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2010年11月03日

カウンセリングの自己解決像 107

今日も、「カウンセリングの自己解決像」について述べます。

新しいカウンセリングでは、自己解決像を大切にします。
最初からその自己解決像を設定して、進んでいくのです。

不登校や引きこもりの人は、周囲からさんざんダメなところを指摘されています。
それを強調しないためにも、解決像は大切です。

ただしその解決像が、複数あることは多いのです。
これは新しいカウンセリングでは、自己解決像を具体的に設定することによります。

従来の多くのカウンセリングのように、抽象的に「改善を目標」にすれば解決像は複数ありません。
しかしこの新しいカウンセリングと、行動療法は自己解決像を具体的に設定します。

自己解決像を具体的に設定するがゆえに、何から解決するかということも大切なのです。
そしてそれもカウンセリングに、含まれるプロセスです。

この新しいカウンセリングでは自己解決像を本人、あるいは家族に具体的に設定してもらいます。
その人その人の事情により本人、あるいは家族かは決定されます。

本人が自己解決像の設定を強く希望するときは当然、その希望を尊重します。
しかしあやふやな時は、ゆるやかに家族に設定してもらいます。

そうやって家族も、カウンセリングに参加するのです。
カウンセリングで解決像を家族が設定するときには、それなりの言いまわしがあります。
それを、具体的に述べます。

ある引きこもり状態の男性を、モデルに述べます。
本人はカウンセリングを受けることを嫌がり、家族のみが来室しました。

このように引きこもりの人は、カウンセラーであっても会いたがりません。
よって多くの場合、先ず家族とのあいだでカウンセリングをスタートします。

前述のようにカウンセリングの解決像を家族が設定するときには、それなりの言いまわしがあります。
それは具体的に、2種類あります。それを述べます。

この引きこもり状態の男性は、本人がカウンセリングを受けることを嫌がり、家族のみが来室しました。そこで「最初の一歩」を、みんなで考えようとしたのです。

家族全員で、カウンセリングの自己解決像をスタートさせたのです。
そのためにカウンセラーは、「みなさんが、彼を助けたいという気持ちを尊重します」という言葉からスタートしました。

先ず家族全員を尊重し、家族全体の協力関係の一致のもとに、自己解決像をスタートさせるのです。
さらにカウンセラーは、「みなさんが彼を助けたいという気持ちをお持ちなのは、同時に彼にとって大きな希望です」という言葉を続けました。

またさらにカウンセラーは、「みなさんが彼を助けたいという気持ちをさらに深めていくには、先ず困っていることの中のどれから解決をスタートしたらよいでしょうか?」と述べました。

この質問全体はカウンセラーの家族全員に対する尊重と、その尊重に支えられた家族全体の協力関係のもとに自己解決像をさがし求めるものです。

もう一種類の方法は、カウンセラーの問題に対する視点が異なります。
それはカウンセラーの、「みなさんの直面している大きな困難の重さを、感じています」という言葉からスタートしました。

そして、「みなさんの直面しているその大きな困難から、抜け出すための方法をいま考えたいのです」と言葉を続けました。

またさらにカウンセラーは、「みなさんが大きな困難から抜け出すためのスタートは、先ず何から解決をしたらよいでしょうか?」と述べました。

何から解決するかということを、このように問うのです。
こちらの方が、現実の困難に軸足を置いています。

モデルの引きこもり状態の男性には前者の方法により、家族全員を尊重と協力関係の一致のもとに、自己解決像をスタートさせました。希望に焦点を当てたのです。

日本では希望に焦点を当てて、家族全員の尊重と協力関係の一致のもとに自己を進める方が、カウンセリングの有効性は高いのです。

ところが変化を待てないで、お膳立てなしで不登校・引きこもりの人に要求する家族もいます。
いわゆる「急いてはことをしそんじる」という、ものです。
急いた結果、迷路にはいりこんでしまったのです。

家族が不登校・引きこもりの人に要求ばかりしているだけで、不登校・引きこもりの人のこころの発達を阻害します。その結果、多くの人にもカウンセラーにもこころを開かなくなってしまうのです。

正確には、こころを開けなくなってしまうのです。
家族の要求の強さが、こころを開けなくなってしまう壁です。

その壁はカウンセラーの前にも立ちふさがり、こころを開けなくなってしまうのです。
その壁を、不登校・引きこもりの人が自ら取り払うためには、カウンセラーのその人に対する深い理解が必要です。

なぜならばその壁は不登校・引きこもりの人に対する無理解ゆえに作られた、壁だからです。
よって深い理解こそが大切であり、かつ必要です。

その壁は不登校・引きこもりの人に対する深い理解によって、消え去るものです。
本当の意味で、壁はもともとありません。

正確に言えば、不登校・引きこもりの人に対する無理解が壁です。
その壁に家族が気付くことが、大切です。

次回に、さらに述べます。

  

Posted by counsellor at 15:42Comments(0)カウンセリング

2010年11月06日

カウンセリングの自己解決像 108

今日も、「カウンセリングの自己解決像」について述べます。

新しいカウンセリングでは、自己解決像を大切にします。
最初からその自己解決像を設定して、進んでいくのです。

不登校や引きこもりの人は、周囲からさんざんダメなところを指摘されています。それを強調しないためにも、解決像は大切です。

ただしその解決像が、複数あることは多いのです。
これは新しいカウンセリングでは、自己解決像を具体的に設定することによります。

従来の多くのカウンセリングのように、抽象的に「改善を目標」にすれば解決像は複数ありません。しかしこの新しいカウンセリングと、行動療法は自己解決像を具体的に設定します。

自己解決像を具体的に設定するがゆえに、何から解決するかということも大切なのです。そしてそれもカウンセリングに、含まれるプロセスです。

この新しいカウンセリングでは自己解決像を本人、あるいは家族に具体的に設定してもらいます。
その人その人の事情により本人、あるいは家族かは決定されます。

本人が自己解決像の設定を強く希望するときは当然、その希望を尊重します。
しかしあやふやな時は、ゆるやかに家族に設定してもらいます。

そうやって家族も、カウンセリングに参加するのです。
カウンセリングで解決像を家族が設定するときには、それなりの言いまわしがあります。
それを、具体的に述べます。

ある引きこもり状態の男性を、モデルに述べます。
本人はカウンセリングを受けることを嫌がり、家族のみが来室しました。

このように引きこもりの人は、カウンセラーであっても会いたがりません。
よって多くの場合、先ず家族とのあいだでカウンセリングをスタートします。

前述のようにカウンセリングの解決像を家族が設定するときには、それなりの言いまわしがあります。それは具体的に、2種類あります。それを述べます。

この引きこもり状態の男性は、本人がカウンセリングを受けることを嫌がり、家族のみが来室しました。そこで「最初の一歩」を、みんなで考えようとしたのです。

家族全員で、カウンセリングの自己解決像をスタートさせたのです。
そのためにカウンセラーは、「みなさんが、彼を助けたいという気持ちを尊重します」という言葉からスタートしました。

先ず家族全員を尊重し、家族全体の協力関係の一致のもとに、自己解決像をスタートさせるのです。
さらにカウンセラーは、「みなさんが彼を助けたいという気持ちをお持ちなのは、同時に彼にとって大きな希望です」という言葉を続けました。

またさらにカウンセラーは、「みなさんが彼を助けたいという気持ちをさらに深めていくには、先ず困っていることの中のどれから解決をスタートしたらよいでしょうか?」と述べました。

この質問全体はカウンセラーの家族全員に対する尊重と、その尊重に支えられた家族全体の協力関係のもとに自己解決像をさがし求めるものです。

もう一種類の方法は、カウンセラーの問題に対する視点が異なります。
それはカウンセラーの、「みなさんの直面している大きな困難の重さを、感じています」という言葉からスタートしました。

そして、「みなさんの直面しているその大きな困難から、抜け出すための方法をいま考えたいのです」と言葉を続けました。

またさらにカウンセラーは、「みなさんが大きな困難から抜け出すためのスタートは、先ず何から解決をしたらよいでしょうか?」と述べました。

何から解決するかということを、このように問うのです。
こちらの方が、現実の困難に軸足を置いています。

モデルの引きこもり状態の男性には前者の方法により、家族全員を尊重と協力関係の一致のもとに、自己解決像をスタートさせました。希望に焦点を当てたのです。

日本では希望に焦点を当てて、家族全員の尊重と協力関係の一致のもとに自己を進める方が、カウンセリングの有効性は高いのです。

ところが変化を待てないで、お膳立てなしで不登校・引きこもりの人に要求する家族もいます。
いわゆる「急いてはことをしそんじる」という、ものです。
急いた結果、迷路にはいりこんでしまったのです。

家族が不登校・引きこもりの人に要求ばかりしているだけで、不登校・引きこもりの人のこころの発達を阻害します。その結果、多くの人にもカウンセラーにもこころを開かなくなってしまうのです。

正確には、こころを開けなくなってしまうのです。
家族の要求の強さが、こころを開けなくなってしまう壁です。

その壁はカウンセラーの前にも立ちふさがり、こころを開けなくなってしまうのです。
その壁を、不登校・引きこもりの人が自ら取り払うためには、カウンセラーのその人に対する深い理解が必要です。

なぜならばその壁は不登校・引きこもりの人に対する無理解ゆえに作られた、壁だからです。
よって深い理解こそが大切であり、かつ必要です。

その壁は不登校・引きこもりの人に対する深い理解によって、消え去るものです。
本当の意味で、壁はもともとありません。

正確に言えば、不登校・引きこもりの人に対する無理解が壁です。
その壁に家族が気付くことが、大切です。

カウンセラーはその壁に対する、不登校・引きこもりの人の不満を理解することです。
そしてその不満の正当性を、肯定することも大切です。

次回に、さらに述べます。

  

Posted by counsellor at 15:13Comments(0)カウンセリング

2010年11月08日

カウンセリングの自己解決像 109

今日も、「カウンセリングの自己解決像」について述べます。

新しいカウンセリングでは、自己解決像を大切にします。
最初からその自己解決像を設定して、進んでいくのです。

不登校や引きこもりの人は、周囲からさんざんダメなところを指摘されています。それを強調しないためにも、解決像は大切です。

ただしその解決像が、複数あることは多いのです。
これは新しいカウンセリングでは、自己解決像を具体的に設定することによります。

従来の多くのカウンセリングのように、抽象的に「改善を目標」にすれば解決像は複数ありません。しかしこの新しいカウンセリングと、行動療法は自己解決像を具体的に設定します。

自己解決像を具体的に設定するがゆえに、何から解決するかということも大切なのです。そしてそれもカウンセリングに、含まれるプロセスです。

この新しいカウンセリングでは自己解決像を本人、あるいは家族に具体的に設定してもらいます。その人その人の事情により本人、あるいは家族かは決定されます。

本人が自己解決像の設定を強く希望するときは当然、その希望を尊重します。しかしあやふやな時は、ゆるやかに家族に設定してもらいます。

そうやって家族も、カウンセリングに参加するのです。
カウンセリングで解決像を家族が設定するときには、それなりの言いまわしがあります。
それを、具体的に述べます。

ある引きこもり状態の男性を、モデルに述べます。
本人はカウンセリングを受けることを嫌がり、家族のみが来室しました。

このように引きこもりの人は、カウンセラーであっても会いたがりません。よって多くの場合、先ず家族とのあいだでカウンセリングをスタートします。

前述のようにカウンセリングの解決像を家族が設定するときには、それなりの言いまわしがあります。それは具体的に、2種類あります。それを述べます。

この引きこもり状態の男性は、本人がカウンセリングを受けることを嫌がり、家族のみが来室しました。
そこで「最初の一歩」を、みんなで考えようとしたのです。

家族全員で、カウンセリングの自己解決像をスタートさせたのです。
そのためにカウンセラーは、「みなさんが、彼を助けたいという気持ちを尊重します」という言葉からスタートしました。

先ず家族全員を尊重し、家族全体の協力関係の一致のもとに、自己解決像をスタートさせるのです。さらにカウンセラーは、「みなさんが彼を助けたいという気持ちをお持ちなのは、同時に彼にとって大きな希望です」という言葉を続けました。

またさらにカウンセラーは、「みなさんが彼を助けたいという気持ちをさらに深めていくには、先ず困っていることの中のどれから解決をスタートしたらよいでしょうか?」と述べました。

この質問全体はカウンセラーの家族全員に対する尊重と、その尊重に支えられた家族全体の協力関係のもとに自己解決像をさがし求めるものです。

もう一種類の方法は、カウンセラーの問題に対する視点が異なります。それはカウンセラーの、「みなさんの直面している大きな困難の重さを、感じています」という言葉からスタートしました。

そして、「みなさんの直面しているその大きな困難から、抜け出すための方法をいま考えたいのです」と言葉を続けました。

またさらにカウンセラーは、「みなさんが大きな困難から抜け出すためのスタートは、先ず何から解決をしたらよいでしょうか?」と述べました。

何から解決するかということを、このように問うのです。
こちらの方が、現実の困難に軸足を置いています。

モデルの引きこもり状態の男性には前者の方法により、家族全員を尊重と協力関係の一致のもとに、自己解決像をスタートさせました。希望に焦点を当てたのです。

日本では希望に焦点を当てて、家族全員の尊重と協力関係の一致のもとに自己を進める方が、カウンセリングの有効性は高いのです。

ところが変化を待てないで、お膳立てなしで不登校・引きこもりの人に要求する家族もいます。いわゆる「急いてはことをしそんじる」という、ものです。急いた結果、迷路にはいりこんでしまったのです。

家族が不登校・引きこもりの人に要求ばかりしているだけで、不登校・引きこもりの人のこころの発達を阻害します。その結果、多くの人にもカウンセラーにもこころを開かなくなってしまうのです。

正確には、こころを開けなくなってしまうのです。
家族の要求の強さが、こころを開けなくなってしまう壁です。

その壁はカウンセラーの前にも立ちふさがり、こころを開けなくなってしまうのです。その壁を、不登校・引きこもりの人が自ら取り払うためには、カウンセラーのその人に対する深い理解が必要です。

なぜならばその壁は不登校・引きこもりの人に対する無理解ゆえに作られた、壁だからです。よって深い理解こそが大切であり、かつ必要です。

その壁は不登校・引きこもりの人に対する深い理解によって、消え去るものです。本当の意味で、壁はもともとありません。

正確に言えば、不登校・引きこもりの人に対する無理解が壁であり、その壁に家族が気付くことが、大切です。

カウンセラーもその壁に対する、不登校・引きこもりの人の不満を理解し、不満の正当性を肯定することも大切です。

不登校・引きこもりの人のこころの壁は、ヘルプのサインです。
そう考えることによって、コミュニィケーションはスタートします。

次回に、さらに述べます。

  

Posted by counsellor at 15:06Comments(0)カウンセリング

2010年11月09日

カウンセリングの自己解決像 110

今日も、「カウンセリングの自己解決像」について述べます。

新しいカウンセリングでは、自己解決像を大切にします。
最初からその自己解決像を設定して、進んでいくのです。

不登校や引きこもりの人は、周囲からさんざんダメなところを指摘されています。それを強調しないためにも、解決像は大切です。

ただしその解決像が、複数あることは多いのです。
これは新しいカウンセリングでは、自己解決像を具体的に設定することによります。

従来の多くのカウンセリングのように、抽象的に「改善を目標」にすれば解決像は複数ありません。
しかしこの新しいカウンセリングと、行動療法は自己解決像を具体的に設定します。

