校の男の子をモデルに述べます。
子供の乱暴な行動を切っ掛けとして、不登校が起きたのです。

この子との面接で、この子は家でプラモデルを作っていることがとても多いことが分かりました。
外で遊ぶことはほとんどありませんでしたから、友人も少なかったのです。
なおこの小学生は家庭では、「転校したい」とよく母親に言っていました。
それに対して父親は、子供の学力のみにしか感心を示しませんでした。
そして両親は、子供のことに対していつもイライラしていました。

このような親子関係と不登校に対して、広く間接的に学校の成績の問題がありました。
成績はあまりよくなく、さらに学校で落ちつかない行動が見受けられました。
先生は学校の成績と落ちつかない行動の、関連性を指摘しました。

しかし父親は、成績と落ちつかない行動は別のものと言い張り、かたくなにその指摘を拒みました。
父親は、それゆえに転校を希望しました。
カウンセラーが本人に転校のことに対して尋ねても、ボソボソと答えるのみでした。

父親は集団での勉強が無理ならば個別性の高い授業を行う学校への転校を希望しましたが、落ちつかない行動ゆえに、それすらも不可能な状態に追い込まれました。

学校の先生はこの子の落ちつかなさの解決を先ず第一に指摘し、落ちつかなさの解決からすべては始まるとしたのです。このことは、カウンセラーも同じ意見でした。

ただしこのように父親と学校の先生の意見が異なり、カウンセラーがどちらかの意見に賛成である場合は、カウンセリングがうまく進まないことが多いのです。

現実にカウンセラーが正しいと思われる意見を言えば、肝心かなめの不登校や引きこもりの人は取り残されてしまいます。

常にカウンセリングの場面では、カウンセラーは意見に対しては中立でなければいけません。同時にその姿勢としては、無条件の肯定的な関心が必要です。

そのためにはこの家族の肯定的な側面を、とらえ返す必要があります。
カウンセリングはいのちを持っていますから、常に肯定的な側面をとらえ返す必要があります。

そこでカウンセラーは、この家族の肯定的な側面をとらえ返しました。
その肯定的な側面は、先ず「両親ともに子供の願いを本当の意味でかなえてあげたい」と思っていることでした。このように最も本質的なことは、OKなのです。

次に、「子供の願いを本当の意味でかなえてあげるためには、協力をおしまない」ということでした。このように本質的なことを支えることも、OKなのです。

さらに「母親とは良い関係である」このことも、大切です。
「父親とは親密な関係である」これも、肯定的な側面です。

究極的には両親は、「周囲と争そうことよりも、子供のために最善の結果を望んでいる」のでした。これは、カウンセリングを進める最大のエネルギーです。カウンセリングではこのような家族の肯定的な側面こそが、すべての支えとなります。

それを踏まえてカウンセラーは本人を含めた家族に、家族の肯定的な側面をさらに引き出すための質問をしました。多くの場合、次のような言葉から始まります。

「私はご両親が、子供さんのことを真におもう姿にこころを動かされました。」さらに、「ご両親が子供さんのことを真におもう姿を、現実化しようとする力のある人だということも実感しています。」と、続けました。

そして両親の願いを否定しないで、全体が前に進むようにここから質問に入ります。
「現実に転校することは、すべてに負担が多いと思いませんか?」
「最もその負担を感じるのは、子供さんですね?」

ここで大切なことは、けっして父親の希望である転校を否定したものではないということです。
ここが、従来のカウンセリングとは異なります。

よって父親の希望である転校というラインに沿って、現実を進めていくのです。
「転校に負担を感じる子供さん自身に、その力があるか見極める必要がありますね?」

これが前に進むための質問になり、さらに次のように続けます。
「ご両親が子供さん自身に、その力があるかどうかのサインをさがしてください。」

これは遠まわしな、親の子供の(能力の)宝さがしです。
どちらかと言えば親は子供のあらさがしをしがちですが、それを逆転させるのです。

その逆転だけでも、大きな力になります。さらに、次のように続けます。
「特に子供さん自身の長所や希望、およびそのサインをさがしてください。」

このようにして、カウンセラーとともに両親は子供に対する姿勢を変えていくのです。
それは子供にも、おのずから伝わります。

カウンセリングよりも「親の子供に対する姿勢の変化」こそが、最も大切です。
カウンセリングは、そのための小さな一歩と言えます。

それと同時にカウンセラーも子供の長所や希望、およびそのサインをさがし、親とカウンセラーが同じ歩幅と速さで歩きました。これはとても大切です。

カウンセラーも親と同じように、子供の長所や希望およびそのサインをさがしました。
その結果、落ちつかなさが切っ掛けで、乱暴な行動が起きることを発見しました。
しかし、それは小さなグループでは起きません。大きなグループでのみ、起きるのです。

