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2010年10月14日

カウンセリングの自己解決像 93

今日も、「カウンセリングの自己解決像」について述べます。

新しいカウンセリングでは、自己解決像を大切にします。
最初からその自己解決像を設定して、進んでいくのです。

不登校や引きこもりの人は、周囲からさんざんダメなところを指摘されています。
それを強調しないためにも、解決像は大切です。

ただしその解決像が、複数あることは多いのです。
これは新しいカウンセリングでは、自己解決像を具体的に設定することによります。

従来の多くのカウンセリングのように、抽象的に「改善を目標」にすれば解決像は複数ありません。
しかしこの新しいカウンセリングと、行動療法は自己解決像を具体的に設定します。

自己解決像を具体的に設定するがゆえに、何から解決するかということも大切なのです。
そしてそれもカウンセリングに、含まれるプロセスです。

この新しいカウンセリングでは自己解決像を本人、あるいは家族に具体的に設定してもらいます。
その人その人の事情により本人、あるいは家族かは決定されます。

本人が自己解決像の設定を強く希望するときは当然、その希望を尊重します。
しかしあやふやな時は、ゆるやかに家族に設定してもらいます。

そうやって家族も、カウンセリングに参加するのです。
カウンセリングで解決像を家族が設定するときには、それなりの言いまわしがあります。
それを、具体的に述べます。

ある引きこもり状態の男性を、モデルに述べます。
本人はカウンセリングを受けることを嫌がり、家族のみが来室しました。

このように引きこもりの人は、カウンセラーであっても会いたがりません。
よって多くの場合、先ず家族とのあいだでカウンセリングをスタートします。

前述のようにカウンセリングの解決像を家族が設定するときには、それなりの言いまわしがあります。
それは具体的に、2種類あります。それを述べます。

この引きこもり状態の男性は、本人がカウンセリングを受けることを嫌がり、家族のみが来室しました。そこで「最初の一歩」を、みんなで考えようとしたのです。

家族全員で、カウンセリングの自己解決像をスタートさせたのです。
そのためにカウンセラーは、「みなさんが、彼を助けたいという気持ちを尊重します」という言葉からスタートしました。

先ず家族全員を尊重し、家族全体の協力関係の一致のもとに、自己解決像をスタートさせるのです。
さらにカウンセラーは、「みなさんが彼を助けたいという気持ちをお持ちなのは、同時に彼にとって大きな希望です」という言葉を続けました。

ここから複数のカウンセリングの解決像の解決順を、決定していくのです。
そこでさらにカウンセラーは、「みなさんが彼を助けたいという気持ちをさらに深めていくには、先ず困っていることの中のどれから解決をスタートしたらよいでしょうか?」と述べました。

次回に、さらに述べます。



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Posted by counsellor at 14:43│Comments(0)カウンセリング
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