自己解決像を具体的に設定するがゆえに、何から解決するかということも大切なのです。
そしてそれもカウンセリングに、含まれるプロセスです。

この新しいカウンセリングでは自己解決像を本人、あるいは家族に具体的に設定してもらいます。
その人その人の事情により本人、あるいは家族かは決定されます。

本人が自己解決像の設定を強く希望するときは当然、その希望を尊重します。
しかしあやふやな時は、ゆるやかに家族に設定してもらいます。

そうやって家族も、カウンセリングに参加するのです。
カウンセリングで解決像を家族が設定するときには、それなりの言いまわしがあります。
それを、具体的に述べます。

ある引きこもり状態の男性を、モデルに述べます。
本人はカウンセリングを受けることを嫌がり、家族のみが来室しました。

このように引きこもりの人は、カウンセラーであっても会いたがりません。
よって多くの場合、先ず家族とのあいだでカウンセリングをスタートします。

前述のようにカウンセリングの解決像を家族が設定するときには、それなりの言いまわしがあります。
それは具体的に、2種類あります。それを述べます。

この引きこもり状態の男性は、本人がカウンセリングを受けることを嫌がり、家族のみが来室しました。そこで「最初の一歩」を、みんなで考えようとしたのです。

家族全員で、カウンセリングの自己解決像をスタートさせたのです。
そのためにカウンセラーは、「みなさんが、彼を助けたいという気持ちを尊重します」という言葉からスタートしました。

先ず家族全員を尊重し、家族全体の協力関係の一致のもとに、自己解決像をスタートさせるのです。
さらにカウンセラーは、「みなさんが彼を助けたいという気持ちをお持ちなのは、同時に彼にとって大きな希望です」という言葉を続けました。

またさらにカウンセラーは、「みなさんが彼を助けたいという気持ちをさらに深めていくには、先ず困っていることの中のどれから解決をスタートしたらよいでしょうか?」と述べました。

この質問全体はカウンセラーの家族全員に対する尊重と、その尊重に支えられた家族全体の協力関係のもとに自己解決像をさがし求めるものです。

もう一種類の方法は、カウンセラーの問題に対する視点が異なります。
それはカウンセラーの、「みなさんの直面している大きな困難の重さを、感じています」という言葉からスタートしました。

そして、「みなさんの直面しているその大きな困難から、抜け出すための方法をいま考えたいのです」と言葉を続けました。

またさらにカウンセラーは、「みなさんが大きな困難から抜け出すためのスタートは、先ず何から解決をしたらよいでしょうか?」と述べました。

何から解決するかということを、このように問うのです。
こちらの方が、現実の困難に軸足を置いています。

モデルの引きこもり状態の男性には前者の方法により、家族全員を尊重と協力関係の一致のもとに、自己解決像をスタートさせました。希望に焦点を当てたのです。

日本では希望に焦点を当てて、家族全員の尊重と協力関係の一致のもとに自己を進める方が、カウンセリングの有効性は高いのです。

ところが変化を待てないで、お膳立てなしで不登校・引きこもりの人に要求する家族もいます。
いわゆる「急いてはことをしそんじる」という、ものです。
急いた結果、迷路にはいりこんでしまったのです。

家族が不登校・引きこもりの人に要求ばかりしているだけで、不登校・引きこもりの人のこころの発達を阻害します。その結果、多くの人にもカウンセラーにもこころを開かなくなってしまうのです。

正確には、こころを開けなくなってしまうのです。
家族の要求の強さが、こころを開けなくなってしまう壁です。

その壁はカウンセラーの前にも立ちふさがり、こころを開けなくなってしまうのです。
その壁を、不登校・引きこもりの人が自ら取り払うためには、カウンセラーのその人に対する深い理解が必要です。

なぜならばその壁は不登校・引きこもりの人に対する無理解ゆえに作られた、壁だからです。
よって深い理解こそが大切であり、かつ必要です。

その壁は不登校・引きこもりの人に対する深い理解によって、消え去るものです。
本当の意味で、壁はもともとありません。

正確に言えば、不登校・引きこもりの人に対する無理解が壁であり、その壁に家族が気付くことが、大切です。

カウンセラーもその壁に対する、不登校・引きこもりの人の不満を理解し、不満の正当性を肯定することも大切です。

不登校・引きこもりの人のこころの壁は、ヘルプのサインです。
そう考えることによって、コミュニィケーションはスタートします。

そしてそのヘルプのサインを、受け入れることです。
そうすれば問題解決のためのコミュニィケーションは、スムーズに進みます。

次回に、さらに述べます。

  

Posted by counsellor at 15:17Comments(0)カウンセリング

2010年11月10日

カウンセリングの自己解決像 111

今日も、「カウンセリングの自己解決像」について述べます。

新しいカウンセリングでは、自己解決像を大切にします。
最初からその自己解決像を設定して、進んでいくのです。

不登校や引きこもりの人は、周囲からさんざんダメなところを指摘されています。
それを強調しないためにも、解決像は大切です。

ただしその解決像が、複数あることは多いのです。
これは新しいカウンセリングでは、自己解決像を具体的に設定することによります。

従来の多くのカウンセリングのように、抽象的に「改善を目標」にすれば解決像は複数ありません。しかしこの新しいカウンセリングと、行動療法は自己解決像を具体的に設定します。

自己解決像を具体的に設定するがゆえに、何から解決するかということも大切なのです。そしてそれもカウンセリングに、含まれるプロセスです。

この新しいカウンセリングでは自己解決像を本人、あるいは家族に具体的に設定してもらいます。その人その人の事情により本人、あるいは家族かは決定されます。

本人が自己解決像の設定を強く希望するときは当然、その希望を尊重します。しかしあやふやな時は、ゆるやかに家族に設定してもらいます。

そうやって家族も、カウンセリングに参加するのです。
カウンセリングで解決像を家族が設定するときには、それなりの言いまわしがあります。それを、具体的に述べます。

ある引きこもり状態の男性を、モデルに述べます。
本人はカウンセリングを受けることを嫌がり、家族のみが来室しました。

このように引きこもりの人は、カウンセラーであっても会いたがりません。
よって多くの場合、先ず家族とのあいだでカウンセリングをスタートします。

前述のようにカウンセリングの解決像を家族が設定するときには、それなりの言いまわしがあります。それは具体的に、2種類あります。それを述べます。

この引きこもり状態の男性は、本人がカウンセリングを受けることを嫌がり、家族のみが来室しました。
そこで「最初の一歩」を、みんなで考えようとしたのです。

家族全員で、カウンセリングの自己解決像をスタートさせたのです。
そのためにカウンセラーは、「みなさんが、彼を助けたいという気持ちを尊重します」という言葉からスタートしました。

先ず家族全員を尊重し、家族全体の協力関係の一致のもとに、自己解決像をスタートさせるのです。
さらにカウンセラーは、「みなさんが彼を助けたいという気持ちをお持ちなのは、同時に彼にとって大きな希望です」という言葉を続けました。

またさらにカウンセラーは、「みなさんが彼を助けたいという気持ちをさらに深めていくには、先ず困っていることの中のどれから解決をスタートしたらよいでしょうか?」と述べました。

この質問全体はカウンセラーの家族全員に対する尊重と、その尊重に支えられた家族全体の協力関係のもとに自己解決像をさがし求めるものです。

もう一種類の方法は、カウンセラーの問題に対する視点が異なります。
それはカウンセラーの、「みなさんの直面している大きな困難の重さを、感じています」という言葉からスタートしました。

そして、「みなさんの直面しているその大きな困難から、抜け出すための方法をいま考えたいのです」と言葉を続けました。

またさらにカウンセラーは、「みなさんが大きな困難から抜け出すためのスタートは、先ず何から解決をしたらよいでしょうか?」と述べました。

何から解決するかということを、このように問うのです。
こちらの方が、現実の困難に軸足を置いています。

モデルの引きこもり状態の男性には前者の方法により、家族全員を尊重と協力関係の一致のもとに、自己解決像をスタートさせました。希望に焦点を当てたのです。

日本では希望に焦点を当てて、家族全員の尊重と協力関係の一致のもとに自己を進める方が、カウンセリングの有効性は高いのです。

ところが変化を待てないで、お膳立てなしで不登校・引きこもりの人に要求する家族もいます。
いわゆる「急いてはことをしそんじる」という、ものです。
急いた結果、迷路にはいりこんでしまったのです。

家族が不登校・引きこもりの人に要求ばかりしているだけで、不登校・引きこもりの人のこころの発達を阻害します。その結果、多くの人にもカウンセラーにもこころを開かなくなってしまうのです。

正確には、こころを開けなくなってしまうのです。
家族の要求の強さが、こころを開けなくなってしまう壁です。

その壁はカウンセラーの前にも立ちふさがり、こころを開けなくなってしまうのです。その壁を、不登校・引きこもりの人が自ら取り払うためには、カウンセラーのその人に対する深い理解が要です。

なぜならばその壁は不登校・引きこもりの人に対する無理解ゆえに作られた、壁だからです。よって深い理解こそが大切であり、かつ必要です。

その壁は不登校・引きこもりの人に対する深い理解によって、消え去るものです。
本当の意味で、壁はもともとありません。

正確に言えば、不登校・引きこもりの人に対する無理解が壁であり、その壁に家族が気付くことが、大切です。

カウンセラーもその壁に対する、不登校・引きこもりの人の不満を理解し、不満の正当性を肯定することも大切です。

不登校・引きこもりの人のこころの壁は、ヘルプのサインです。
そう考えることによって、コミュニィケーションはスタートします。

そしてそのヘルプのサインを、受け入れることです。
そうすれば問題解決のためのコミュニィケーションは、スムーズに進みます。

それと同時に親や、家族の不登校・引きこもりの人に対する見方も受け入れる必要もあります。不登校・引きこもりの人の視点と、親や家族の視点の2方向から現実を把握するのです。

次回に、さらに述べます。

  

Posted by counsellor at 14:42Comments(0)カウンセリング

2010年11月11日

カウンセリングの自己解決像 112

今日も、「カウンセリングの自己解決像」について述べます。

新しいカウンセリングでは、自己解決像を大切にします。
最初からその自己解決像を設定して、進んでいくのです。

不登校や引きこもりの人は、周囲からさんざんダメなところを指摘されています。それを強調しないためにも、解決像は大切です。

ただしその解決像が、複数あることは多いのです。
これは新しいカウンセリングでは、自己解決像を具体的に設定することによります。

従来の多くのカウンセリングのように、抽象的に「改善を目標」にすれば解決像は複数ありません。しかしこの新しいカウンセリングと、行動療法は自己解決像を具体的に設定します。

自己解決像を具体的に設定するがゆえに、何から解決するかということも大切なのです。
そしてそれもカウンセリングに、含まれるプロセスです。

この新しいカウンセリングでは自己解決像を本人、あるいは家族に具体的に設定してもらいます。その人その人の事情により本人、あるいは家族かは決定されます。

本人が自己解決像の設定を強く希望するときは当然、その希望を尊重します。しかしあやふやな時は、ゆるやかに家族に設定してもらいます。

そうやって家族も、カウンセリングに参加するのです。
カウンセリングで解決像を家族が設定するときには、それなりの言いまわしがあります。それを、具体的に述べます。

ある引きこもり状態の男性を、モデルに述べます。
本人はカウンセリングを受けることを嫌がり、家族のみが来室しました。

このように引きこもりの人は、カウンセラーであっても会いたがりません。よって多くの場合、先ず家族とのあいだでカウンセリングをスタートします。

前述のようにカウンセリングの解決像を家族が設定するときには、それなりの言いまわしがあります。それは具体的に、2種類あります。それを述べます。

この引きこもり状態の男性は、本人がカウンセリングを受けることを嫌がり、家族のみが来室しました。そこで「最初の一歩」を、みんなで考えようとしたのです。

家族全員で、カウンセリングの自己解決像をスタートさせたのです。
そのためにカウンセラーは、「みなさんが、彼を助けたいという気持ちを尊重します」という言葉からスタートしました。

先ず家族全員を尊重し、家族全体の協力関係の一致のもとに、自己解決像をスタートさせるのです。さらにカウンセラーは、「みなさんが彼を助けたいという気持ちをお持ちなのは、同時に彼にとって大きな希望です」という言葉を続けました。

またさらにカウンセラーは、「みなさんが彼を助けたいという気持ちをさらに深めていくには、先ず困っていることの中のどれから解決をスタートしたらよいでしょうか?」と述べました。

この質問全体はカウンセラーの家族全員に対する尊重と、その尊重に支えられた家族全体の協力関係のもとに自己解決像をさがし求めるものです。

もう一種類の方法は、カウンセラーの問題に対する視点が異なります。
それはカウンセラーの、「みなさんの直面している大きな困難の重さを、感じています」という言葉からスタートしました。

そして、「みなさんの直面しているその大きな困難から、抜け出すための方法をいま考えたいのです」と言葉を続けました。

またさらにカウンセラーは、「みなさんが大きな困難から抜け出すためのスタートは、先ず何から解決をしたらよいでしょうか?」と述べました。

何から解決するかということを、このように問うのです。
こちらの方が、現実の困難に軸足を置いています。

モデルの引きこもり状態の男性には前者の方法により、家族全員を尊重と協力関係の一致のもとに、自己解決像をスタートさせました。希望に焦点を当てたのです。

日本では希望に焦点を当てて、家族全員の尊重と協力関係の一致のもとに自己を進める方が、カウンセリングの有効性は高いのです。

ところが変化を待てないで、お膳立てなしで不登校・引きこもりの人に要求する家族もいます。
いわゆる「急いてはことをしそんじる」という、ものです。
急いた結果、迷路にはいりこんでしまったのです。

家族が不登校・引きこもりの人に要求ばかりしているだけで、不登校・引きこもりの人のこころの発達を阻害します。その結果、多くの人にもカウンセラーにもこころを開かなくなってしまうのです。

正確には、こころを開けなくなってしまうのです。
家族の要求の強さが、こころを開けなくなってしまう壁です。

その壁はカウンセラーの前にも立ちふさがり、こころを開けなくなってしまうのです。その壁を、不登校・引きこもりの人が自ら取り払うためには、カウンセラーのその人に対する深い理解が必要です。

なぜならばその壁は不登校・引きこもりの人に対する無理解ゆえに作られた、壁だからです。
よって深い理解こそが大切であり、かつ必要です。

その壁は不登校・引きこもりの人に対する深い理解によって、消え去るものです。
本当の意味で、壁はもともとありません。

正確に言えば、不登校・引きこもりの人に対する無理解が壁であり、その壁に家族が気付くことが、大切です。

カウンセラーもその壁に対する、不登校・引きこもりの人の不満を理解し、不満の正当性を肯定することも大切です。

不登校・引きこもりの人のこころの壁は、ヘルプのサインです。そう考えることによって、コミュニィケーションはスタートします。

そしてそのヘルプのサインを、受け入れることです。
そうすれば問題解決のためのコミュニィケーションは、スムーズに進みます。

それと同時に親や、家族の不登校・引きこもりの人に対する見方も受け入れる必要もあります。不登校・引きこもりの人の視点と、親や家族の視点の2方向から現実を把握するのです。

この2方向からの現実把握ができなければ、迷路を抜け出せません。多くの場合、1方向のみから現実把握して、迷路をさ迷っているのです。

次回に、さらに述べます。

  