この事実をカウンセラーと、両親で話し合いました。
その話し合いでも、事実を事実として受け入れていくことが大切です。

それを通して、両親と子供のサークルに変化を起こしていくのです。
今までの多くのカウンセリングが、直接の変化を目指したこととは大きく異なります。

これは今までの多くのカウンセリングは言葉を中心としたものであり、新しいカウンセリングは言葉以外のものを用いるものであることと対応します。

この場合、カウンセラーは「カウンセラーと両親と子供の関係性」を用いているのです。
どちらかと言うと、今までの多くのカウンセリングは言葉を中心としたものであるがゆえに、「正しいこと」の追求に一生懸命でした。しかし新しいカウンセリングは言葉以外のものを用いるので、おのずから異なるのです。すなわち、新しいカウンセリングでは「正しいこと」の追求に力を入れません。

それよりも関係性の成長に、力を注ぎます。それは、次のように表せます。

「カウンセラーと両親と子供の関係性」→「両親と子供の関係性」→「子供が自分自身との関係を良くする」

大切なことは、最後の「子供が『自分自身との関係を良くする』」ということです。
大人のカウンセリングでも、『自分自身との関係を良くする』ということは大切です。
神経症的な傾向のある人は、人との関係に巻き込まれて『自分自身との関係を良くする』ことのできない状況にいます。

さらに述べれば、神経症的な傾向のある人は「遠慮がちな態度」により「人を遠ざけている」のです。
これには本人も気付いていません。

その本質的な解決は、『自分自身との関係を良くする』にあります。
それはこの子供のカウンセリングにも、用いられています。
カウンセリングは相談者が、『自分自身との関係を良くする』ためのお手伝いだと言えます。

この子供のカウンセリングでも、親子間全体の調整なのです。
親が正しい、子供が正しいというものではありません。

従来のカウンセリングは、「正しいことを言う」という傾向の強いものでした。
その結果、家族間の主導権争いが起きがちでした。かんじん要の相談者のこころの成長は、置き去りにされました。

次回に、さらに述べます。

  

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2010年05月23日

新しいカウンセリングの方向と目標の設定 115

今日も、「新しいカウンセリングの方向と目標の設定」を述べます。

不登校や引きこもりの人に対する「新しいカウンセリングの方向と目標の設定」は、カウンセラーが『方向と目標の設定』をしないことが大切です。不登校や引きこもりの人が、自分自身で『方向と目標の設定』をします。

そのために、家族との面接も大切です。
具体的には3種類の方法が、その家族面接の軸になります。

先ず、質問を家族に行います。それが家族面接の初めの軸になります。
次に家族面接の軸になるものは、家族間の非言語的な相互作用の理解です。
最後の軸は、家族で不登校・引きこもりの人とともに何かをするということです。

これから、今まで述べたことを小学校5年生の不登校の男の子をモデルに述べます。
子供の乱暴な行動を切っ掛けとして、不登校が起きたのです。

この子との面接で、この子は家でプラモデルを作っていることがとても多いことが分かりました。
外で遊ぶことはほとんどありませんでしたから、友人も少なかったのです。
なおこの小学生は家庭では、「転校したい」とよく母親に言っていました。
それに対して父親は、子供の学力のみにしか感心を示しませんでした。
そして両親は、子供のことに対していつもイライラしていました。

このような親子関係と不登校に対して、広く間接的に学校の成績の問題がありました。
成績はあまりよくなく、さらに学校で落ちつかない行動が見受けられました。
先生は学校の成績と落ちつかない行動の、関連性を指摘しました。

しかし父親は、成績と落ちつかない行動は別のものと言い張り、かたくなにその指摘を拒みました。
父親は、それゆえに転校を希望しました。
カウンセラーが本人に転校のことに対して尋ねても、ボソボソと答えるのみでした。

