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2013年11月03日

新しいカウンセリングの実際のプロセス、実践方法 429

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新しいカウンセリングの実際のプロセス、実践方法を述べます。

不登校、引きこもりの人は、自然な気持ちの流れが妨げられているのです。
よってカウンセリングを通して子供は、親の一面的な見かたから解放されることが大切です。
その結果、生産的な親子関係がスタートします。

それを女子高校生の、登校拒否をモデルに述べます。
この人は、まじめで評判の良い高校生でした。
その人のつまずきです。

高校3年生です。
この人は夏休みが終わってから、不登校です。

以前もテストの前は、欠席がちでした。
しかしテストには、出席しました。

夏休みが終わってからは、まったくの不登校です。
そこでカウンセリングを行いました。

本人は、来室を嫌いました。
よって最初は両親だけの、カウンセリングでした。

本人が来室を嫌ったときは、来室を強要しません。
あくまでも、本人に判断はゆだねます。

ここにカウンセリングの、特徴はあります。
本人の主体性を、尊重します。

先ず両親とのカウンセリングを通して、本人に働きかけます。
その働きかけにより、本人も変化していくのです。

本人のこころの変化は、直接のカウンセリングによらなくても起きます。
極端な話、本人に一度も会わないカウンセリングもあります。

その両親とのカウンセリングにより、本人に変化がおきました。
その変化が、カウンセリングに導きます。

この女子高校生も、両親とのカウンセリングを3回終了した後に来室しました。
3人でのカウンセリングは、スタートしました。

カウンセラーは、本人に安心感を与えなくてはいけません。
これがカウンセリングの、土台です。

それも踏まえて、父親との会話からスタートしました。
父親と話すことにより、本人に安心感を与えられるのです。

「お父さんは娘さんから、どんなお父さんだと思われていると思いますか?」
先ず娘から見た父親に対するイメージを、尋ねました。

この質問により、父親が自分自身を客観視する方向に向かわせます。
自分との距離を、娘の方向から取るのです。

これに対して、父親はこう答えました。
「あまり良いイメージではないでしょうね・・・」

この言葉により、本人はある意味では安心しました。
カウンセリングを受ける本人は、自分を責めがちだからです。

あとはこの父親の発言を、拡大させます。
発言に含まれた、大きな意味をさがします。

そのために、より具体的な方向に質問を進めます。
「なぜ、良いイメージではないのでしょうね?」

「そうですね・・・」
「夫婦仲が悪いですからね」

多くの場合、夫婦仲が悪いことは子供の問題として現れます。
子供には良い親子関係と、夫婦関係は必要です。

そこでカウンセラーは、より具体的な方向に質問を進めました。
「たとえば・・・」

父親は、こう答えました。
「そうですね・・・」
「私は短気ですから・・・」

次に、同じ質問を母親にします。
「お母さんは娘さんから、どんなお母さんだと思われていると思いますか?」

これに対して、母親も父親と同じ答えでした。
「あまり良いイメージではないでしょうね・・・」

父親と同じく、カウンセラーはより具体的な方向に質問を進めます。
「なぜ、良いイメージではないのでしょうね?」

より具体的な方向に質問を進めます。
「なぜ、良いイメージではないのでしょうね?」

母親は、こう答えました。
「そうですね・・・口うるさいですからね」

この言葉を受けて、カウンセラーは、より具体的な方向に質問を進めました。
「たとえば・・・」

次に母親は、こう答えました。
「口うるさいことに、主人は『そんなに言うな』と言うのです」

カウンセラーは、「そうすると、どうなります?」こう尋ねました。
ここで方向は、夫婦関係に変わります。

そこで小さな夫婦喧嘩が始まります。
「小さな?」とカウンセラーは、疑問を示しました。

「そうです、小さなです・・・」
母親は、こう答えました。

カウンセラーはこの疑問から、ハンドルを切りました。
これを深めることは、夫婦を追い詰めると判断したからです。

そこで、何も語らないで沈黙しました。
沈黙が、語りなのです。

沈黙の語りは、ハンドルを切らせることができます。
この場合も、そうでした。

「娘が・・・」
母親は、こうつぶやきました。

次にためらいながら、こう語りました。
「私達の仲に入ります」

「娘が、代弁をします」「娘が、仲に入るのです」
母親は、こう言いました。

カウンセラーは、今までの話のポイントに気付きました。
そこで、話をまとめていきます。

「娘さんは夫婦喧嘩の仲裁役」
こう一言で、話をまとめました。

「娘は・・・そうですね」
母親はきまり悪そうに、こうつぶやきました。

次に、父親もこう語りました。
「仲裁役ですね・・・」

さらにこう述べました。
「娘も、夫婦喧嘩は見苦しいのでしょうね」

新しいカウンセリングの実践方法としては、けっして原因追及はしません。
前に解決を構築するのです。

そのためにカウンセラーは、さらに話をまとめていきます。
「娘さんはご両親の気持ちを、ともに理解できるのですね」

この言葉は、娘に対する大きな肯定の言葉です。
同時に家族関係に対する、大きな肯定の言葉でもあります。

この大きな肯定の言葉を、いかしていくことが大切です。
それが新しいカウンセリングです。

そのために、何も語らないで沈黙しました。
また沈黙の語りを、用いたのです。

そうすると、母親が語りだしました。
「仲に入るのはたいへんですからね」

父親もこう語りました。
「前は、仲裁はしませんでしたね」

「このごろ仲裁しますね・・・」
この言葉も、いかしていくことが大切です。

さらに、述べます。


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Posted by counsellor at 07:29│Comments(0)カウンセリング
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