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2010年11月12日

カウンセリングの自己解決像 113

今日も、「カウンセリングの自己解決像」について述べます。

新しいカウンセリングでは、自己解決像を大切にします。最初からその自己解決像を設定して、進んでいくのです。

不登校や引きこもりの人は、周囲からさんざんダメなところを指摘されています。それを強調しないためにも、解決像は大切です。

ただしその解決像が、複数あることは多いのです。
これは新しいカウンセリングでは、自己解決像を具体的に設定することによります。

従来の多くのカウンセリングのように、抽象的に「改善を目標」にすれば解決像は複数ありません。しかしこの新しいカウンセリングと、行動療法は自己解決像を具体的に設定します。

自己解決像を具体的に設定するがゆえに、何から解決するかということも大切なのです。そしてそれもカウンセリングに、含まれるプロセスです。

この新しいカウンセリングでは自己解決像を本人、あるいは家族に具体的に設定してもらいます。その人その人の事情により本人、あるいは家族かは決定されます。

本人が自己解決像の設定を強く希望するときは当然、その希望を尊重します。
しかしあやふやな時は、ゆるやかに家族に設定してもらいます。

そうやって家族も、カウンセリングに参加するのです。
カウンセリングで解決像を家族が設定するときには、それなりの言いまわしがあります。それを、具体的に述べます。

ある引きこもり状態の男性を、モデルに述べます。
本人はカウンセリングを受けることを嫌がり、家族のみが来室しました。

このように引きこもりの人は、カウンセラーであっても会いたがりません。
よって多くの場合、先ず家族とのあいだでカウンセリングをスタートします。

前述のようにカウンセリングの解決像を家族が設定するときには、それなりの言いまわしがあります。
それは具体的に、2種類あります。それを述べます。

この引きこもり状態の男性は、本人がカウンセリングを受けることを嫌がり、家族のみが来室しました。そこで「最初の一歩」を、みんなで考えようとしたのです。

家族全員で、カウンセリングの自己解決像をスタートさせたのです。
そのためにカウンセラーは、「みなさんが、彼を助けたいという気持ちを尊重します」という言葉からスタートしました。

先ず家族全員を尊重し、家族全体の協力関係の一致のもとに、自己解決像をスタートさせるのです。さらにカウンセラーは、「みなさんが彼を助けたいという気持ちをお持ちなのは、同時に彼にとって大きな希望です」という言葉を続けました。

またさらにカウンセラーは、「みなさんが彼を助けたいという気持ちをさらに深めていくには、先ず困っていることの中のどれから解決をスタートしたらよいでしょうか?」と述べました。

この質問全体はカウンセラーの家族全員に対する尊重と、その尊重に支えられた家族全体の協力関係のもとに自己解決像をさがし求めるものです。

もう一種類の方法は、カウンセラーの問題に対する視点が異なります。それはカウンセラーの、「みなさんの直面している大きな困難の重さを、感じています」という言葉からスタートしました。

そして、「みなさんの直面しているその大きな困難から、抜け出すための方法をいま考えたいのです」と言葉を続けました。

またさらにカウンセラーは、「みなさんが大きな困難から抜け出すためのスタートは、先ず何から解決をしたらよいでしょうか?」と述べました。

何から解決するかということを、このように問うのです。
こちらの方が、現実の困難に軸足を置いています。

モデルの引きこもり状態の男性には前者の方法により、家族全員を尊重と協力関係の一致のもとに、自己解決像をスタートさせました。希望に焦点を当てたのです。

日本では希望に焦点を当てて、家族全員の尊重と協力関係の一致のもとに自己を進める方が、カウンセリングの有効性は高いのです。

ところが変化を待てないで、お膳立てなしで不登校・引きこもりの人に要求する家族もいます。いわゆる「急いてはことをしそんじる」という、ものです。急いた結果、迷路にはいりこんでしまったのです。

家族が不登校・引きこもりの人に要求ばかりしているだけで、不登校・引きこもりの人のこころの発達を阻害します。その結果、多くの人にもカウンセラーにもこころを開かなくなってしまうのです。

正確には、こころを開けなくなってしまうのです。
家族の要求の強さが、こころを開けなくなってしまう壁です。

その壁はカウンセラーの前にも立ちふさがり、こころを開けなくなってしまうのです。その壁を、不登校・引きこもりの人が自ら取り払うためには、カウンセラーのその人に対する深い理解が必要です。

なぜならばその壁は不登校・引きこもりの人に対する無理解ゆえに作られた、壁だからです。よって深い理解こそが大切であり、かつ必要です。

その壁は不登校・引きこもりの人に対する深い理解によって、消え去るものです。
本当の意味で、壁はもともとありません。

正確に言えば、不登校・引きこもりの人に対する無理解が壁であり、その壁に家族が気付くことが、大切です。

カウンセラーもその壁に対する、不登校・引きこもりの人の不満を理解し、不満の正当性を肯定することも大切です。

不登校・引きこもりの人のこころの壁は、ヘルプのサインです。そう考えることによって、コミュニィケーションはスタートします。

そしてそのヘルプのサインを、受け入れることです。
そうすれば問題解決のためのコミュニィケーションは、スムーズに進みます。

それと同時に親や、家族の不登校・引きこもりの人に対する見方も受け入れる必要もあります。不登校・引きこもりの人の視点と、親や家族の視点の2方向から現実を把握するのです。

この2方向からの現実把握ができなければ、迷路を抜け出せません。
多くの場合、1方向のみから現実把握して、迷路をさ迷っているのです。

なおこのような親や、家族の不登校・引きこもりの人に対する関係では、しばしば「子供が何を考えているのか分からない」ということが多いのです。

次回に、さらに述べます。

  

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2010年11月13日

カウンセリングの自己解決像 114

今日も、「カウンセリングの自己解決像」について述べます。

新しいカウンセリングでは、自己解決像を大切にします。
最初からその自己解決像を設定して、進んでいくのです。

不登校や引きこもりの人は、周囲からさんざんダメなところを指摘されています。それを強調しないためにも、解決像は大切です。

ただしその解決像が、複数あることは多いのです。
これは新しいカウンセリングでは、自己解決像を具体的に設定することによります。

従来の多くのカウンセリングのように、抽象的に「改善を目標」にすれば解決像は複数ありません。しかしこの新しいカウンセリングと、行動療法は自己解決像を具体的に設定します。

自己解決像を具体的に設定するがゆえに、何から解決するかということも大切なのです。そしてそれもカウンセリングに、含まれるプロセスです。

この新しいカウンセリングでは自己解決像を本人、あるいは家族に具体的に設定してもらいます。その人その人の事情により本人、あるいは家族かは決定されます。

本人が自己解決像の設定を強く希望するときは当然、その希望を尊重します。
しかしあやふやな時は、ゆるやかに家族に設定してもらいます。

そうやって家族も、カウンセリングに参加するのです。
カウンセリングで解決像を家族が設定するときには、それなりの言いまわしがあります。それを、具体的に述べます。

ある引きこもり状態の男性を、モデルに述べます。
本人はカウンセリングを受けることを嫌がり、家族のみが来室しました。

このように引きこもりの人は、カウンセラーであっても会いたがりません。
よって多くの場合、先ず家族とのあいだでカウンセリングをスタートします。
前述のようにカウンセリングの解決像を家族が設定するときには、それなりの言いまわしがあります。それは具体的に、2種類あります。それを述べます。

この引きこもり状態の男性は、本人がカウンセリングを受けることを嫌がり、家族のみが来室しました。そこで「最初の一歩」を、みんなで考えようとしたのです。

家族全員で、カウンセリングの自己解決像をスタートさせたのです。
そのためにカウンセラーは、「みなさんが、彼を助けたいという気持ちを尊重します」という言葉からスタートしました。

先ず家族全員を尊重し、家族全体の協力関係の一致のもとに、自己解決像をスタートさせるのです。さらにカウンセラーは、「みなさんが彼を助けたいという気持ちをお持ちなのは、同時に彼にとって大きな希望です」という言葉を続けました。

またさらにカウンセラーは、「みなさんが彼を助けたいという気持ちをさらに深めていくには、先ず困っていることの中のどれから解決をスタートしたらよいでしょうか?」と述べました。

この質問全体はカウンセラーの家族全員に対する尊重と、その尊重に支えられた家族全体の協力関係のもとに自己解決像をさがし求めるものです。

もう一種類の方法は、カウンセラーの問題に対する視点が異なります。
それはカウンセラーの、「みなさんの直面している大きな困難の重さを、感じています」という言葉からスタートしました。

そして、「みなさんの直面しているその大きな困難から、抜け出すための方法をいま考えたいのです」と言葉を続けました。

またさらにカウンセラーは、「みなさんが大きな困難から抜け出すためのスタートは、先ず何から解決をしたらよいでしょうか?」と述べました。

何から解決するかということを、このように問うのです。
こちらの方が、現実の困難に軸足を置いています。

モデルの引きこもり状態の男性には前者の方法により、家族全員を尊重と協力関係の一致のもとに、自己解決像をスタートさせました。希望に焦点を当てたのです。

日本では希望に焦点を当てて、家族全員の尊重と協力関係の一致のもとに自己を進める方が、カウンセリングの有効性は高いのです。

ところが変化を待てないで、お膳立てなしで不登校・引きこもりの人に要求する家族もいます。いわゆる「急いてはことをしそんじる」という、ものです。急いた結果、迷路にはいりこんでしまったのです。

家族が不登校・引きこもりの人に要求ばかりしているだけで、不登校・引きこもりの人のこころの発達を阻害します。その結果、多くの人にもカウンセラーにもこころを開かなくなってしまうのです。

正確には、こころを開けなくなってしまうのです。
家族の要求の強さが、こころを開けなくなってしまう壁です。

その壁はカウンセラーの前にも立ちふさがり、こころを開けなくなってしまうのです。
その壁を、不登校・引きこもりの人が自ら取り払うためには、カウンセラーのその人に対する深い理解が必要です。

なぜならばその壁は不登校・引きこもりの人に対する無理解ゆえに作られた、壁だからです。よって深い理解こそが大切であり、かつ必要です。その壁は不登校・引きこもりの人に対する深い理解によって、消え去るものです。本当の意味で、壁はもともとありません。

正確に言えば、不登校・引きこもりの人に対する無理解が壁であり、その壁に家族が気付くことが、大切です。

カウンセラーもその壁に対する、不登校・引きこもりの人の不満を理解し、不満の正当性を肯定することも大切です。

不登校・引きこもりの人のこころの壁は、ヘルプのサインです。そう考えることによって、コミュニィケーションはスタートします。

そしてそのヘルプのサインを、受け入れることです。
そうすれば問題解決のためのコミュニィケーションは、スムーズに進みます。

それと同時に親や、家族の不登校・引きこもりの人に対する見方も受け入れる必要もあります。不登校・引きこもりの人の視点と、親や家族の視点の2方向から現実を把握するのです。

この2方向からの現実把握ができなければ、迷路を抜け出せません。多くの場合、1方向のみから現実把握して、迷路をさ迷っているのです。

なおこのような親や、家族の不登校・引きこもりの人に対する関係では、しばしば「子供が何を考えているのか分からない」ということが多いのです。

次に、モデルによりさらに述べます。
モデルは、男子中学生で不登校の人です。

次回に、さらに述べます。

  

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2010年11月14日

カウンセリングの自己解決像 115

今日も、「カウンセリングの自己解決像」について述べます。

新しいカウンセリングでは、自己解決像を大切にします。
最初からその自己解決像を設定して、進んでいくのです。

不登校や引きこもりの人は、周囲からさんざんダメなところを指摘されています。それを強調しないためにも、解決像は大切です。

ただしその解決像が、複数あることは多いのです。
これは新しいカウンセリングでは、自己解決像を具体的に設定することによります。

従来の多くのカウンセリングのように、抽象的に「改善を目標」にすれば解決像は複数ありません。しかしこの新しいカウンセリングと、行動療法は自己解決像を具体的に設定します。

自己解決像を具体的に設定するがゆえに、何から解決するかということも大切なのです。そしてそれもカウンセリングに、含まれるプロセスです。

この新しいカウンセリングでは自己解決像を本人、あるいは家族に具体的に設定してもらいます。その人その人の事情により本人、あるいは家族かは決定されます。

本人が自己解決像の設定を強く希望するときは当然、その希望を尊重します。しかしあやふやな時は、ゆるやかに家族に設定してもらいます。

そうやって家族も、カウンセリングに参加するのです。
カウンセリングで解決像を家族が設定するときには、それなりの言いまわしがあります。
それを、具体的に述べます。

ある引きこもり状態の男性を、モデルに述べます。
本人はカウンセリングを受けることを嫌がり、家族のみが来室しました。

このように引きこもりの人は、カウンセラーであっても会いたがりません。よって多くの場合、先ず家族とのあいだでカウンセリングをスタートします。

前述のようにカウンセリングの解決像を家族が設定するときには、それなりの言いまわしがあります。それは具体的に、2種類あります。それを述べます。

この引きこもり状態の男性は、本人がカウンセリングを受けることを嫌がり、家族のみが来室しました。そこで「最初の一歩」を、みんなで考えようとしたのです。

家族全員で、カウンセリングの自己解決像をスタートさせたのです。
そのためにカウンセラーは、「みなさんが、彼を助けたいという気持ちを尊重します」という言葉からスタートしました。

先ず家族全員を尊重し、家族全体の協力関係の一致のもとに、自己解決像をスタートさせるのです。さらにカウンセラーは、「みなさんが彼を助けたいという気持ちをお持ちなのは、同時に彼にとって大きな希望です」という言葉を続けました。

またさらにカウンセラーは、「みなさんが彼を助けたいという気持ちをさらに深めていくには、先ず困っていることの中のどれから解決をスタートしたらよいでしょうか?」と述べました。

この質問全体はカウンセラーの家族全員に対する尊重と、その尊重に支えられた家族全体の協力関係のもとに自己解決像をさがし求めるものです。

もう一種類の方法は、カウンセラーの問題に対する視点が異なります。
それはカウンセラーの、「みなさんの直面している大きな困難の重さを、感じています」という言葉からスタートしました。

そして、「みなさんの直面しているその大きな困難から、抜け出すための方法をいま考えたいのです」と言葉を続けました。

またさらにカウンセラーは、「みなさんが大きな困難から抜け出すためのスタートは、先ず何から解決をしたらよいでしょうか?」と述べました。

何から解決するかということを、このように問うのです。
こちらの方が、現実の困難に軸足を置いています。

モデルの引きこもり状態の男性には前者の方法により、家族全員を尊重と協力関係の一致のもとに、自己解決像をスタートさせました。希望に焦点を当てたのです。

日本では希望に焦点を当てて、家族全員の尊重と協力関係の一致のもとに自己を進める方が、カウンセリングの有効性は高いのです。

ところが変化を待てないで、お膳立てなしで不登校・引きこもりの人に要求する家族もいます。いわゆる「急いてはことをしそんじる」という、ものです。急いた結果、迷路にはいりこんでしまったのです。

家族が不登校・引きこもりの人に要求ばかりしているだけで、不登校・引きこもりの人のこころの発達を阻害します。その結果、多くの人にもカウンセラーにもこころを開かなくなってしまうのです。

正確には、こころを開けなくなってしまうのです。
家族の要求の強さが、こころを開けなくなってしまう壁です。

その壁はカウンセラーの前にも立ちふさがり、こころを開けなくなってしまうのです。
その壁を、不登校・引きこもりの人が自ら取り払うためには、カウンセラーのその人に対する深い理解が必要です。