父親は集団での勉強が無理ならば個別性の高い授業を行う学校への転校を希望しましたが、落ちつかない行動ゆえに、それすらも不可能な状態に追い込まれました。

学校の先生はこの子の落ちつかなさの解決を先ず第一に指摘し、落ちつかなさの解決からすべては始まるとしたのです。このことは、カウンセラーも同じ意見でした。

ただしこのように父親と学校の先生の意見が異なり、カウンセラーがどちらかの意見に賛成である場合は、カウンセリングがうまく進まないことが多いのです。

現実にカウンセラーが正しいと思われる意見を言えば、肝心かなめの不登校や引きこもりの人は取り残されてしまいます。

常にカウンセリングの場面では、カウンセラーは意見に対しては中立でなければいけません。同時にその姿勢としては、無条件の肯定的な関心が必要です。

そのためにはこの家族の肯定的な側面を、とらえ返す必要があります。
カウンセリングはいのちを持っていますから、常に肯定的な側面をとらえ返す必要があります。

そこでカウンセラーは、この家族の肯定的な側面をとらえ返しました。
その肯定的な側面は、先ず「両親ともに子供の願いを本当の意味でかなえてあげたい」と思っていることでした。このように最も本質的なことは、OKなのです。

次に、「子供の願いを本当の意味でかなえてあげるためには、協力をおしまない」ということでした。このように本質的なことを支えることも、OKなのです。

さらに「母親とは良い関係である」このことも、大切です。
「父親とは親密な関係である」これも、肯定的な側面です。

究極的には両親は、「周囲と争そうことよりも、子供のために最善の結果を望んでいる」のでした。これは、カウンセリングを進める最大のエネルギーです。カウンセリングではこのような家族の肯定的な側面こそが、すべての支えとなります。

それを踏まえてカウンセラーは本人を含めた家族に、家族の肯定的な側面をさらに引き出すための質問をしました。多くの場合、次のような言葉から始まります。

「私はご両親が、子供さんのことを真におもう姿にこころを動かされました。」さらに、「ご両親が子供さんのことを真におもう姿を、現実化しようとする力のある人だということも実感しています。」と、続けました。

そして両親の願いを否定しないで、全体が前に進むようにここから質問に入ります。
「現実に転校することは、すべてに負担が多いと思いませんか?」
「最もその負担を感じるのは、子供さんですね?」

ここで大切なことは、けっして父親の希望である転校を否定したものではないということです。
ここが、従来のカウンセリングとは異なります。

よって父親の希望である転校というラインに沿って、現実を進めていくのです。
「転校に負担を感じる子供さん自身に、その力があるか見極める必要がありますね?」

これが前に進むための質問になり、さらに次のように続けます。
「ご両親が子供さん自身に、その力があるかどうかのサインをさがしてください。」

これは遠まわしな、親の子供の(能力の)宝さがしです。
どちらかと言えば親は子供のあらさがしをしがちですが、それを逆転させるのです。

その逆転だけでも、大きな力になります。さらに、次のように続けます。
「特に子供さん自身の長所や希望、およびそのサインをさがしてください。」

このようにして、カウンセラーとともに両親は子供に対する姿勢を変えていくのです。
それは子供にも、おのずから伝わります。

カウンセリングよりも「親の子供に対する姿勢の変化」こそが、最も大切です。
カウンセリングは、そのための小さな一歩と言えます。

それと同時にカウンセラーも子供の長所や希望、およびそのサインをさがし、親とカウンセラーが同じ歩幅と速さで歩きました。これはとても大切です。

カウンセラーも親と同じように、子供の長所や希望およびそのサインをさがしました。
その結果、落ちつかなさが切っ掛けで、乱暴な行動が起きることを発見しました。
しかし、それは小さなグループでは起きません。大きなグループでのみ、起きるのです。

この事実をカウンセラーと、両親で話し合いました。
その話し合いでも、事実を事実として受け入れていくことが大切です。

それを通して、両親と子供のサークルに変化を起こしていくのです。
今までの多くのカウンセリングが、直接の変化を目指したこととは大きく異なります。

これは今までの多くのカウンセリングは言葉を中心としたものであり、新しいカウンセリングは言葉以外のものを用いるものであることと対応します。

この場合、カウンセラーは「カウンセラーと両親と子供の関係性」を用いているのです。
どちらかと言うと、今までの多くのカウンセリングは言葉を中心としたものであるがゆえに、「正しいこと」の追求に一生懸命でした。しかし新しいカウンセリングは言葉以外のものを用いるので、おのずから異なるのです。すなわち、新しいカウンセリングでは「正しいこと」の追求に力を入れません。

それよりも関係性の成長に、力を注ぎます。それは、次のように表せます。

「カウンセラーと両親と子供の関係性」→「両親と子供の関係性」→「子供が自分自身との関係を良くする」

大切なことは、最後の「子供が『自分自身との関係を良くする』」ということです。
大人のカウンセリングでも、『自分自身との関係を良くする』ということは大切です。
神経症的な傾向のある人は、人との関係に巻き込まれて『自分自身との関係を良くする』ことのできない状況にいます。