なぜならばその壁は不登校・引きこもりの人に対する無理解ゆえに作られた、壁だからです。よって深い理解こそが大切であり、かつ必要です。

その壁は不登校・引きこもりの人に対する深い理解によって、消え去るものです。本当の意味で、壁はもともとありません。

正確に言えば、不登校・引きこもりの人に対する無理解が壁であり、その壁に家族が気付くことが、大切です。

カウンセラーもその壁に対する、不登校・引きこもりの人の不満を理解し、不満の正当性を肯定することも大切です。

不登校・引きこもりの人のこころの壁は、ヘルプのサインです。
そう考えることによって、コミュニィケーションはスタートします。

そしてそのヘルプのサインを、受け入れることです。
そうすれば問題解決のためのコミュニィケーションは、スムーズに進みます。

それと同時に親や、家族の不登校・引きこもりの人に対する見方も受け入れる必要もあります。不登校・引きこもりの人の視点と、親や家族の視点の2方向から現実を把握するのです。

この2方向からの現実把握ができなければ、迷路を抜け出せません。多くの場合、1方向のみから現実把握して、迷路をさ迷っているのです。

なおこのような親や、家族の不登校・引きこもりの人に対する関係では、しばしば「子供が何を考えているのか分からない」ということが多いのです。

次に、モデルによりさらに述べます。
モデルは、男子中学生で不登校の人です。

この人の場合は家族が変化を待てないで、お膳立てなしで不登校・引きこもりの人に要求ばかりしがちでした。「急いてはことをしそんじる」という、迷路にはいりこんでしまったのです。

次回に、さらに述べます。

  

Posted by counsellor at 14:33Comments(0)カウンセリング

2010年11月16日

カウンセリングの自己解決像 116

今日も、「カウンセリングの自己解決像」について述べます。

新しいカウンセリングでは、自己解決像を大切にします。
最初からその自己解決像を設定して、進んでいくのです。

不登校や引きこもりの人は、周囲からさんざんダメなところを指摘されています。それを強調しないためにも、解決像は大切です。

ただしその解決像が、複数あることは多いのです。
これは新しいカウンセリングでは、自己解決像を具体的に設定することによります。

従来の多くのカウンセリングのように、抽象的に「改善を目標」にすれば解決像は複数ありません。しかしこの新しいカウンセリングと、行動療法は自己解決像を具体的に設定します。

自己解決像を具体的に設定するがゆえに、何から解決するかということも大切なのです。そしてそれもカウンセリングに、含まれるプロセスです。

この新しいカウンセリングでは自己解決像を本人、あるいは家族に具体的に設定してもらいます。その人その人の事情により本人、あるいは家族かは決定されます。

本人が自己解決像の設定を強く希望するときは当然、その希望を尊重します。しかしあやふやな時は、ゆるやかに家族に設定してもらいます。

そうやって家族も、カウンセリングに参加するのです。
カウンセリングで解決像を家族が設定するときには、それなりの言いまわしがあります。それを、具体的に述べます。

ある引きこもり状態の男性を、モデルに述べます。
本人はカウンセリングを受けることを嫌がり、家族のみが来室しました。

このように引きこもりの人は、カウンセラーであっても会いたがりません。
よって多くの場合、先ず家族とのあいだでカウンセリングをスタートします。

前述のようにカウンセリングの解決像を家族が設定するときには、それなりの言いまわしがあります。それは具体的に、2種類あります。それを述べます。

この引きこもり状態の男性は、本人がカウンセリングを受けることを嫌がり、家族のみが来室しました。そこで「最初の一歩」を、みんなで考えようとしたのです。

家族全員で、カウンセリングの自己解決像をスタートさせたのです。
そのためにカウンセラーは、「みなさんが、彼を助けたいという気持ちを尊重します」という言葉からスタートしました。

先ず家族全員を尊重し、家族全体の協力関係の一致のもとに、自己解決像をスタートさせるのです。さらにカウンセラーは、「みなさんが彼を助けたいという気持ちをお持ちなのは、同時に彼にとって大きな希望です」という言葉を続けました。

またさらにカウンセラーは、「みなさんが彼を助けたいという気持ちをさらに深めていくには、先ず困っていることの中のどれから解決をスタートしたらよいでしょうか?」と述べました。

この質問全体はカウンセラーの家族全員に対する尊重と、その尊重に支えられた家族全体の協力関係のもとに自己解決像をさがし求めるものです。

もう一種類の方法は、カウンセラーの問題に対する視点が異なります。
それはカウンセラーの、「みなさんの直面している大きな困難の重さを、感じています」という言葉からスタートしました。

そして、「みなさんの直面しているその大きな困難から、抜け出すための方法をいま考えたいのです」と言葉を続けました。

またさらにカウンセラーは、「みなさんが大きな困難から抜け出すためのスタートは、先ず何から解決をしたらよいでしょうか?」と述べました。

何から解決するかということを、このように問うのです。
こちらの方が、現実の困難に軸足を置いています。

モデルの引きこもり状態の男性には前者の方法により、家族全員を尊重と協力関係の一致のもとに、自己解決像をスタートさせました。希望に焦点を当てたのです。

日本では希望に焦点を当てて、家族全員の尊重と協力関係の一致のもとに自己を進める方が、カウンセリングの有効性は高いのです。

ところが変化を待てないで、お膳立てなしで不登校・引きこもりの人に要求する家族もいます。いわゆる「急いてはことをしそんじる」という、ものです。急いた結果、迷路にはいりこんでしまったのです。

家族が不登校・引きこもりの人に要求ばかりしているだけで、不登校・引きこもりの人のこころの発達を阻害します。その結果、多くの人にもカウンセラーにもこころを開かなくなってしまうのです。

正確には、こころを開けなくなってしまうのです。
家族の要求の強さが、こころを開けなくなってしまう壁です。

その壁はカウンセラーの前にも立ちふさがり、こころを開けなくなってしまうのです。その壁を、不登校・引きこもりの人が自ら取り払うためには、カウンセラーのその人に対する深い理解が必要です。

なぜならばその壁は不登校・引きこもりの人に対する無理解ゆえに作られた、壁だからです。よって深い理解こそが大切であり、かつ必要です。

その壁は不登校・引きこもりの人に対する深い理解によって、消え去るものです。
本当の意味で、壁はもともとありません。

正確に言えば、不登校・引きこもりの人に対する無理解が壁であり、その壁に家族が気付くことが、大切です。

カウンセラーもその壁に対する、不登校・引きこもりの人の不満を理解し、不満の正当性を肯定することも大切です。

不登校・引きこもりの人のこころの壁は、ヘルプのサインです。そう考えることによって、コミュニィケーションはスタートします。

そしてそのヘルプのサインを、受け入れることです。
そうすれば問題解決のためのコミュニィケーションは、スムーズに進みます。

それと同時に親や、家族の不登校・引きこもりの人に対する見方も受け入れる必要もあります。不登校・引きこもりの人の視点と、親や家族の視点の2方向から現実を把握するのです。

この2方向からの現実把握ができなければ、迷路を抜け出せません。多くの場合、1方向のみから現実把握して、迷路をさ迷っているのです。

なおこのような親や、家族の不登校・引きこもりの人に対する関係では、しばしば「子供が何を考えているのか分からない」ということが多いのです。

次に、モデルによりさらに述べます。
モデルは、男子中学生で不登校の人です。

この人の場合は家族が変化を待てないで、お膳立てなしで不登校・引きこもりの人に要求ばかりしがちでした。「急いてはことをしそんじる」という、迷路にはいりこんでしまったのです。

新しいカウンセリングは、その迷路の中から始まります。
あえて迷路の中から、スタートします。

次回に、さらに述べます。

  

Posted by counsellor at 14:14Comments(0)カウンセリング

2010年11月17日

カウンセリングの自己解決像 117

今日も、「カウンセリングの自己解決像」について述べます。

新しいカウンセリングでは、自己解決像を大切にします。
最初からその自己解決像を設定して、進んでいくのです。

不登校や引きこもりの人は、周囲からさんざんダメなところを指摘されています。それを強調しないためにも、解決像は大切です。

ただしその解決像が、複数あることは多いのです。
これは新しいカウンセリングでは、自己解決像を具体的に設定することによります。

従来の多くのカウンセリングのように、抽象的に「改善を目標」にすれば解決像は複数ありません。しかしこの新しいカウンセリングと、行動療法は自己解決像を具体的に設定します。

自己解決像を具体的に設定するがゆえに、何から解決するかということも大切なのです。そしてそれもカウンセリングに、含まれるプロセスです。

この新しいカウンセリングでは自己解決像を本人、あるいは家族に具体的に設定してもらいます。その人その人の事情により本人、あるいは家族かは決定されます。

本人が自己解決像の設定を強く希望するときは当然、その希望を尊重します。しかしあやふやな時は、ゆるやかに家族に設定してもらいます。

そうやって家族も、カウンセリングに参加するのです。カウンセリングで解決像を家族が設定するときには、それなりの言いまわしがあります。それを、具体的に述べます。

ある引きこもり状態の男性を、モデルに述べます。
本人はカウンセリングを受けることを嫌がり、家族のみが来室しました。

このように引きこもりの人は、カウンセラーであっても会いたがりません。よって多くの場合、先ず家族とのあいだでカウンセリングをスタートします。

前述のようにカウンセリングの解決像を家族が設定するときには、それなりの言いまわしがあります。それは具体的に、2種類あります。それを述べます。

この引きこもり状態の男性は、本人がカウンセリングを受けることを嫌がり、家族のみが来室しました。
そこで「最初の一歩」を、みんなで考えようとしたのです。

家族全員で、カウンセリングの自己解決像をスタートさせたのです。そのためにカウンセラーは、「みなさんが、彼を助けたいという気持ちを尊重します」という言葉からスタートしました。

先ず家族全員を尊重し、家族全体の協力関係の一致のもとに、自己解決像をスタートさせるのです。
さらにカウンセラーは、「みなさんが彼を助けたいという気持ちをお持ちなのは、同時に彼にとって大きな希望です」という言葉を続けました。

またさらにカウンセラーは、「みなさんが彼を助けたいという気持ちをさらに深めていくには、先ず困っていることの中のどれから解決をスタートしたらよいでしょうか?」と述べました。

この質問全体はカウンセラーの家族全員に対する尊重と、その尊重に支えられた家族全体の協力関係のもとに自己解決像をさがし求めるものです。

もう一種類の方法は、カウンセラーの問題に対する視点が異なります。それはカウンセラーの、「みなさんの直面している大きな困難の重さを、感じています」という言葉からスタートしました。

そして、「みなさんの直面しているその大きな困難から、抜け出すための方法をいま考えたいのです」と言葉を続けました。

またさらにカウンセラーは、「みなさんが大きな困難から抜け出すためのスタートは、先ず何から解決をしたらよいでしょうか?」と述べました。

何から解決するかということを、このように問うのです。こちらの方が、現実の困難に軸足を置いています。

モデルの引きこもり状態の男性には前者の方法により、家族全員を尊重と協力関係の一致のもとに、自己解決像をスタートさせました。希望に焦点を当てたのです。

日本では希望に焦点を当てて、家族全員の尊重と協力関係の一致のもとに自己を進める方が、カウンセリングの有効性は高いのです。

ところが変化を待てないで、お膳立てなしで不登校・引きこもりの人に要求する家族もいます。いわゆる「急いてはことをしそんじる」という、ものです。急いた結果、迷路にはいりこんでしまったのです。

家族が不登校・引きこもりの人に要求ばかりしているだけで、不登校・引きこもりの人のこころの発達を阻害します。その結果、多くの人にもカウンセラーにもこころを開かなくなってしまうのです。

正確には、こころを開けなくなってしまうのです。
家族の要求の強さが、こころを開けなくなってしまう壁です。

その壁はカウンセラーの前にも立ちふさがり、こころを開けなくなってしまうのです。その壁を、不登校・引きこもりの人が自ら取り払うためには、カウンセラーのその人に対する深い理解が必要です。

なぜならばその壁は不登校・引きこもりの人に対する無理解ゆえに作られた、壁だからです。よって深い理解こそが大切であり、かつ必要です。

その壁は不登校・引きこもりの人に対する深い理解によって、消え去るものです。
本当の意味で、壁はもともとありません。

正確に言えば、不登校・引きこもりの人に対する無理解が壁であり、その壁に家族が気付くことが、大切です。

カウンセラーもその壁に対する、不登校・引きこもりの人の不満を理解し、不満の正当性を肯定することも大切です。

不登校・引きこもりの人のこころの壁は、ヘルプのサインです。
そう考えることによって、コミュニィケーションはスタートします。

そしてそのヘルプのサインを、受け入れることです。そうすれば問題解決のためのコミュニィケーションは、スムーズに進みます。

それと同時に親や、家族の不登校・引きこもりの人に対する見方も受け入れる必要もあります。不登校・引きこもりの人の視点と、親や家族の視点の2方向から現実を把握するのです。

この2方向からの現実把握ができなければ、迷路を抜け出せません。
多くの場合、1方向のみから現実把握して、迷路をさ迷っているのです。

なおこのような親や、家族の不登校・引きこもりの人に対する関係では、しばしば「子供が何を考えているのか分からない」ということが多いのです。

次に、モデルによりさらに述べます。モデルは、男子中学生で不登校の人です。

この人の場合は家族が変化を待てないで、お膳立てなしで不登校・引きこもりの人に要求ばかりしがちでした。「急いてはことをしそんじる」という、迷路にはいりこんでしまったのです。

新しいカウンセリングは、その迷路の中から始まります。あえて迷路の中から、スタートします。

モデルの不登校の男子中学生は、母親とカウンセリングをスタートしました。
この母親とは強すぎる要求の問題を入り口に、カウンセリングを進めました。

次回に、さらに述べます。

  

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2010年11月18日

カウンセリングの自己解決像 118

今日も、「カウンセリングの自己解決像」について述べます。

新しいカウンセリングでは、自己解決像を大切にします。
最初からその自己解決像を設定して、進んでいくのです。

不登校や引きこもりの人は、周囲からさんざんダメなところを指摘されています。
それを強調しないためにも、解決像は大切です。

ただしその解決像が、複数あることは多いのです。
これは新しいカウンセリングでは、自己解決像を具体的に設定することによります。

従来の多くのカウンセリングのように、抽象的に「改善を目標」にすれば解決像は複数ありません。
しかしこの新しいカウンセリングと、行動療法は自己解決像を具体的に設定します。

自己解決像を具体的に設定するがゆえに、何から解決するかということも大切なのです。
そしてそれもカウンセリングに、含まれるプロセスです。

この新しいカウンセリングでは自己解決像を本人、あるいは家族に具体的に設定してもらいます。
その人その人の事情により本人、あるいは家族かは決定されます。

本人が自己解決像の設定を強く希望するときは当然、その希望を尊重します。
しかしあやふやな時は、ゆるやかに家族に設定してもらいます。

そうやって家族も、カウンセリングに参加するのです。
カウンセリングで解決像を家族が設定するときには、それなりの言いまわしがあります。
それを、具体的に述べます。

ある引きこもり状態の男性を、モデルに述べます。
本人はカウンセリングを受けることを嫌がり、家族のみが来室しました。

このように引きこもりの人は、カウンセラーであっても会いたがりません。
よって多くの場合、先ず家族とのあいだでカウンセリングをスタートします。

前述のようにカウンセリングの解決像を家族が設定するときには、それなりの言いまわしがあります。
それは具体的に、2種類あります。それを述べます。

この引きこもり状態の男性は、本人がカウンセリングを受けることを嫌がり、家族のみが来室しました。
そこで「最初の一歩」を、みんなで考えようとしたのです。

家族全員で、カウンセリングの自己解決像をスタートさせたのです。
そのためにカウンセラーは、「みなさんが、彼を助けたいという気持ちを尊重します」という言葉からスタートしました。

先ず家族全員を尊重し、家族全体の協力関係の一致のもとに、自己解決像をスタートさせるのです。
さらにカウンセラーは、「みなさんが彼を助けたいという気持ちをお持ちなのは、同時に彼にとって大きな希望です」という言葉を続けました。

またさらにカウンセラーは、「みなさんが彼を助けたいという気持ちをさらに深めていくには、先ず困っていることの中のどれから解決をスタートしたらよいでしょうか?」と述べました。

この質問全体はカウンセラーの家族全員に対する尊重と、その尊重に支えられた家族全体の協力関係のもとに自己解決像をさがし求めるものです。

もう一種類の方法は、カウンセラーの問題に対する視点が異なります。
それはカウンセラーの、「みなさんの直面している大きな困難の重さを、感じています」という言葉からスタートしました。

そして、「みなさんの直面しているその大きな困難から、抜け出すための方法をいま考えたいのです」と言葉を続けました。

またさらにカウンセラーは、「みなさんが大きな困難から抜け出すためのスタートは、先ず何から解決をしたらよいでしょうか?」と述べました。

何から解決するかということを、このように問うのです。
こちらの方が、現実の困難に軸足を置いています。

モデルの引きこもり状態の男性には前者の方法により、家族全員を尊重と協力関係の一致のもとに、自己解決像をスタートさせました。希望に焦点を当てたのです。

日本では希望に焦点を当てて、家族全員の尊重と協力関係の一致のもとに自己を進める方が、カウンセリングの有効性は高いのです。

ところが変化を待てないで、お膳立てなしで不登校・引きこもりの人に要求する家族もいます。
いわゆる「急いてはことをしそんじる」という、ものです。
急いた結果、迷路にはいりこんでしまったのです。

家族が不登校・引きこもりの人に要求ばかりしているだけで、不登校・引きこもりの人のこころの発達を阻害します。その結果、多くの人にもカウンセラーにもこころを開かなくなってしまうのです。

正確には、こころを開けなくなってしまうのです。
家族の要求の強さが、こころを開けなくなってしまう壁です。

その壁はカウンセラーの前にも立ちふさがり、こころを開けなくなってしまうのです。
その壁を、不登校・引きこもりの人が自ら取り払うためには、カウンセラーのその人に対する深い理解が必要です。

なぜならばその壁は不登校・引きこもりの人に対する無理解ゆえに作られた、壁だからです。
よって深い理解こそが大切であり、かつ必要です。

その壁は不登校・引きこもりの人に対する深い理解によって、消え去るものです。
本当の意味で、壁はもともとありません。

正確に言えば、不登校・引きこもりの人に対する無理解が壁であり、その壁に家族が気付くことが、大切です。

カウンセラーもその壁に対する、不登校・引きこもりの人の不満を理解し、不満の正当性を肯定することも大切です。

不登校・引きこもりの人のこころの壁は、ヘルプのサインです。
そう考えることによって、コミュニィケーションはスタートします。

そしてそのヘルプのサインを、受け入れることです。
そうすれば問題解決のためのコミュニィケーションは、スムーズに進みます。

それと同時に親や、家族の不登校・引きこもりの人に対する見方も受け入れる必要もあります。
不登校・引きこもりの人の視点と、親や家族の視点の2方向から現実を把握するのです。

この2方向からの現実把握ができなければ、迷路を抜け出せません。
多くの場合、1方向のみから現実把握して、迷路をさ迷っているのです。

なおこのような親や、家族の不登校・引きこもりの人に対する関係では、しばしば「子供が何を考えているのか分からない」ということが多いのです。

次に、モデルによりさらに述べます。
モデルは、男子中学生で不登校の人です。

この人の場合は家族が変化を待てないで、お膳立てなしで不登校・引きこもりの人に要求ばかりしがちでした。「急いてはことをしそんじる」という、迷路にはいりこんでしまったのです。

新しいカウンセリングは、その迷路の中から始まります。
あえて迷路の中から、スタートします。

モデルの不登校の男子中学生は、母親とカウンセリングをスタートしました。
この母親とは強すぎる要求の問題を入り口に、カウンセリングを進めました。

さらには、母親の「子供が何を考えているのか分からない」という疑問も踏まえて、カウンセリングを深めました。その疑問こそが、カウンセリングを深めるモーターになったのです。

次回に、さらに述べます。

  

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2010年11月19日

カウンセリングの自己解決像 119

今日も、「カウンセリングの自己解決像」について述べます。

新しいカウンセリングでは、自己解決像を大切にします。
最初からその自己解決像を設定して、進んでいくのです。

不登校や引きこもりの人は、周囲からさんざんダメなところを指摘されています。それを強調しないためにも、解決像は大切です。

ただしその解決像が、複数あることは多いのです。
これは新しいカウンセリングでは、自己解決像を具体的に設定することによります。

従来の多くのカウンセリングのように、抽象的に「改善を目標」にすれば解決像は複数ありません。しかしこの新しいカウンセリングと、行動療法は自己解決像を具体的に設定します。

自己解決像を具体的に設定するがゆえに、何から解決するかということも大切なのです。そしてそれもカウンセリングに、含まれるプロセスです。

この新しいカウンセリングでは自己解決像を本人、あるいは家族に具体的に設定してもらいます。その人その人の事情により本人、あるいは家族かは決定されます。

本人が自己解決像の設定を強く希望するときは当然、その希望を尊重します。しかしあやふやな時は、ゆるやかに家族に設定してもらいます。

そうやって家族も、カウンセリングに参加するのです。
カウンセリングで解決像を家族が設定するときには、それなりの言いまわしがあります。それを、具体的に述べます。

ある引きこもり状態の男性を、モデルに述べます。
本人はカウンセリングを受けることを嫌がり、家族のみが来室しました。

このように引きこもりの人は、カウンセラーであっても会いたがりません。よって多くの場合、先ず家族とのあいだでカウンセリングをスタートします。

前述のようにカウンセリングの解決像を家族が設定するときには、それなりの言いまわしがあります。それは具体的に、2種類あります。それを述べます。

この引きこもり状態の男性は、本人がカウンセリングを受けることを嫌がり、家族のみが来室しました。そこで「最初の一歩」を、みんなで考えようとしたのです。

家族全員で、カウンセリングの自己解決像をスタートさせたのです。
そのためにカウンセラーは、「みなさんが、彼を助けたいという気持ちを尊重します」という言葉からスタートしました。

先ず家族全員を尊重し、家族全体の協力関係の一致のもとに、自己解決像をスタートさせるのです。さらにカウンセラーは、「みなさんが彼を助けたいという気持ちをお持ちなのは、同時に彼にとって大きな希望です」という言葉を続けました。

またさらにカウンセラーは、「みなさんが彼を助けたいという気持ちをさらに深めていくには、先ず困っていることの中のどれから解決をスタートしたらよいでしょうか?」と述べました。

この質問全体はカウンセラーの家族全員に対する尊重と、その尊重に支えられた家族全体の協力関係のもとに自己解決像をさがし求めるものです。

もう一種類の方法は、カウンセラーの問題に対する視点が異なります。それはカウンセラーの、「みなさんの直面している大きな困難の重さを、感じています」という言葉からスタートしました。

そして、「みなさんの直面しているその大きな困難から、抜け出すための方法をいま考えたいのです」と言葉を続けました。

またさらにカウンセラーは、「みなさんが大きな困難から抜け出すためのスタートは、先ず何から解決をしたらよいでしょうか?」と述べました。

何から解決するかということを、このように問うのです。
こちらの方が、現実の困難に軸足を置いています。

モデルの引きこもり状態の男性には前者の方法により、家族全員を尊重と協力関係の一致のもとに、自己解決像をスタートさせました。希望に焦点を当てたのです。

日本では希望に焦点を当てて、家族全員の尊重と協力関係の一致のもとに自己を進める方が、カウンセリングの有効性は高いのです。

ところが変化を待てないで、お膳立てなしで不登校・引きこもりの人に要求する家族もいます。いわゆる「急いてはことをしそんじる」という、ものです。急いた結果、迷路にはいりこんでしまったのです。

家族が不登校・引きこもりの人に要求ばかりしているだけで、不登校・引きこもりの人のこころの発達を阻害します。その結果、多くの人にもカウンセラーにもこころを開かなくなってしまうのです。

正確には、こころを開けなくなってしまうのです。
家族の要求の強さが、こころを開けなくなってしまう壁です。

その壁はカウンセラーの前にも立ちふさがり、こころを開けなくなってしまうのです。その壁を、不登校・引きこもりの人が自ら取り払うためには、カウンセラーのその人に対する深い理解が必要です。

なぜならばその壁は不登校・引きこもりの人に対する無理解ゆえに作られた、壁だからです。よって深い理解こそが大切であり、かつ必要です。

その壁は不登校・引きこもりの人に対する深い理解によって、消え去るものです。本当の意味で、壁はもともとありません。

正確に言えば、不登校・引きこもりの人に対する無理解が壁であり、その壁に家族が気付くことが、大切です。

カウンセラーもその壁に対する、不登校・引きこもりの人の不満を理解し、不満の正当性を肯定することも大切です。

不登校・引きこもりの人のこころの壁は、ヘルプのサインです。そう考えることによって、コミュニィケーションはスタートします。

そしてそのヘルプのサインを、受け入れることです。
そうすれば問題解決のためのコミュニィケーションは、スムーズに進みます。

それと同時に親や、家族の不登校・引きこもりの人に対する見方も受け入れる必要もあります。不登校・引きこもりの人の視点と、親や家族の視点の2方向から現実を把握するのです。

この2方向からの現実把握ができなければ、迷路を抜け出せません。多くの場合、1方向のみから現実把握して、迷路をさ迷っているのです。

なおこのような親や、家族の不登校・引きこもりの人に対する関係では、しばしば「子供が何を考えているのか分からない」ということが多いのです。

次に、モデルによりさらに述べます。
モデルは、男子中学生で不登校の人です。

この人の場合は家族が変化を待てないで、お膳立てなしで不登校・引きこもりの人に要求ばかりしがちでした。「急いてはことをしそんじる」という、迷路にはいりこんでしまったのです。

新しいカウンセリングは、その迷路の中から始まります。
あえて迷路の中から、スタートします。

モデルの不登校の男子中学生は、母親とカウンセリングをスタートしました。この母親とは強すぎる要求の問題を入り口に、カウンセリングを進めました。

さらには、母親の「子供が何を考えているのか分からない」という疑問も踏まえて、カウンセリングを深めました。その疑問こそが、カウンセリングを深めるモーターになったのです。

先ず家族の強すぎる要求を入り口に、カウンセリングを進めました。具体的には、次の問いからスタートしました。

カウンセラー:もし息子さんが、お母さんや家族の言うとおりにすべてしたとします。

この問いにより、強すぎる要求をカウンセリングの入り口にするのです。

次回に、さらに述べます。


  

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2010年11月20日

カウンセリングの自己解決像 120

今日も、「カウンセリングの自己解決像」について述べます。

新しいカウンセリングでは、自己解決像を大切にします。
最初からその自己解決像を設定して、進んでいくのです。

不登校や引きこもりの人は、周囲からさんざんダメなところを指摘されています。それを強調しないためにも、解決像は大切です。

ただしその解決像が、複数あることは多いのです。
これは新しいカウンセリングでは、自己解決像を具体的に設定することによります。

従来の多くのカウンセリングのように、抽象的に「改善を目標」にすれば解決像は複数ありません。しかしこの新しいカウンセリングと、行動療法は自己解決像を具体的に設定します。

自己解決像を具体的に設定するがゆえに、何から解決するかということも大切なのです。そしてそれもカウンセリングに、含まれるプロセスです。

この新しいカウンセリングでは自己解決像を本人、あるいは家族に具体的に設定してもらいます。その人その人の事情により本人、あるいは家族かは決定されます。

本人が自己解決像の設定を強く希望するときは当然、その希望を尊重します。しかしあやふやな時は、ゆるやかに家族に設定してもらいます。

そうやって家族も、カウンセリングに参加するのです。
カウンセリングで解決像を家族が設定するときには、それなりの言いまわしがあります。それを、具体的に述べます。

ある引きこもり状態の男性を、モデルに述べます。
本人はカウンセリングを受けることを嫌がり、家族のみが来室しました。

このように引きこもりの人は、カウンセラーであっても会いたがりません。よって多くの場合、先ず家族とのあいだでカウンセリングをスタートします。

前述のようにカウンセリングの解決像を家族が設定するときには、それなりの言いまわしがあります。それは具体的に、2種類あります。それを述べます。

この引きこもり状態の男性は、本人がカウンセリングを受けることを嫌がり、家族のみが来室しました。そこで「最初の一歩」を、みんなで考えようとしたのです。

家族全員で、カウンセリングの自己解決像をスタートさせたのです。
そのためにカウンセラーは、「みなさんが、彼を助けたいという気持ちを尊重します」という言葉からスタートしました。

先ず家族全員を尊重し、家族全体の協力関係の一致のもとに、自己解決像をスタートさせるのです。さらにカウンセラーは、「みなさんが彼を助けたいという気持ちをお持ちなのは、同時に彼にとって大きな希望です」という言葉を続けました。

またさらにカウンセラーは、「みなさんが彼を助けたいという気持ちをさらに深めていくには、先ず困っていることの中のどれから解決をスタートしたらよいでしょうか?」と述べました。

この質問全体はカウンセラーの家族全員に対する尊重と、その尊重に支えられた家族全体の協力関係のもとに自己解決像をさがし求めるものです。

もう一種類の方法は、カウンセラーの問題に対する視点が異なります。それはカウンセラーの、「みなさんの直面している大きな困難の重さを、感じています」という言葉からスタートしました。

そして、「みなさんの直面しているその大きな困難から、抜け出すための方法をいま考えたいのです」と言葉を続けました。

またさらにカウンセラーは、「みなさんが大きな困難から抜け出すためのスタートは、先ず何から解決をしたらよいでしょうか?」と述べました。

何から解決するかということを、このように問うのです。
こちらの方が、現実の困難に軸足を置いています。

モデルの引きこもり状態の男性には前者の方法により、家族全員を尊重と協力関係の一致のもとに、自己解決像をスタートさせました。希望に焦点を当てたのです。

日本では希望に焦点を当てて、家族全員の尊重と協力関係の一致のもとに自己を進める方が、カウンセリングの有効性は高いのです。

ところが変化を待てないで、お膳立てなしで不登校・引きこもりの人に要求する家族もいます。いわゆる「急いてはことをしそんじる」という、ものです。急いた結果、迷路にはいりこんでしまったのです。

家族が不登校・引きこもりの人に要求ばかりしているだけで、不登校・引きこもりの人のこころの発達を阻害します。その結果、多くの人にもカウンセラーにもこころを開かなくなってしまうのです。

正確には、こころを開けなくなってしまうのです。
家族の要求の強さが、こころを開けなくなってしまう壁です。

その壁はカウンセラーの前にも立ちふさがり、こころを開けなくなってしまうのです。その壁を、不登校・引きこもりの人が自ら取り払うためには、カウンセラーのその人に対する深い理解が必要です。

なぜならばその壁は不登校・引きこもりの人に対する無理解ゆえに作られた、壁だからです。よって深い理解こそが大切であり、かつ必要です。

その壁は不登校・引きこもりの人に対する深い理解によって、消え去るものです。本当の意味で、壁はもともとありません。

正確に言えば、不登校・引きこもりの人に対する無理解が壁であり、その壁に家族が気付くことが、大切です。

カウンセラーもその壁に対する、不登校・引きこもりの人の不満を理解し、不満の正当性を肯定することも大切です。

不登校・引きこもりの人のこころの壁は、ヘルプのサインです。そう考えることによって、コミュニィケーションはスタートします。

そしてそのヘルプのサインを、受け入れることです。
そうすれば問題解決のためのコミュニィケーションは、スムーズに進みます。

それと同時に親や、家族の不登校・引きこもりの人に対する見方も受け入れる必要もあります。不登校・引きこもりの人の視点と、親や家族の視点の2方向から現実を把握するのです。

この2方向からの現実把握ができなければ、迷路を抜け出せません。多くの場合、1方向のみから現実把握して、迷路をさ迷っているのです。

なおこのような親や、家族の不登校・引きこもりの人に対する関係では、しばしば「子供が何を考えているのか分からない」ということが多いのです。

次に、モデルによりさらに述べます。
モデルは、男子中学生で不登校の人です。

この人の場合は家族が変化を待てないで、お膳立てなしで不登校・引きこもりの人に要求ばかりしがちでした。「急いてはことをしそんじる」という、迷路にはいりこんでしまったのです。

新しいカウンセリングは、その迷路の中から始まります。
あえて迷路の中から、スタートします。

モデルの不登校の男子中学生は、母親とカウンセリングをスタートしました。この母親とは強すぎる要求の問題を入り口に、カウンセリングを進めました。

さらには、母親の「子供が何を考えているのか分からない」という疑問も踏まえて、カウンセリングを深めました。その疑問こそが、カウンセリングを深めるモーターになったのです。

先ず家族の強すぎる要求を入り口に、カウンセリングを進めました。具体的には、次の問いからスタートしました。

カウンセラー:もし息子さんが、お母さんや家族の言うとおりにすべてしたとします。

この問いにより、強すぎる要求をカウンセリングの入り口にするのです。
そして、次の言葉を続けます。

カウンセラー:息子さんはそうしたことによって、お母さんや家族は今までと違ったと言いますか?