さらに述べれば、神経症的な傾向のある人は「遠慮がちな態度」により「人を遠ざけている」のです。
これには本人も気付いていません。

その本質的な解決は、『自分自身との関係を良くする』にあります。
それはこの子供のカウンセリングにも、用いられています。
カウンセリングは相談者が、『自分自身との関係を良くする』ためのお手伝いだと言えます。

この子供のカウンセリングでも、親子間全体の調整なのです。
親が正しい、子供が正しいというものではありません。

従来のカウンセリングは、「正しいことを言う」という傾向の強いものでした。
その結果、家族間の主導権争いが起きがちでした。かんじん要の相談者のこころの成長は、置き去りにされました。

カウンセラーは、家族間の主導権争いを起こさせない。起きても、家族間の主導権争いに巻き込まれない。
より積極的に、家族間の調整をするのです。

次回に、さらに述べます。

  

Posted by counsellor at 14:25Comments(0)カウンセリング

2010年05月24日

新しいカウンセリングの方向と目標の設定 116

今日も、「新しいカウンセリングの方向と目標の設定」を述べます。

不登校や引きこもりの人に対する「新しいカウンセリングの方向と目標の設定」は、カウンセラーが『方向と目標の設定』をしないことが大切です。不登校や引きこもりの人が、自分自身で『方向と目標の設定』をします。

そのために、家族との面接も大切です。
具体的には3種類の方法が、その家族面接の軸になります。

先ず、質問を家族に行います。それが家族面接の初めの軸になります。
次に家族面接の軸になるものは、家族間の非言語的な相互作用の理解です。
最後の軸は、家族で不登校・引きこもりの人とともに何かをするということです。

これから、今まで述べたことを小学校5年生の不登校の男の子をモデルに述べます。
子供の乱暴な行動を切っ掛けとして、不登校が起きたのです。

この子との面接で、この子は家でプラモデルを作っていることがとても多いことが分かりました。
外で遊ぶことはほとんどありませんでしたから、友人も少なかったのです。
なおこの小学生は家庭では、「転校したい」とよく母親に言っていました。
それに対して父親は、子供の学力のみにしか感心を示しませんでした。
そして両親は、子供のことに対していつもイライラしていました。

このような親子関係と不登校に対して、広く間接的に学校の成績の問題がありました。
成績はあまりよくなく、さらに学校で落ちつかない行動が見受けられました。
先生は学校の成績と落ちつかない行動の、関連性を指摘しました。

しかし父親は、成績と落ちつかない行動は別のものと言い張り、かたくなにその指摘を拒みました。
父親は、それゆえに転校を希望しました。
カウンセラーが本人に転校のことに対して尋ねても、ボソボソと答えるのみでした。

父親は集団での勉強が無理ならば個別性の高い授業を行う学校への転校を希望しましたが、落ちつかない行動ゆえに、それすらも不可能な状態に追い込まれました。

学校の先生はこの子の落ちつかなさの解決を先ず第一に指摘し、落ちつかなさの解決からすべては始まるとしたのです。このことは、カウンセラーも同じ意見でした。

ただしこのように父親と学校の先生の意見が異なり、カウンセラーがどちらかの意見に賛成である場合は、カウンセリングがうまく進まないことが多いのです。

現実にカウンセラーが正しいと思われる意見を言えば、肝心かなめの不登校や引きこもりの人は取り残されてしまいます。

常にカウンセリングの場面では、カウンセラーは意見に対しては中立でなければいけません。同時にその姿勢としては、無条件の肯定的な関心が必要です。

そのためにはこの家族の肯定的な側面を、とらえ返す必要があります。
カウンセリングはいのちを持っていますから、常に肯定的な側面をとらえ返す必要があります。

そこでカウンセラーは、この家族の肯定的な側面をとらえ返しました。
その肯定的な側面は、先ず「両親ともに子供の願いを本当の意味でかなえてあげたい」と思っていることでした。このように最も本質的なことは、OKなのです。

次に、「子供の願いを本当の意味でかなえてあげるためには、協力をおしまない」ということでした。このように本質的なことを支えることも、OKなのです。

さらに「母親とは良い関係である」このことも、大切です。
「父親とは親密な関係である」これも、肯定的な側面です。

究極的には両親は、「周囲と争そうことよりも、子供のために最善の結果を望んでいる」のでした。これは、カウンセリングを進める最大のエネルギーです。カウンセリングではこのような家族の肯定的な側面こそが、すべての支えとなります。