この問いにより、母親に対して強すぎる要求そのものの意味を逆説的に問うのです。

次回に、さらに述べます。

  

Posted by counsellor at 14:10Comments(0)カウンセリング

2010年11月22日

カウンセリングの自己解決像 121

今日も、「カウンセリングの自己解決像」について述べます。

新しいカウンセリングでは、自己解決像を大切にします。
最初からその自己解決像を設定して、進んでいくのです。

不登校や引きこもりの人は、周囲からさんざんダメなところを指摘されています。それを強調しないためにも、解決像は大切です。

ただしその解決像が、複数あることは多いのです。
これは新しいカウンセリングでは、自己解決像を具体的に設定することによります。

従来の多くのカウンセリングのように、抽象的に「改善を目標」にすれば解決像は複数ありません。しかしこの新しいカウンセリングと、行動療法は自己解決像を具体的に設定します。

自己解決像を具体的に設定するがゆえに、何から解決するかということも大切なのです。そしてそれもカウンセリングに、含まれるプロセスです。

この新しいカウンセリングでは自己解決像を本人、あるいは家族に具体的に設定してもらいます。その人その人の事情により本人、あるいは家族かは決定されます。

本人が自己解決像の設定を強く希望するときは当然、その希望を尊重します。しかしあやふやな時は、ゆるやかに家族に設定してもらいます。

そうやって家族も、カウンセリングに参加するのです。
カウンセリングで解決像を家族が設定するときには、それなりの言いまわしがあります。それを、具体的に述べます。

ある引きこもり状態の男性を、モデルに述べます。
本人はカウンセリングを受けることを嫌がり、家族のみが来室しました。

このように引きこもりの人は、カウンセラーであっても会いたがりません。よって多くの場合、先ず家族とのあいだでカウンセリングをスタートします。

前述のようにカウンセリングの解決像を家族が設定するときには、それなりの言いまわしがあります。それは具体的に、2種類あります。それを述べます。

この引きこもり状態の男性は、本人がカウンセリングを受けることを嫌がり、家族のみが来室しました。そこで「最初の一歩」を、みんなで考えようとしたのです。

家族全員で、カウンセリングの自己解決像をスタートさせたのです。
そのためにカウンセラーは、「みなさんが、彼を助けたいという気持ちを尊重します」という言葉からスタートしました。

先ず家族全員を尊重し、家族全体の協力関係の一致のもとに、自己解決像をスタートさせるのです。さらにカウンセラーは、「みなさんが彼を助けたいという気持ちをお持ちなのは、同時に彼にとって大きな希望です」という言葉を続けました。

またさらにカウンセラーは、「みなさんが彼を助けたいという気持ちをさらに深めていくには、先ず困っていることの中のどれから解決をスタートしたらよいでしょうか?」と述べました。

この質問全体はカウンセラーの家族全員に対する尊重と、その尊重に支えられた家族全体の協力関係のもとに自己解決像をさがし求めるものです。

もう一種類の方法は、カウンセラーの問題に対する視点が異なります。それはカウンセラーの、「みなさんの直面している大きな困難の重さを、感じています」という言葉からスタートしました。

そして、「みなさんの直面しているその大きな困難から、抜け出すための方法をいま考えたいのです」と言葉を続けました。

またさらにカウンセラーは、「みなさんが大きな困難から抜け出すためのスタートは、先ず何から解決をしたらよいでしょうか?」と述べました。

何から解決するかということを、このように問うのです。
こちらの方が、現実の困難に軸足を置いています。

モデルの引きこもり状態の男性には前者の方法により、家族全員を尊重と協力関係の一致のもとに、自己解決像をスタートさせました。希望に焦点を当てたのです。

日本では希望に焦点を当てて、家族全員の尊重と協力関係の一致のもとに自己を進める方が、カウンセリングの有効性は高いのです。

ところが変化を待てないで、お膳立てなしで不登校・引きこもりの人に要求する家族もいます。いわゆる「急いてはことをしそんじる」という、ものです。急いた結果、迷路にはいりこんでしまったのです。

家族が不登校・引きこもりの人に要求ばかりしているだけで、不登校・引きこもりの人のこころの発達を阻害します。その結果、多くの人にもカウンセラーにもこころを開かなくなってしまうのです。

正確には、こころを開けなくなってしまうのです。
家族の要求の強さが、こころを開けなくなってしまう壁です。

その壁はカウンセラーの前にも立ちふさがり、こころを開けなくなってしまうのです。その壁を、不登校・引きこもりの人が自ら取り払うためには、カウンセラーのその人に対する深い理解が必要です。

なぜならばその壁は不登校・引きこもりの人に対する無理解ゆえに作られた、壁だからです。よって深い理解こそが大切であり、かつ必要です。

その壁は不登校・引きこもりの人に対する深い理解によって、消え去るものです。本当の意味で、壁はもともとありません。

正確に言えば、不登校・引きこもりの人に対する無理解が壁であり、その壁に家族が気付くことが、大切です。

カウンセラーもその壁に対する、不登校・引きこもりの人の不満を理解し、不満の正当性を肯定することも大切です。

不登校・引きこもりの人のこころの壁は、ヘルプのサインです。そう考えることによって、コミュニィケーションはスタートします。

そしてそのヘルプのサインを、受け入れることです。
そうすれば問題解決のためのコミュニィケーションは、スムーズに進みます。

それと同時に親や、家族の不登校・引きこもりの人に対する見方も受け入れる必要もあります。不登校・引きこもりの人の視点と、親や家族の視点の2方向から現実を把握するのです。

この2方向からの現実把握ができなければ、迷路を抜け出せません。多くの場合、1方向のみから現実把握して、迷路をさ迷っているのです。

なおこのような親や、家族の不登校・引きこもりの人に対する関係では、しばしば「子供が何を考えているのか分からない」ということが多いのです。

次に、モデルによりさらに述べます。
モデルは、男子中学生で不登校の人です。

この人の場合は家族が変化を待てないで、お膳立てなしで不登校・引きこもりの人に要求ばかりしがちでした。「急いてはことをしそんじる」という、迷路にはいりこんでしまったのです。

新しいカウンセリングは、その迷路の中から始まります。
あえて迷路の中から、スタートします。

モデルの不登校の男子中学生は、母親とカウンセリングをスタートしました。この母親とは強すぎる要求の問題を入り口に、カウンセリングを進めました。

さらには、母親の「子供が何を考えているのか分からない」という疑問も踏まえて、カウンセリングを深めました。その疑問こそが、カウンセリングを深めるモーターになったのです。

先ず家族の強すぎる要求を入り口に、カウンセリングを進めました。具体的には、次の問いからスタートしました。

カウンセラー:もし息子さんが、お母さんや家族の言うとおりにすべてしたとします。

この問いにより、強すぎる要求をカウンセリングの入り口にするのです。
そして、次の言葉を続けます。

カウンセラー:息子さんはそうしたことによって、お母さんや家族は今までと違ったと言いますか?

この問いにより、母親に対して強すぎる要求そのものの意味を逆説的に問うのです。

母親:それだけです。何も言いません。

母親は強すぎる要求そのもののが、無意味であることを逆説的に知りました。

次回に、さらに述べます。

  

Posted by counsellor at 13:36Comments(0)カウンセリング

2010年11月23日

カウンセリングの自己解決像 122

今日も、「カウンセリングの自己解決像」について述べます。

新しいカウンセリングでは、自己解決像を大切にします。
最初からその自己解決像を設定して、進んでいくのです。

不登校や引きこもりの人は、周囲からさんざんダメなところを指摘されています。それを強調しないためにも、解決像は大切です。

ただしその解決像が、複数あることは多いのです。
これは新しいカウンセリングでは、自己解決像を具体的に設定することによります。

従来の多くのカウンセリングのように、抽象的に「改善を目標」にすれば解決像は複数ありません。しかしこの新しいカウンセリングと、行動療法は自己解決像を具体的に設定します。

自己解決像を具体的に設定するがゆえに、何から解決するかということも大切なのです。そしてそれもカウンセリングに、含まれるプロセスです。

この新しいカウンセリングでは自己解決像を本人、あるいは家族に具体的に設定してもらいます。その人その人の事情により本人、あるいは家族かは決定されます。

本人が自己解決像の設定を強く希望するときは当然、その希望を尊重します。しかしあやふやな時は、ゆるやかに家族に設定してもらいます。

そうやって家族も、カウンセリングに参加するのです。
カウンセリングで解決像を家族が設定するときには、それなりの言いまわしがあります。それを、具体的に述べます。

ある引きこもり状態の男性を、モデルに述べます。
本人はカウンセリングを受けることを嫌がり、家族のみが来室しました。

このように引きこもりの人は、カウンセラーであっても会いたがりません。よって多くの場合、先ず家族とのあいだでカウンセリングをスタートします。

前述のようにカウンセリングの解決像を家族が設定するときには、それなりの言いまわしがあります。それは具体的に、2種類あります。それを述べます。

この引きこもり状態の男性は、本人がカウンセリングを受けることを嫌がり、家族のみが来室しました。そこで「最初の一歩」を、みんなで考えようとしたのです。

家族全員で、カウンセリングの自己解決像をスタートさせたのです。
そのためにカウンセラーは、「みなさんが、彼を助けたいという気持ちを尊重します」という言葉からスタートしました。

先ず家族全員を尊重し、家族全体の協力関係の一致のもとに、自己解決像をスタートさせるのです。さらにカウンセラーは、「みなさんが彼を助けたいという気持ちをお持ちなのは、同時に彼にとって大きな希望です」という言葉を続けました。

またさらにカウンセラーは、「みなさんが彼を助けたいという気持ちをさらに深めていくには、先ず困っていることの中のどれから解決をスタートしたらよいでしょうか?」と述べました。

この質問全体はカウンセラーの家族全員に対する尊重と、その尊重に支えられた家族全体の協力関係のもとに自己解決像をさがし求めるものです。

もう一種類の方法は、カウンセラーの問題に対する視点が異なります。それはカウンセラーの、「みなさんの直面している大きな困難の重さを、感じています」という言葉からスタートしました。

そして、「みなさんの直面しているその大きな困難から、抜け出すための方法をいま考えたいのです」と言葉を続けました。

またさらにカウンセラーは、「みなさんが大きな困難から抜け出すためのスタートは、先ず何から解決をしたらよいでしょうか?」と述べました。

何から解決するかということを、このように問うのです。
こちらの方が、現実の困難に軸足を置いています。

モデルの引きこもり状態の男性には前者の方法により、家族全員を尊重と協力関係の一致のもとに、自己解決像をスタートさせました。希望に焦点を当てたのです。

日本では希望に焦点を当てて、家族全員の尊重と協力関係の一致のもとに自己を進める方が、カウンセリングの有効性は高いのです。

ところが変化を待てないで、お膳立てなしで不登校・引きこもりの人に要求する家族もいます。いわゆる「急いてはことをしそんじる」という、ものです。急いた結果、迷路にはいりこんでしまったのです。

家族が不登校・引きこもりの人に要求ばかりしているだけで、不登校・引きこもりの人のこころの発達を阻害します。その結果、多くの人にもカウンセラーにもこころを開かなくなってしまうのです。

正確には、こころを開けなくなってしまうのです。
家族の要求の強さが、こころを開けなくなってしまう壁です。

その壁はカウンセラーの前にも立ちふさがり、こころを開けなくなってしまうのです。その壁を、不登校・引きこもりの人が自ら取り払うためには、カウンセラーのその人に対する深い理解が必要です。

なぜならばその壁は不登校・引きこもりの人に対する無理解ゆえに作られた、壁だからです。よって深い理解こそが大切であり、かつ必要です。

その壁は不登校・引きこもりの人に対する深い理解によって、消え去るものです。本当の意味で、壁はもともとありません。

正確に言えば、不登校・引きこもりの人に対する無理解が壁であり、その壁に家族が気付くことが、大切です。

カウンセラーもその壁に対する、不登校・引きこもりの人の不満を理解し、不満の正当性を肯定することも大切です。

不登校・引きこもりの人のこころの壁は、ヘルプのサインです。そう考えることによって、コミュニィケーションはスタートします。

そしてそのヘルプのサインを、受け入れることです。
そうすれば問題解決のためのコミュニィケーションは、スムーズに進みます。

それと同時に親や、家族の不登校・引きこもりの人に対する見方も受け入れる必要もあります。不登校・引きこもりの人の視点と、親や家族の視点の2方向から現実を把握するのです。

この2方向からの現実把握ができなければ、迷路を抜け出せません。多くの場合、1方向のみから現実把握して、迷路をさ迷っているのです。

なおこのような親や、家族の不登校・引きこもりの人に対する関係では、しばしば「子供が何を考えているのか分からない」ということが多いのです。

次に、モデルによりさらに述べます。
モデルは、男子中学生で不登校の人です。

この人の場合は家族が変化を待てないで、お膳立てなしで不登校・引きこもりの人に要求ばかりしがちでした。「急いてはことをしそんじる」という、迷路にはいりこんでしまったのです。

新しいカウンセリングは、その迷路の中から始まります。
あえて迷路の中から、スタートします。

モデルの不登校の男子中学生は、母親とカウンセリングをスタートしました。この母親とは強すぎる要求の問題を入り口に、カウンセリングを進めました。

さらには、母親の「子供が何を考えているのか分からない」という疑問も踏まえて、カウンセリングを深めました。その疑問こそが、カウンセリングを深めるモーターになったのです。

先ず家族の強すぎる要求を入り口に、カウンセリングを進めました。具体的には、次の問いからスタートしました。

カウンセラー:もし息子さんが、お母さんや家族の言うとおりにすべてしたとします。

この問いにより、強すぎる要求をカウンセリングの入り口にするのです。
そして、次の言葉を続けます。

カウンセラー:息子さんはそうしたことによって、お母さんや家族は今までと違ったと言いますか?

この問いにより、母親に対して強すぎる要求そのものの意味を逆説的に問うのです。

母親:それだけです。何も言いません。

母親は強すぎる要求そのもののが、無意味であることを逆説的に知りました。
それに続けて、こう語りました。

母親:それだけですし、それに私には子供が何を考えているのか分からないことが多いのです。

次回に、さらに述べます。



  

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2010年11月24日

カウンセリングの自己解決像 123

今日も、「カウンセリングの自己解決像」について述べます。

新しいカウンセリングでは、自己解決像を大切にします。
最初からその自己解決像を設定して、進んでいくのです。

不登校や引きこもりの人は、周囲からさんざんダメなところを指摘されています。それを強調しないためにも、解決像は大切です。

ただしその解決像が、複数あることは多いのです。
これは新しいカウンセリングでは、自己解決像を具体的に設定することによります。

従来の多くのカウンセリングのように、抽象的に「改善を目標」にすれば解決像は複数ありません。しかしこの新しいカウンセリングと、行動療法は自己解決像を具体的に設定します。

自己解決像を具体的に設定するがゆえに、何から解決するかということも大切なのです。そしてそれもカウンセリングに、含まれるプロセスです。

この新しいカウンセリングでは自己解決像を本人、あるいは家族に具体的に設定してもらいます。その人その人の事情により本人、あるいは家族かは決定されます。

本人が自己解決像の設定を強く希望するときは当然、その希望を尊重します。しかしあやふやな時は、ゆるやかに家族に設定してもらいます。

そうやって家族も、カウンセリングに参加するのです。
カウンセリングで解決像を家族が設定するときには、それなりの言いまわしがあります。それを、具体的に述べます。

ある引きこもり状態の男性を、モデルに述べます。
本人はカウンセリングを受けることを嫌がり、家族のみが来室しました。

このように引きこもりの人は、カウンセラーであっても会いたがりません。よって多くの場合、先ず家族とのあいだでカウンセリングをスタートします。

前述のようにカウンセリングの解決像を家族が設定するときには、それなりの言いまわしがあります。それは具体的に、2種類あります。それを述べます。

この引きこもり状態の男性は、本人がカウンセリングを受けることを嫌がり、家族のみが来室しました。そこで「最初の一歩」を、みんなで考えようとしたのです。

家族全員で、カウンセリングの自己解決像をスタートさせたのです。
そのためにカウンセラーは、「みなさんが、彼を助けたいという気持ちを尊重します」という言葉からスタートしました。

先ず家族全員を尊重し、家族全体の協力関係の一致のもとに、自己解決像をスタートさせるのです。さらにカウンセラーは、「みなさんが彼を助けたいという気持ちをお持ちなのは、同時に彼にとって大きな希望です」という言葉を続けました。

またさらにカウンセラーは、「みなさんが彼を助けたいという気持ちをさらに深めていくには、先ず困っていることの中のどれから解決をスタートしたらよいでしょうか?」と述べました。

この質問全体はカウンセラーの家族全員に対する尊重と、その尊重に支えられた家族全体の協力関係のもとに自己解決像をさがし求めるものです。

もう一種類の方法は、カウンセラーの問題に対する視点が異なります。それはカウンセラーの、「みなさんの直面している大きな困難の重さを、感じています」という言葉からスタートしました。

そして、「みなさんの直面しているその大きな困難から、抜け出すための方法をいま考えたいのです」と言葉を続けました。

またさらにカウンセラーは、「みなさんが大きな困難から抜け出すためのスタートは、先ず何から解決をしたらよいでしょうか?」と述べました。

何から解決するかということを、このように問うのです。
こちらの方が、現実の困難に軸足を置いています。

モデルの引きこもり状態の男性には前者の方法により、家族全員を尊重と協力関係の一致のもとに、自己解決像をスタートさせました。希望に焦点を当てたのです。

日本では希望に焦点を当てて、家族全員の尊重と協力関係の一致のもとに自己を進める方が、カウンセリングの有効性は高いのです。

ところが変化を待てないで、お膳立てなしで不登校・引きこもりの人に要求する家族もいます。いわゆる「急いてはことをしそんじる」という、ものです。急いた結果、迷路にはいりこんでしまったのです。

家族が不登校・引きこもりの人に要求ばかりしているだけで、不登校・引きこもりの人のこころの発達を阻害します。その結果、多くの人にもカウンセラーにもこころを開かなくなってしまうのです。

正確には、こころを開けなくなってしまうのです。
家族の要求の強さが、こころを開けなくなってしまう壁です。

その壁はカウンセラーの前にも立ちふさがり、こころを開けなくなってしまうのです。その壁を、不登校・引きこもりの人が自ら取り払うためには、カウンセラーのその人に対する深い理解が必要です。

なぜならばその壁は不登校・引きこもりの人に対する無理解ゆえに作られた、壁だからです。よって深い理解こそが大切であり、かつ必要です。

その壁は不登校・引きこもりの人に対する深い理解によって、消え去るものです。本当の意味で、壁はもともとありません。

正確に言えば、不登校・引きこもりの人に対する無理解が壁であり、その壁に家族が気付くことが、大切です。

カウンセラーもその壁に対する、不登校・引きこもりの人の不満を理解し、不満の正当性を肯定することも大切です。

不登校・引きこもりの人のこころの壁は、ヘルプのサインです。そう考えることによって、コミュニィケーションはスタートします。

そしてそのヘルプのサインを、受け入れることです。
そうすれば問題解決のためのコミュニィケーションは、スムーズに進みます。

それと同時に親や、家族の不登校・引きこもりの人に対する見方も受け入れる必要もあります。不登校・引きこもりの人の視点と、親や家族の視点の2方向から現実を把握するのです。

この2方向からの現実把握ができなければ、迷路を抜け出せません。多くの場合、1方向のみから現実把握して、迷路をさ迷っているのです。

なおこのような親や、家族の不登校・引きこもりの人に対する関係では、しばしば「子供が何を考えているのか分からない」ということが多いのです。

次に、モデルによりさらに述べます。
モデルは、男子中学生で不登校の人です。

この人の場合は家族が変化を待てないで、お膳立てなしで不登校・引きこもりの人に要求ばかりしがちでした。「急いてはことをしそんじる」という、迷路にはいりこんでしまったのです。

新しいカウンセリングは、その迷路の中から始まります。
あえて迷路の中から、スタートします。

モデルの不登校の男子中学生は、母親とカウンセリングをスタートしました。この母親とは強すぎる要求の問題を入り口に、カウンセリングを進めました。

さらには、母親の「子供が何を考えているのか分からない」という疑問も踏まえて、カウンセリングを深めました。その疑問こそが、カウンセリングを深めるモーターになったのです。

先ず家族の強すぎる要求を入り口に、カウンセリングを進めました。具体的には、次の問いからスタートしました。

カウンセラー:もし息子さんが、お母さんや家族の言うとおりにすべてしたとします。

この問いにより、強すぎる要求をカウンセリングの入り口にするのです。
そして、次の言葉を続けます。

カウンセラー:息子さんはそうしたことによって、お母さんや家族は今までと違ったと言いますか?

この問いにより、母親に対して強すぎる要求そのものの意味を逆説的に問うのです。

母親:それだけです。何も言いません。

母親は強すぎる要求そのもののが、無意味であることを逆説的に知りました。
それに続けて、こう語りました。

母親:それだけですし、それに私には子供が何を考えているのか分からないことが多いのです。

このように母親は、自分でカウンセリングを深めていきます。
そうやって確信に迫っていくのです。

母親:子供が何を考えているのか分からないと、どうでもいいと投げやりになります。

次回に、さらに述べます。



  

Posted by counsellor at 14:19Comments(0)カウンセリング

2010年11月25日

カウンセリングの自己解決像 124

今日も、「カウンセリングの自己解決像」について述べます。

新しいカウンセリングでは、自己解決像を大切にします。
最初からその自己解決像を設定して、進んでいくのです。

不登校や引きこもりの人は、周囲からさんざんダメなところを指摘されています。それを強調しないためにも、解決像は大切です。

ただしその解決像が、複数あることは多いのです。
これは新しいカウンセリングでは、自己解決像を具体的に設定することによります。

従来の多くのカウンセリングのように、抽象的に「改善を目標」にすれば解決像は複数ありません。しかしこの新しいカウンセリングと、行動療法は自己解決像を具体的に設定します。

自己解決像を具体的に設定するがゆえに、何から解決するかということも大切なのです。そしてそれもカウンセリングに、含まれるプロセスです。

この新しいカウンセリングでは自己解決像を本人、あるいは家族に具体的に設定してもらいます。その人その人の事情により本人、あるいは家族かは決定されます。

本人が自己解決像の設定を強く希望するときは当然、その希望を尊重します。しかしあやふやな時は、ゆるやかに家族に設定してもらいます。

そうやって家族も、カウンセリングに参加するのです。
カウンセリングで解決像を家族が設定するときには、それなりの言いまわしがあります。それを、具体的に述べます。

ある引きこもり状態の男性を、モデルに述べます。
本人はカウンセリングを受けることを嫌がり、家族のみが来室しました。

このように引きこもりの人は、カウンセラーであっても会いたがりません。よって多くの場合、先ず家族とのあいだでカウンセリングをスタートします。

前述のようにカウンセリングの解決像を家族が設定するときには、それなりの言いまわしがあります。それは具体的に、2種類あります。それを述べます。

この引きこもり状態の男性は、本人がカウンセリングを受けることを嫌がり、家族のみが来室しました。そこで「最初の一歩」を、みんなで考えようとしたのです。

家族全員で、カウンセリングの自己解決像をスタートさせたのです。
そのためにカウンセラーは、「みなさんが、彼を助けたいという気持ちを尊重します」という言葉からスタートしました。

先ず家族全員を尊重し、家族全体の協力関係の一致のもとに、自己解決像をスタートさせるのです。さらにカウンセラーは、「みなさんが彼を助けたいという気持ちをお持ちなのは、同時に彼にとって大きな希望です」という言葉を続けました。

またさらにカウンセラーは、「みなさんが彼を助けたいという気持ちをさらに深めていくには、先ず困っていることの中のどれから解決をスタートしたらよいでしょうか?」と述べました。

この質問全体はカウンセラーの家族全員に対する尊重と、その尊重に支えられた家族全体の協力関係のもとに自己解決像をさがし求めるものです。

もう一種類の方法は、カウンセラーの問題に対する視点が異なります。それはカウンセラーの、「みなさんの直面している大きな困難の重さを、感じています」という言葉からスタートしました。

そして、「みなさんの直面しているその大きな困難から、抜け出すための方法をいま考えたいのです」と言葉を続けました。

またさらにカウンセラーは、「みなさんが大きな困難から抜け出すためのスタートは、先ず何から解決をしたらよいでしょうか?」と述べました。

何から解決するかということを、このように問うのです。
こちらの方が、現実の困難に軸足を置いています。

モデルの引きこもり状態の男性には前者の方法により、家族全員を尊重と協力関係の一致のもとに、自己解決像をスタートさせました。希望に焦点を当てたのです。

日本では希望に焦点を当てて、家族全員の尊重と協力関係の一致のもとに自己を進める方が、カウンセリングの有効性は高いのです。

ところが変化を待てないで、お膳立てなしで不登校・引きこもりの人に要求する家族もいます。いわゆる「急いてはことをしそんじる」という、ものです。急いた結果、迷路にはいりこんでしまったのです。

家族が不登校・引きこもりの人に要求ばかりしているだけで、不登校・引きこもりの人のこころの発達を阻害します。その結果、多くの人にもカウンセラーにもこころを開かなくなってしまうのです。

正確には、こころを開けなくなってしまうのです。
家族の要求の強さが、こころを開けなくなってしまう壁です。

その壁はカウンセラーの前にも立ちふさがり、こころを開けなくなってしまうのです。その壁を、不登校・引きこもりの人が自ら取り払うためには、カウンセラーのその人に対する深い理解が必要です。

なぜならばその壁は不登校・引きこもりの人に対する無理解ゆえに作られた、壁だからです。よって深い理解こそが大切であり、かつ必要です。

その壁は不登校・引きこもりの人に対する深い理解によって、消え去るものです。本当の意味で、壁はもともとありません。

正確に言えば、不登校・引きこもりの人に対する無理解が壁であり、その壁に家族が気付くことが、大切です。

カウンセラーもその壁に対する、不登校・引きこもりの人の不満を理解し、不満の正当性を肯定することも大切です。

不登校・引きこもりの人のこころの壁は、ヘルプのサインです。そう考えることによって、コミュニィケーションはスタートします。

そしてそのヘルプのサインを、受け入れることです。
そうすれば問題解決のためのコミュニィケーションは、スムーズに進みます。

それと同時に親や、家族の不登校・引きこもりの人に対する見方も受け入れる必要もあります。不登校・引きこもりの人の視点と、親や家族の視点の2方向から現実を把握するのです。

この2方向からの現実把握ができなければ、迷路を抜け出せません。多くの場合、1方向のみから現実把握して、迷路をさ迷っているのです。

なおこのような親や、家族の不登校・引きこもりの人に対する関係では、しばしば「子供が何を考えているのか分からない」ということが多いのです。

次に、モデルによりさらに述べます。
モデルは、男子中学生で不登校の人です。

この人の場合は家族が変化を待てないで、お膳立てなしで不登校・引きこもりの人に要求ばかりしがちでした。「急いてはことをしそんじる」という、迷路にはいりこんでしまったのです。

新しいカウンセリングは、その迷路の中から始まります。
あえて迷路の中から、スタートします。

モデルの不登校の男子中学生は、母親とカウンセリングをスタートしました。この母親とは強すぎる要求の問題を入り口に、カウンセリングを進めました。

さらには、母親の「子供が何を考えているのか分からない」という疑問も踏まえて、カウンセリングを深めました。その疑問こそが、カウンセリングを深めるモーターになったのです。

先ず家族の強すぎる要求を入り口に、カウンセリングを進めました。具体的には、次の問いからスタートしました。

カウンセラー:もし息子さんが、お母さんや家族の言うとおりにすべてしたとします。

この問いにより、強すぎる要求をカウンセリングの入り口にするのです。
そして、次の言葉を続けます。

カウンセラー:息子さんはそうしたことによって、お母さんや家族は今までと違ったと言いますか?