それを踏まえてカウンセラーは本人を含めた家族に、家族の肯定的な側面をさらに引き出すための質問をしました。多くの場合、次のような言葉から始まります。

「私はご両親が、子供さんのことを真におもう姿にこころを動かされました。」さらに、「ご両親が子供さんのことを真におもう姿を、現実化しようとする力のある人だということも実感しています。」と、続けました。

そして両親の願いを否定しないで、全体が前に進むようにここから質問に入ります。
「現実に転校することは、すべてに負担が多いと思いませんか?」
「最もその負担を感じるのは、子供さんですね?」

ここで大切なことは、けっして父親の希望である転校を否定したものではないということです。
ここが、従来のカウンセリングとは異なります。

よって父親の希望である転校というラインに沿って、現実を進めていくのです。
「転校に負担を感じる子供さん自身に、その力があるか見極める必要がありますね?」

これが前に進むための質問になり、さらに次のように続けます。
「ご両親が子供さん自身に、その力があるかどうかのサインをさがしてください。」

これは遠まわしな、親の子供の(能力の)宝さがしです。
どちらかと言えば親は子供のあらさがしをしがちですが、それを逆転させるのです。

その逆転だけでも、大きな力になります。さらに、次のように続けます。
「特に子供さん自身の長所や希望、およびそのサインをさがしてください。」

このようにして、カウンセラーとともに両親は子供に対する姿勢を変えていくのです。
それは子供にも、おのずから伝わります。

カウンセリングよりも「親の子供に対する姿勢の変化」こそが、最も大切です。
カウンセリングは、そのための小さな一歩と言えます。

それと同時にカウンセラーも子供の長所や希望、およびそのサインをさがし、親とカウンセラーが同じ歩幅と速さで歩きました。これはとても大切です。

カウンセラーも親と同じように、子供の長所や希望およびそのサインをさがしました。
その結果、落ちつかなさが切っ掛けで、乱暴な行動が起きることを発見しました。
しかし、それは小さなグループでは起きません。大きなグループでのみ、起きるのです。

この事実をカウンセラーと、両親で話し合いました。
その話し合いでも、事実を事実として受け入れていくことが大切です。

それを通して、両親と子供のサークルに変化を起こしていくのです。
今までの多くのカウンセリングが、直接の変化を目指したこととは大きく異なります。

これは今までの多くのカウンセリングは言葉を中心としたものであり、新しいカウンセリングは言葉以外のものを用いるものであることと対応します。

この場合、カウンセラーは「カウンセラーと両親と子供の関係性」を用いているのです。
どちらかと言うと、今までの多くのカウンセリングは言葉を中心としたものであるがゆえに、「正しいこと」の追求に一生懸命でした。しかし新しいカウンセリングは言葉以外のものを用いるので、おのずから異なるのです。すなわち、新しいカウンセリングでは「正しいこと」の追求に力を入れません。

それよりも関係性の成長に、力を注ぎます。それは、次のように表せます。

「カウンセラーと両親と子供の関係性」→「両親と子供の関係性」→「子供が自分自身との関係を良くする」

大切なことは、最後の「子供が『自分自身との関係を良くする』」ということです。
大人のカウンセリングでも、『自分自身との関係を良くする』ということは大切です。
神経症的な傾向のある人は、人との関係に巻き込まれて『自分自身との関係を良くする』ことのできない状況にいます。

さらに述べれば、神経症的な傾向のある人は「遠慮がちな態度」により「人を遠ざけている」のです。
これには本人も気付いていません。

その本質的な解決は、『自分自身との関係を良くする』にあります。
それはこの子供のカウンセリングにも、用いられています。
カウンセリングは相談者が、『自分自身との関係を良くする』ためのお手伝いだと言えます。

この子供のカウンセリングでも、親子間全体の調整なのです。
親が正しい、子供が正しいというものではありません。

従来のカウンセリングは、「正しいことを言う」という傾向の強いものでした。
その結果、家族間の主導権争いが起きがちでした。かんじん要の相談者のこころの成長は、置き去りにされました。

カウンセラーは、より積極的に家族間の調整をするのです。それが相談者のこころの成長を、前に進めるのです。悪循環を、好循環に変えるのです。

次回に、さらに述べます。

  

Posted by counsellor at 15:38Comments(0)カウンセリング