この問いにより、母親に対して強すぎる要求そのものの意味を逆説的に問うのです。

母親:それだけです。何も言いません。

母親は強すぎる要求そのもののが、無意味であることを逆説的に知りました。
それに続けて、こう語りました。

母親:それだけですし、それに私には子供が何を考えているのか分からないことが多いのです。

このように母親は、自分でカウンセリングを深めていきます。
そうやって確信に迫っていくのです。

母親:子供が何を考えているのか分からないと、どうでもいいと投げやりになります。

現実は、このような投げやりな状態であることが多いのです。
それに続けて、母親はこう述べました

母親:私は言うとおりにすれば、「おはよう」というかもしれません。

次回に、さらに述べます。



  

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2010年11月26日

カウンセリングの自己解決像 125

今日も、「カウンセリングの自己解決像」について述べます。

新しいカウンセリングでは、自己解決像を大切にします。
最初からその自己解決像を設定して、進んでいくのです。

不登校や引きこもりの人は、周囲からさんざんダメなところを指摘されています。それを強調しないためにも、解決像は大切です。

ただしその解決像が、複数あることは多いのです。
これは新しいカウンセリングでは、自己解決像を具体的に設定することによります。

従来の多くのカウンセリングのように、抽象的に「改善を目標」にすれば解決像は複数ありません。しかしこの新しいカウンセリングと、行動療法は自己解決像を具体的に設定します。

自己解決像を具体的に設定するがゆえに、何から解決するかということも大切なのです。そしてそれもカウンセリングに、含まれるプロセスです。

この新しいカウンセリングでは自己解決像を本人、あるいは家族に具体的に設定してもらいます。その人その人の事情により本人、あるいは家族かは決定されます。

本人が自己解決像の設定を強く希望するときは当然、その希望を尊重します。しかしあやふやな時は、ゆるやかに家族に設定してもらいます。

そうやって家族も、カウンセリングに参加するのです。
カウンセリングで解決像を家族が設定するときには、それなりの言いまわしがあります。それを、具体的に述べます。

ある引きこもり状態の男性を、モデルに述べます。
本人はカウンセリングを受けることを嫌がり、家族のみが来室しました。

このように引きこもりの人は、カウンセラーであっても会いたがりません。よって多くの場合、先ず家族とのあいだでカウンセリングをスタートします。

前述のようにカウンセリングの解決像を家族が設定するときには、それなりの言いまわしがあります。それは具体的に、2種類あります。それを述べます。

この引きこもり状態の男性は、本人がカウンセリングを受けることを嫌がり、家族のみが来室しました。そこで「最初の一歩」を、みんなで考えようとしたのです。

家族全員で、カウンセリングの自己解決像をスタートさせたのです。
そのためにカウンセラーは、「みなさんが、彼を助けたいという気持ちを尊重します」という言葉からスタートしました。

先ず家族全員を尊重し、家族全体の協力関係の一致のもとに、自己解決像をスタートさせるのです。さらにカウンセラーは、「みなさんが彼を助けたいという気持ちをお持ちなのは、同時に彼にとって大きな希望です」という言葉を続けました。

またさらにカウンセラーは、「みなさんが彼を助けたいという気持ちをさらに深めていくには、先ず困っていることの中のどれから解決をスタートしたらよいでしょうか?」と述べました。

この質問全体はカウンセラーの家族全員に対する尊重と、その尊重に支えられた家族全体の協力関係のもとに自己解決像をさがし求めるものです。

もう一種類の方法は、カウンセラーの問題に対する視点が異なります。それはカウンセラーの、「みなさんの直面している大きな困難の重さを、感じています」という言葉からスタートしました。

そして、「みなさんの直面しているその大きな困難から、抜け出すための方法をいま考えたいのです」と言葉を続けました。

またさらにカウンセラーは、「みなさんが大きな困難から抜け出すためのスタートは、先ず何から解決をしたらよいでしょうか?」と述べました。

何から解決するかということを、このように問うのです。
こちらの方が、現実の困難に軸足を置いています。

モデルの引きこもり状態の男性には前者の方法により、家族全員を尊重と協力関係の一致のもとに、自己解決像をスタートさせました。希望に焦点を当てたのです。

日本では希望に焦点を当てて、家族全員の尊重と協力関係の一致のもとに自己を進める方が、カウンセリングの有効性は高いのです。

ところが変化を待てないで、お膳立てなしで不登校・引きこもりの人に要求する家族もいます。いわゆる「急いてはことをしそんじる」という、ものです。急いた結果、迷路にはいりこんでしまったのです。

家族が不登校・引きこもりの人に要求ばかりしているだけで、不登校・引きこもりの人のこころの発達を阻害します。その結果、多くの人にもカウンセラーにもこころを開かなくなってしまうのです。

正確には、こころを開けなくなってしまうのです。
家族の要求の強さが、こころを開けなくなってしまう壁です。

その壁はカウンセラーの前にも立ちふさがり、こころを開けなくなってしまうのです。その壁を、不登校・引きこもりの人が自ら取り払うためには、カウンセラーのその人に対する深い理解が必要です。

なぜならばその壁は不登校・引きこもりの人に対する無理解ゆえに作られた、壁だからです。よって深い理解こそが大切であり、かつ必要です。

その壁は不登校・引きこもりの人に対する深い理解によって、消え去るものです。本当の意味で、壁はもともとありません。

正確に言えば、不登校・引きこもりの人に対する無理解が壁であり、その壁に家族が気付くことが、大切です。

カウンセラーもその壁に対する、不登校・引きこもりの人の不満を理解し、不満の正当性を肯定することも大切です。

不登校・引きこもりの人のこころの壁は、ヘルプのサインです。そう考えることによって、コミュニィケーションはスタートします。

そしてそのヘルプのサインを、受け入れることです。
そうすれば問題解決のためのコミュニィケーションは、スムーズに進みます。

それと同時に親や、家族の不登校・引きこもりの人に対する見方も受け入れる必要もあります。不登校・引きこもりの人の視点と、親や家族の視点の2方向から現実を把握するのです。

この2方向からの現実把握ができなければ、迷路を抜け出せません。多くの場合、1方向のみから現実把握して、迷路をさ迷っているのです。

なおこのような親や、家族の不登校・引きこもりの人に対する関係では、しばしば「子供が何を考えているのか分からない」ということが多いのです。

次に、モデルによりさらに述べます。
モデルは、男子中学生で不登校の人です。

この人の場合は家族が変化を待てないで、お膳立てなしで不登校・引きこもりの人に要求ばかりしがちでした。「急いてはことをしそんじる」という、迷路にはいりこんでしまったのです。

新しいカウンセリングは、その迷路の中から始まります。
あえて迷路の中から、スタートします。

モデルの不登校の男子中学生は、母親とカウンセリングをスタートしました。この母親とは強すぎる要求の問題を入り口に、カウンセリングを進めました。

さらには、母親の「子供が何を考えているのか分からない」という疑問も踏まえて、カウンセリングを深めました。その疑問こそが、カウンセリングを深めるモーターになったのです。

先ず家族の強すぎる要求を入り口に、カウンセリングを進めました。具体的には、次の問いからスタートしました。

カウンセラー:もし息子さんが、お母さんや家族の言うとおりにすべてしたとします。

この問いにより、強すぎる要求をカウンセリングの入り口にするのです。
そして、次の言葉を続けます。

カウンセラー:息子さんはそうしたことによって、お母さんや家族は今までと違ったと言いますか?

この問いにより、母親に対して強すぎる要求そのものの意味を逆説的に問うのです。

母親:それだけです。何も言いません。

母親は強すぎる要求そのもののが、無意味であることを逆説的に知りました。
それに続けて、こう語りました。

母親:それだけですし、それに私には子供が何を考えているのか分からないことが多いのです。

このように母親は、自分でカウンセリングを深めていきます。
そうやって確信に迫っていくのです。

母親:子供が何を考えているのか分からないと、どうでもいいと投げやりになります。

現実は、このような投げやりな状態であることが多いのです。
それに続けて、母親はこう述べました

母親:私は言うとおりにすれば、「おはよう」というかもしれません。

母親は自分から、「おはよう」というかもしれないことを述べました。
しかしそれに続けて、母親はこう述べました

母親:だけど子供はいつも機嫌が悪いので、私から「おはよう」ということはまずないでしょう。

次回に、さらに述べます。



  

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2010年11月27日

カウンセリングの自己解決像 126

今日も、「カウンセリングの自己解決像」について述べます。

新しいカウンセリングでは、自己解決像を大切にします。
最初からその自己解決像を設定して、進んでいくのです。

不登校や引きこもりの人は、周囲からさんざんダメなところを指摘されています。それを強調しないためにも、解決像は大切です。

ただしその解決像が、複数あることは多いのです。
これは新しいカウンセリングでは、自己解決像を具体的に設定することによります。

従来の多くのカウンセリングのように、抽象的に「改善を目標」にすれば解決像は複数ありません。しかしこの新しいカウンセリングと、行動療法は自己解決像を具体的に設定します。

自己解決像を具体的に設定するがゆえに、何から解決するかということも大切なのです。そしてそれもカウンセリングに、含まれるプロセスです。

この新しいカウンセリングでは自己解決像を本人、あるいは家族に具体的に設定してもらいます。その人その人の事情により本人、あるいは家族かは決定されます。

本人が自己解決像の設定を強く希望するときは当然、その希望を尊重します。しかしあやふやな時は、ゆるやかに家族に設定してもらいます。

そうやって家族も、カウンセリングに参加するのです。
カウンセリングで解決像を家族が設定するときには、それなりの言いまわしがあります。それを、具体的に述べます。

ある引きこもり状態の男性を、モデルに述べます。
本人はカウンセリングを受けることを嫌がり、家族のみが来室しました。

このように引きこもりの人は、カウンセラーであっても会いたがりません。よって多くの場合、先ず家族とのあいだでカウンセリングをスタートします。

前述のようにカウンセリングの解決像を家族が設定するときには、それなりの言いまわしがあります。それは具体的に、2種類あります。それを述べます。

この引きこもり状態の男性は、本人がカウンセリングを受けることを嫌がり、家族のみが来室しました。そこで「最初の一歩」を、みんなで考えようとしたのです。

家族全員で、カウンセリングの自己解決像をスタートさせたのです。
そのためにカウンセラーは、「みなさんが、彼を助けたいという気持ちを尊重します」という言葉からスタートしました。

先ず家族全員を尊重し、家族全体の協力関係の一致のもとに、自己解決像をスタートさせるのです。さらにカウンセラーは、「みなさんが彼を助けたいという気持ちをお持ちなのは、同時に彼にとって大きな希望です」という言葉を続けました。

またさらにカウンセラーは、「みなさんが彼を助けたいという気持ちをさらに深めていくには、先ず困っていることの中のどれから解決をスタートしたらよいでしょうか?」と述べました。

この質問全体はカウンセラーの家族全員に対する尊重と、その尊重に支えられた家族全体の協力関係のもとに自己解決像をさがし求めるものです。

もう一種類の方法は、カウンセラーの問題に対する視点が異なります。それはカウンセラーの、「みなさんの直面している大きな困難の重さを、感じています」という言葉からスタートしました。

そして、「みなさんの直面しているその大きな困難から、抜け出すための方法をいま考えたいのです」と言葉を続けました。

またさらにカウンセラーは、「みなさんが大きな困難から抜け出すためのスタートは、先ず何から解決をしたらよいでしょうか?」と述べました。

何から解決するかということを、このように問うのです。
こちらの方が、現実の困難に軸足を置いています。

モデルの引きこもり状態の男性には前者の方法により、家族全員を尊重と協力関係の一致のもとに、自己解決像をスタートさせました。希望に焦点を当てたのです。

日本では希望に焦点を当てて、家族全員の尊重と協力関係の一致のもとに自己を進める方が、カウンセリングの有効性は高いのです。

ところが変化を待てないで、お膳立てなしで不登校・引きこもりの人に要求する家族もいます。いわゆる「急いてはことをしそんじる」という、ものです。急いた結果、迷路にはいりこんでしまったのです。

家族が不登校・引きこもりの人に要求ばかりしているだけで、不登校・引きこもりの人のこころの発達を阻害します。その結果、多くの人にもカウンセラーにもこころを開かなくなってしまうのです。

正確には、こころを開けなくなってしまうのです。
家族の要求の強さが、こころを開けなくなってしまう壁です。

その壁はカウンセラーの前にも立ちふさがり、こころを開けなくなってしまうのです。その壁を、不登校・引きこもりの人が自ら取り払うためには、カウンセラーのその人に対する深い理解が必要です。

なぜならばその壁は不登校・引きこもりの人に対する無理解ゆえに作られた、壁だからです。よって深い理解こそが大切であり、かつ必要です。

その壁は不登校・引きこもりの人に対する深い理解によって、消え去るものです。本当の意味で、壁はもともとありません。

正確に言えば、不登校・引きこもりの人に対する無理解が壁であり、その壁に家族が気付くことが、大切です。

カウンセラーもその壁に対する、不登校・引きこもりの人の不満を理解し、不満の正当性を肯定することも大切です。

不登校・引きこもりの人のこころの壁は、ヘルプのサインです。そう考えることによって、コミュニィケーションはスタートします。

そしてそのヘルプのサインを、受け入れることです。
そうすれば問題解決のためのコミュニィケーションは、スムーズに進みます。

それと同時に親や、家族の不登校・引きこもりの人に対する見方も受け入れる必要もあります。不登校・引きこもりの人の視点と、親や家族の視点の2方向から現実を把握するのです。

この2方向からの現実把握ができなければ、迷路を抜け出せません。多くの場合、1方向のみから現実把握して、迷路をさ迷っているのです。

なおこのような親や、家族の不登校・引きこもりの人に対する関係では、しばしば「子供が何を考えているのか分からない」ということが多いのです。

次に、モデルによりさらに述べます。
モデルは、男子中学生で不登校の人です。

この人の場合は家族が変化を待てないで、お膳立てなしで不登校・引きこもりの人に要求ばかりしがちでした。「急いてはことをしそんじる」という、迷路にはいりこんでしまったのです。

新しいカウンセリングは、その迷路の中から始まります。
あえて迷路の中から、スタートします。

モデルの不登校の男子中学生は、母親とカウンセリングをスタートしました。この母親とは強すぎる要求の問題を入り口に、カウンセリングを進めました。

さらには、母親の「子供が何を考えているのか分からない」という疑問も踏まえて、カウンセリングを深めました。その疑問こそが、カウンセリングを深めるモーターになったのです。

先ず家族の強すぎる要求を入り口に、カウンセリングを進めました。具体的には、次の問いからスタートしました。

カウンセラー:もし息子さんが、お母さんや家族の言うとおりにすべてしたとします。

この問いにより、強すぎる要求をカウンセリングの入り口にするのです。
そして、次の言葉を続けます。

カウンセラー:息子さんはそうしたことによって、お母さんや家族は今までと違ったと言いますか?

この問いにより、母親に対して強すぎる要求そのものの意味を逆説的に問うのです。

母親:それだけです。何も言いません。

母親は強すぎる要求そのもののが、無意味であることを逆説的に知りました。
それに続けて、こう語りました。

母親:それだけですし、それに私には子供が何を考えているのか分からないことが多いのです。

このように母親は、自分でカウンセリングを深めていきます。
そうやって確信に迫っていくのです。

母親:子供が何を考えているのか分からないと、どうでもいいと投げやりになります。

現実は、このような投げやりな状態であることが多いのです。
それに続けて、母親はこう述べました

母親:私は言うとおりにすれば、「おはよう」というかもしれません。

母親は自分から、「おはよう」というかもしれないことを述べました。
しかしそれに続けて、母親はこう述べました

母親:だけど子供はいつも機嫌が悪いので、私から「おはよう」ということはまずないでしょう。

母親はこのように、現実把握をしていました。
それに対して、カウンセラーはこう言いました。

カウンセラー:息子さんに、お母さんが「おはよう」といったらどうなりますか?
この質問に、新しいカウンセリングの特徴はあります。

次回に、さらに述べます。



  

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